ハルトの愉快な仲間たち
6/12更新できずにすみません。少しだけ忙しくなりました。
宇宙服、本来なら効果な値段で1億円はくだらない代物をどうしてレベル30超えてる程度の俺がこの服をカタログで購入することができるのか。それはいたってシンプル。地上で使うことを想定した値段になっているからだ宇宙服は100kgくらいの重さがあると聞いたことがある。それを装備してダンジョンに挑むとして防御力は大いに保証されているだろうが、移動と攻撃性能を大きく阻害する防具として見るとしたらそんなに価値はない。俺の本来の価値基準と、この世界での運用するための価値基準が合わさって多少高価な防具といったところで落ち着いた。
「一旦来てみたが動きづれえ。ってワイズちゃんはそのままでいいのかよ」
「私は宇宙空間でも生存できますよ」
チュートリアル妖精って何者だよ。
それで、俺たちはこの世界の最難関ダンジョンであるコスモ・エクステリアに向かう。
「それで宇宙服は手に入れたは良いがどうやって鍛えるんだ?」
「最難関ダンジョンを利用したレベルアップです」
「レベルアップ?俺はレベルアップしてもステータスは一切変わらないぞ」
「MPは増えますよ。あとできればドロップ品も欲しいですね」
「ドロップ品ねえ」
謎の重力操作を行える器具が手に入るとか。ワイズちゃんに何か考えがあるらしいが俺にはどうもよくわからん。ダンジョンのことなら消極的だったワイズちゃんだけど、担当外のダンジョンなら本人的には口出しOKらしい。そのあたりはよくわからん感性をしている。
「そんなことよりいつになったらコスモ・エクステリアにたどり着くんだ?」
「さあ?」
「迷子じゃねえか」
「街まで戻りますか」
「前にもこんな無駄足かました記憶があるんだけど!?」
丸一日歩いて終焉の街に帰還して市長やギルドマスターに顔を合わせないように行動していたのだが、迷子の一件で露見することになる。
「コスモ・エクステリアでレベル上げというだけでも阿呆らしいのに迷子になるとかド阿呆か?」
「そいつはワイズちゃんに言ってくれ」
「前を歩いて行動していたハルト様が言いますか?」
「それで、どうしてそのようなことを?」
市長に尋ねられ、クレア王女の一件とだけ伝える。
「あー、それは私の立場としては聞いてはならないことでしたね」
「残念もう伝えたんだよなあ」
「すみませんどなたでしょうか?」
「惚けるスピード早すぎるだろ」
市長がフェードアウトに全力を出し始めたので仕方ない。ギルドマスターのエリスを見ると完璧に目を逸らされた。
「はあ…、こんな面倒な状態になってから動くのはなんともトロくさい野郎じゃのう」
「こんなマスターですみません」
それちょっとどういう意味ですかー。
「まあ、あの一件もかなり性急ではあったからな。もともと結婚の方向性で話は進んでいたが、いきなり話が進んだからな。…それで?ハルトは第一王女をどうするんだ?」
「どうするんだ?」
ワイズちゃんに尋ねる。
「お前の提案じゃないんかい!」
「拐えば良いじゃないですか」
「思いっきり国際的な犯罪行為を働くのかよ?!」
「あー、耳が遠くなって来たなー」
この議題、収集つかねえぞ。
「そうだな。まあ、腹くくるか」
「惚れた女子のためによく働くのう」
「惚れてねえよ」
「ふむ、こいつは何を言っとるのじゃ?」
ワイズちゃんもエリスさんにつられて肩を竦めないで。
「本番の方は流石に手伝えんが、準備の方は手伝おうかの?」
「え、いいのか?」
「御主らだけではあのダンジョンは厳しかろう?」
「ああ、頼む」
「ツケといてやろう」
「やっぱいいわ」
「秒で断らんでもいいじゃろが!」
貴重な時間を無駄足に使ってしまったからな。とりあえず早く休んで準備をさっさと進めないとな。俺たちは終焉の街で一泊し、翌早朝エリスを連れて3人でコスモ・エクステリアにたどり着いた。
「空中にダンジョンの入り口があるなんて聞いてないんだが?」
「予想外でしたね」
見上げた上に大気に亀裂が走っている場所がある。そこが入り口らしい。宇宙服着た状態でどうやってあそこまで行くねん。
「魔法使うからバランスは取っておれ」
「はい?」
「アースウォール!」
大気の亀裂に向かって地面が隆起する。エリスの魔法で空中に浮かぶダンジョンの入り口にたどり着いた。
「エリスがいなければダメでしたね」
「だな」
「ククク、感謝せよ」
はいはい。宇宙服でのそりのそりと動きながら最難関ダンジョンのコスモ・エクステリアに入る。
「おお、まさしく宇宙」
「寒いですね」
「あれ?ワイズちゃんの声聞こえるんだけど?」
「正確には宇宙ではありませんね。一応ダンジョンですし」
「空気自体はあるのか?声が聞こえてるからあるんだろうけど」
「ええ、ただ酸素はありませんね」
「宇宙もどきねえ、なら宇宙服いらなかったのでは?」
「酸素のないところでハルト様が活動できるわけないでしょうに」
「そうでした」
周りが化け物すぎて無呼吸である程度活動できる猛者ばかりだったのを忘れてた。少し遅れてエリスもダンジョンに入ってきた。
「それで、ここで何をするんだ?」
「それよりも彼について聞かなければなりませんね」
「彼?」
ダンジョンに入ってくるのが若干遅かったエリスの横に誰かが1人いた。
「久しぶりだな、ハルト」
「シスコンじゃねえか」




