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マッド  作者: 春嵐
4/12

マッド3

 おかしい。

 この値動きなら、5&6が動くと踏んだのだが、まだその兆候がない。

 通信を繋ごうとして、やめた。この時間。ボスとマッド2が食事に出ているはずだ。

「どうしたの?」

 隣でアルナが動く気配。

 いま、十五戦連続勝負が終了したところだ。アルナは目に暖かいタオルを乗っけて休んでいる。ずっと勝ったり負けたりだったが、さっきマッド3が連勝した。アルナが休養中に仕事を済ませようとしていたところだったが、まだ始まっていない。

「いや、値動きが」

「ああ、この前のドラッグ関連企業の株」

「このタイミングで売ってくると思ったんだが」

「たぶん、あと数時間ぐらいは動かないわよ、それ」

「なぜわかる」

「だってこれ、5&6はまだ最大値になりきってない株を売るの迷ってるわけでしょ」

「そうだ」

「迷ったり、なにか聞きたいことがあったら、あなたは最初にどうするの」

「潜入先を変えてみるとか」

「いや、そうじゃなくて」

 アルナの目からタオルが少しだけ動いた。目。こちらを見つめている。

「えっと、あなたこの値動きを見て、疑問感じたでしょ。おかしいって」

「ああ。気になった」

「そのときあなたが最初にしようとした行動、なに?」

「通信」

「そうそれ。最初に通信繋ぐのよ。でもいま通信に出るのは」

「マッド4シールド」

「シールドは手堅いから」

「売るなというアドバイスをする」

「そ。そういうこと。あなたは賢いから、マッド2が出ないのに気付いて通信しなかったけど」

「じゃあ、少なくともボス達が帰ってくるまで動きは無いな」

「と、いうわけで」

 続きをやろうってか。



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