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マッド  作者: 春嵐
8/12

マッド1戦闘情況突入

『マッド1、任務です。待機を解いてください』

 ベンチから、立ち上がる。

『都市中心部、七か所にある絵をひとつずつ回収してください。警備に関しては対処していただいてかまいません』

「マッド1、任務了解。警備を突破し絵を七枚回収する」

 ボスが、絵を欲しがっているらしい。レストランに飾ってあったものだが、昨夜焼失している。それで、残りの七枚を回収する気になったのだろう。マッド3によれば、絵を所持しているのは詐欺師のグループだと言ったか。

 一ヶ所目。ガレージ。誰もいない。絵。あった。覇気のある、なかなか良い絵。持って、外に出た。二か所目に向かう。一軒家。扉。押すと、開いた。誰もいない。絵。廊下に、飾ってある。なかなか良い絵。持って、外に出た。三か所目。マンションの二階。管理人に言ってドアを開けてもらう。絵。テーブルの下に隠してある。持って、外に出ようとした。

 違和感。テーブル。食事の跡。そのまま残っている。飲みかけのペットボトル。食べかけのピザ。

「マッド2、こちらマッド1。なにかおかしい」

『どうしましたか』

「三か所回ったが、すべての場所において人影を確認できない。さっきまで人がいた痕跡はある」

『マッド3が潜入先から情報を聞き出すはずです。引き続き任務を続行してください』

『私も向かう』

 マッド4。

『誰かに会ったら通信を』

「了解。なんらかの人的障碍に遭った場合は連絡する」

 四か所目に向けて、歩く。四枚目以降は、両手で抱えた方が歩きやすいかもしれない。

 四か所目。一軒家。誰か、出てくる。

「マッド1からマッド2とマッド4へ。四か所目から出てくる人を確認。女性。棒を持っている。たぶん刀」

『了解しました。接触の上、障碍となる場合は排除してください』

『こっちもあと少しで合流する。どれぐらいの強さだ』

「死ぬかもしれない」

 女。こちらに気付く。棒が抜け、後に残り一回り小さくなった棒が光った。やはり、刀。

 斬撃。一瞬で間合いが詰められる。同じように接近し、すれ違う。振り向く。

 刀。不思議な色をしている。鎬が、やけに白く光っている。あれは、鉄ではない。

 こちらに刀が、振られてくる。右腕。狙われた。身体を後ろにのけぞらせ、かわす。そのまま少し、後退。

 右腕。ぱきっ、という音。見た。腕が、白くなっている。

「氷か」

 女。言葉に反応し、少し下がった。本当に氷ということだ。痛みはない。感覚もない。ただ、動かない。

「マッド4、まだか」

 女。消えた。

 上。かわせない。左腕を、突き出した。かわされる。絵。狙われた。身体でかばう。斬られる。感覚。無い。動かない。動けない。

 そのまま、気を失った。

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