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10皿目 呪石とアンデット

「ちょ!! あなた、待ちなさぃ!!」


 飛び出したムラサキを追いかけて家から出るイース。


「おぃ!? イース…って、やばっ!!」


 イース達の後を追おうとして本を急いでおくと、傍にあった紫色の石に触れてしまった。石が光を放ち、何か術が発動したと身構えると影の薄い老婆が出現した。


「「ムラサキよ…これを見ている頃には私含め、残りの者も既に肉体が滅んでいるであろう…」」


「って、触れない…これ、立体映像みたいね…」


石から姿を現した老婆の話に耳を傾けた。


「「すまなかった…本当はお前には術を受け継ぐ才能だけでなく質の良い魔力があった…だが、お前の素質を知れば他の者はまだ赤子だったお前を生贄に使っていただろう…」


映像の中の老婆の瞳から涙が流れた。


「「これは私の自己満足だ…あの嵐を起こした夜の日。術に巻き込まれお前の父、母を殺してしまった私なりの罪滅ぼしだ…私達は…いや。この島にいる者はどうかしていた。呪術により生み出すために多くの血と命を貪り生贄たち醜いアンデットを生み出してしまった…」


 老婆は紫色の石を取り出す。

 

「ムラサキ。前にも話したがこの石は「呪石」でこの島の宝だ。呪術を記憶する石だが作るには正者の魂を必要とする。だが祠にある呪石だけは作ってはいけなかった。アレには命を刈り取る死神がおる...」


老婆のその後の話を聞き終え、イエローは石を持つ。


「まずい…ムラサキを止めないと…」


「きゃぁぁぁ!! あ、主様ぁ!! たすけてでぇぇぇ!!」


家から出ようとするイエローだが、外からイースの声が聞こえた。

石を持ち家の外に出たイエローが見たのは、腐り果てうめき声をあげる屍たちに囲まれ泣き叫ぶイースの姿だった。

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