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67.踏破者、調査を開始する。

誤字報告いただきました!!ありがとうございます。

やっぱり自分でみていると気づかないものですね…。

校正の必要さを実感します。

出来るだけ気を付けて書きますのでよろしくお願いいたします。

それでは続きをどうぞ!!

「お、あったな。」


王都の東ハンターギルドで依頼掲示板を物色していた俺は一枚の依頼書を剥ぎ取る。


-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-

【魔物素材の収集】

依頼内容:王都周辺に生息する魔物の魔物素材の収集

依頼主:アルカディア魔道具研究所

依頼達成条件:【魔妖精(トロール)】の舌、【(オーガ)】の牙・爪、

鉄鋼百足アーマー・センチビード】の表皮、【毒性蜘蛛(ポイズン・スパイダー)】の牙(数量上限なし)

報酬:各魔物素材1つにつき25,000ギラ、ただし上限250,000ギラ

備考:素材鮮度の問題があるため、収集対象の素材は直接納品要

-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-


「この研究所がそうなのか?」


俺の後ろで依頼書の選別を眺めていたシファが声をかけてくる。

今日はハンター登録を行っている俺とシファの2人だけだ。


「ああ、ヴァン侯爵の系列の研究所だな。ティアが教えてくれた研究所名と一致してるし間違いないだろう。」


「魔物素材は直接納品ね。」


「ああ、これも俺達からすれば都合がいいな。仕事を通じて内部調査をかけよう。」


俺とシファは頷き合うとその依頼書を持って受付へ。


「あ、昨日のお兄さんたちにゃ。依頼受付かにゃ?」


そこでハンターたちを捌いていたのはどう見ても未成年にしか見えない年上の猫人職員だった。

名札を確認するとフェリスと書いてある。


「昨日大型依頼達成したばかりなのに元気だにゃ。若いっていいにゃ。」


やたら年齢に関する言葉が多いのはわざとだろうか。


「この依頼を受けたい。」


「はいにゃ。これは西ハンターギルドの依頼にゃ。素材は直接納品だけど場所は大丈夫かにゃ?」


「いや、魔物探しに行く前には確認しようと思っている。…西ハンターギルド?」


俺の言葉を聞いた猫人の職員、フェリスは何やら資料を探しながら俺の疑問に答える。


「王都のギルドは4つあるにゃ。でも、どこで出された依頼でもその内容は全部のギルドに共有される仕組みにゃ。」


なるほど、王都内で依頼とハンターがマッチングしやすい環境を整えているという訳か。


「でも、そうするとこの依頼も他のギルドで既に受付済みってこともあるのか。」


「そう言う事にゃ。その時はさっぱり諦めるにゃ。ちなみにその依頼はまだ未受領だったから東で押さえたにゃ。あ、あったにゃ。」


そう言ってフェリスは1枚の資料を受付カウンターに乗せる。

それは王都の地図だった。


「アルカディア魔道具研究所はここだにゃ。」


その地図の中にしるしを書き込むフェリス。

そしてそれをこちらに手渡してきた。


「持っていくと良いにゃ。サービスにゃ。」


「そうか、助かる。」


俺は素直に礼を言ってそれを受け取る。

そして踵を返して去ろうとした時だった。


「…アルカディア魔道具研究所はちょっと良くないうわさも聞く所にゃ。気を付けるにゃ。」


俺は振り返ってフェリスを見る。

彼女は普段通りの表情をしてこちらを見ていた。

だが、その瞳にはいつもとは違った真剣なものが含まれているように感じられた。


「必要以上に繋がりを持ったハンターが何人か行方知れずになってるにゃ。金払いの良い所ではあるから、深入りせずに付き合うのが正解にゃ。」


「忠告ありがとう。」


俺はそれだけ言うと今度こそ受付窓口を後にする。

後ろからはいつも通りの軽い口調の挨拶が聞こえて来た。


「何か言ってた?」


打ち合わせスペースで待っていたシファが尋ねてくる。


「ああ、どうもギルド側でも黒いうわさが流れているらしい。ハンターも行方知れずになっているってさ。」


言いながらシファの向かいの席に座る。

そして視線はシファの椅子の後ろへ。

そこには大男が一人床に突っ伏して寝ていた。

どうも俺が依頼受付している間に絡まれたみたいだ。


俺の視線に気づいたシファが少し顔を赤らめながら言う。


「心配しなくても主殿以外の男など相手にはせんぞ。」


「違う。そう言う事を心配しているんじゃない。」


面倒なのに目をつけられたりしていないかの心配だ。

厄介ごとは避けるに限る。


「ん?浮気を疑っているのとは違うのか。…大丈夫だ、乱暴はおろか触れられても居ないぞ?」


「お前の貞操の心配もしちゃいない。」


むしろ下手に手を出そうという奴が現れてそいつらを殺してしまわないかの方が心配だ。


だが、そんな俺の心配をよそにシファは不満そうだ。


「主殿、私のような美女が一人待たされている間に得体のしれない男から絡まれているんだぞ?それを心配しないのは男としてどうなんだ?」


そう言われると、確かにどうなんだという気持ちが沸いて…こないわ。

第一、窓口に並ぶのが面倒だからって理由で受付俺に任せて休憩してんじゃねえか。

それを待たされているってどういう言い方だよ。


「まぁ、俺はシファがその辺の奴に後れを取らないってことも知っているし、浮気するような奴じゃないって信用しているってことだ。」


面倒になった俺は適当に言葉を返す。

どの言葉が琴線に触れたかは分からなかったが、シファも満足そうだったのでこの話は終わりだ。


「じゃあ、まずは納品用の魔物素材の収集からだ。」


そして俺たちはギルドを後にした。

研究所編スタートです!!

もう少し読んでみてもいいと思っていただけましたら評価、ブックマークよろしくお願いします!!

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