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神様の騎士  作者: ジウ
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モノローグ

受験勉強の合間に書いているので更新速度は遅めですが、見事合格したら勉強の合間にサクサク進めるつもりです。

頭の中では物語は完成に近いのですが、どうにも文才がなく…

誤字脱字、ミス等お気づきになられましたらどうか教えていただけると嬉しいです。

完全に私の趣味前回なので、合わないと思ったらそっ閉じしてくださいませ。

宜しくお願いします!



―――むかしむかしあるところに、わるい神様がおさめるくにがありました。


そのくにのひとびとはわるいことをたくさんして、わるい神様もわるいことをたくさんしました。


それをなげいた竜の神様は、大樹の子供と十人の騎士とともに、わるい神様をたおすことにしました。


大樹の子供は騎士たちをつれ、いろんなひとをたすけてまわりました。


大樹の子供にすくわれたひとびとはみな、大樹の子供と騎士たちと、竜の神様をとてもたいせつにしました。


たくさんのひとが大樹の子供をたいせつにしたために、大樹の子供はわるい神様のしるところとなりました。


わるい神様は大樹の子供をすきにはなれませんでした。


なぜなら、大樹の子供がたいせつにしているのはじぶんとはちがう神様だからです。


わるい神様は大樹の子供をころそうとしました。


けれども大樹の子供は、ころされることはありませんでした。


十人の騎士たちがまもってくれたからです。


大樹の子供は騎士たちにまもられながら、とうとうわるい神様をたおすことにしました。


わるい神様はちからがとてもつよく、騎士たちも大樹の子供もむきずではいられませんでしたが、竜の神様がみずからをぎせいにしててをかしてくれたおかげで、たおすことができました。


ですが、竜の神様はちからがつきて、しななくてはいけませんでした。


さいごに竜の神様はこういいました。


「わたしのちからをおまえたちにあげます。わるい神様はまだかんぜんにたおされたわけではありません。わたしのこのからだからうまれるあたらしい神様とともにつよいくにをつくり、おまえたちはわるい神様からにんげんたちをまもるのです。」


そういって竜の神様はしにました。


けれどもそのからだのなかから、あたらしい竜の神様がうまれました。


そのあたらしい竜の神様は大樹の子供と騎士たちとともにくにをつくり、大樹の子供のおしろのなかのしんでんでくらしました。


大樹の子供はくにのおうさまとなり、ひとりの騎士のいもうとをおうひさまにしました。



十人の騎士達の子供達が作った騎士団は、今でも神様と私達を護っています。

その騎士団を道化騎士団と言い、この神様のいる国が、私達の暮らすルフテルナードなのです。



『建国神話』 第一条第一項「かみさまのくに」



☆☆☆☆☆☆☆



この国には神様がいる。

竜の姿をした神様は名をグレイヴィア様といい、大地の神様だ。

そのおかげか、この国はとても広く豊かな国だ。


王都アルヴォリアンはカルデラの中にある。

カルデラの中心には湖があって、王城はさらにその真ん中にそびえ立っいる。


カルデラの北側は広い高原で、牧畜業が盛んだ。

東から南にかけては商業に力を入れたり農業に精を出す領主が混在する、広大な平野になっている。

西側は海と面していて、縦に長い港は貿易をするのにうってつけで、ルフテルナードは貿易でも他国と差をつけていた。


私はこの国の王女だ。

名をフィーネ·ナイトヴァラス·ル·ノアール·コンフォータ·ド·ルフテルナードという。

長い。すごく長い。

大抵呼ばれるのはフィーネ部分だけだが、それでも長い。


私はこの国が大好きだ。

豊かな国土、優しい国民、優秀な家族と優秀な臣下。

本当に本当に恵まれている。

だからこそ、私はこの国を守るために日々奔走している。


―――道化騎士として。


「第一道化騎士アルルカン、並びに第三道化騎士コメディア、任務より帰還致しました!」


私が声をかけると、真夜中なのに既に控えていた担当文官のルイが腰を折る。


「お帰りなさいませ、フィーネ様、ソール様。ご無事のご帰還何よりです。傷の手当をした後に問題がなければ任務の報告をお願い申し上げます、よろしいでしょうか」


「ああ、大丈夫だ。ルイ、フィーネが足をひねっているから頼む」


「かしこまりました」


ルイに肩を借りてソールを追う。

移動速度が遅い所為か、妙に医務塔が遠かった。


「フィーネ、足はどのくらい痛む?」


「んー…まず1人では歩けそうにないね、現にこのザマだし。他は特に深い傷はないよ、私は平気。ソールは左腕を怪我してる、しばらく動かせないかもしれない。他はかすり傷だったはず」


「わかった、ありがとう」


ルイは一つ年上の幼馴染みで、金髪に水色と赤茶のオッドアイがとても綺麗な青年だ。

今日もこんな真夜中まで私達の帰城を待っていてくれた、優しくて律儀なサポート役である。

ソールは三つ年上の青年で、アーデルベルト大公の子息だ。

私とはよく二人で出陣する、旧知の中。

クセの強い黒髪が四方八方にはねて、月明かりで長く伸びた影が面白いことになっている。


私達はとても若い。私とてまだ17を数えたばかりだ。

それでも道化騎士なのだから仕方が無い。

年齢など関係ない。

自らの命を賭して神と民を守る、それが私たちの仕事なのだから。

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