表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
風の谷のナウマン象  作者: 真山砂糖
20/35

19 出撃用意

ウマシカが夢を見ていたようです。

その夢が、前のお話(第17話、18話)だったのでしょうか。

 ……シカ様……ウマシカ様……

 誰かが呼んでいるような気がして、ウマシカは()()()目を覚ました。

「……すまない……少し眠っていたようだ……」

 ウマシカは悲しい夢を見ていたような顔でドクターに言った。

「例の件で、ハエの悪魔が来ております」とドクター。

 ハエ男が部屋へ入ってくる。

「ハヘー、ハへー」

「伝えた通り、ハエの悪魔よ、ジャポニカン王国から例の物を奪ってきてはおらぬのだな」

「ハヘー、盗むのが面倒になったからな。別に、大臣が死んだからいいんじゃね」

「念には念を入れて、もう一度奪ってくるよう命令すべきです」ドクター。

「うぬぬ」困惑の表情のウマシカ。

「おい、ハエの悪魔、もう一度ジャポニカン王国へ行き――」

 ウマシカの代わりに命令しようとしたドクターは、すぐ目の前にハエ男の槍先があるのに気づいた。

「てめえ、殺すぞ!」ハエ男。

「ひいいっ!」腰を抜かすドクター。

「ハエの悪魔よ、もう一度行ってまいれ」

「やーなこった。自分で行ってこいや」

 ハエ男はそう言うとバサバサと飛び去っていった。

「ぐぬ……気まぐれな悪魔め……」

「なんとわがままな! ウマシカ様に向かって!」

「よい。私があの悪魔にどんなことでも命令できるのではない。それに、別の悪魔に行かせればよいのであろう?」

 ウマシカは薄ら笑いを浮かべた。そこへ信者がやって来る。

「申し上げます。人工悪魔の出撃準備、整いました」

「ご苦労。人工悪魔第一号、ウシの悪魔の力を試すときがいよいよ来たか。では、ウマシカ様、出撃のご命令を」

「うむ。人工悪魔をジャポニカン王国に向けて出撃させよ」

「はっ」信者は戻って行った。

「ウマシカ様、ジャポニカン王国へ向かわせるウシの悪魔は怪力を持つ悪魔です。人間の力などウシの悪魔に到底及びません。大魔法使いのサンドロ大臣がいない今、ジャポニカン王国では誰も牛の悪魔を止められますまい。しかも千匹のモンスターを率いさせておりますゆえ、わが教団の勝ちですな。はっはっはっ、はーっはっはっはっ」

 信者が伝令に来る。

「申し上げます。モミアゲ一味がツチノコ盆地へ進軍しています」

「よし、われわれも準備をするぞ。皆を集めろ」号令するウマシカ。

「はっ」信者。


人工悪魔が出撃しました。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ