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記憶の騎士はニヒルに笑う  作者: 嘘つき妖精
記憶ノ図書館 第一部:惨劇の姫君
5/7

ひどく痛くて怖いんだ

短めです。

風邪ひいて薬もらったらようやく書けるようになった。

お医者様最強。

意識の落下が止まる

まるで海底に着いたみたいだ

それと同時に重く纏わり付くような感触も何も見えない暗闇も徐々に消えていく

ここが僕のネクストライフワールド。

まぁまだ何も見えないけど。

でもいずれ見えるようになるだろう。

っておぉーとちょっと待ったちょっと待った。

真っ白やん。

なんもないやん。

確かに暗くは無くなってきてる。

だがな、真っ白でとっても眩しい。

あと何もない。

どうしよ、コレ。

う~む。

うむむ。

むむむ。

むむぅ……ふぁ!?

暗っ!?

今まで真っ白な視界がいきなり暗転した

どうなたの?

どしたの?

アレーオカシイナー。

と言うか寒いわー。

背中ちべたい。

……背中?

………さむいって、寒い?

すっごくちべたいです。

……着いた?

異世界到着?

おめめ開けてもいい?

じゃあ開けよう。

開けるぞ、開けるぞ……。

あ、あけるよ?

恐る恐る目を開ける

眩しい明かり、辛うじて見える視界に丸い天井

痛っ、なにこれ頭っ……ぃたぃぃ。

頭が割れそうに痛い

なにこれ なにコレ ナニコレ

情報 情報 情報

頭一杯に広がる情報に脳が悲鳴をあげる

「だっ、大丈夫ですかっ!!」

そばにいた美しい少女が駆け寄ってくる

が、そんなことを気にする余裕も思考もない

ただひたすらに駆け巡る情報を処理しようと次々に感覚が絶たれていく



《触覚》

起きていられなくなる

もう背中も冷たくない

全身が脱力していく


《視覚》

何も見えない

散々暗闇を見ていた筈なのに、怖い

怖くて怖くて、身体を掻き抱きたくなる

でも、今僕はどうしてるんだ。

見えない、触れない、本当は触れているのだろうけど分からない

分からない分からない分からない分からない分からない分からない分からない

怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖


「勇者様!!大丈夫ですか勇者さーー。」

《聴覚》

あああああああああああああああああああああああああああああああああああ

あああああああああああああああああああああああああああああああああああ

あああああああああああああああああああああああああああああああああああ

あああああああああああああああああああああああああああああああああああ

あああああああああああああああああああああああああああああああああああ

あああああああああああああああああああああああああああああああああああ

プチッ--。



-。

--。

---。

----。

-----。

------。

-------。

--------。

--------。

-------。

------。

-----。

----。

---。

--。

-。



-----------------------------------


残りの嗅覚、味覚がいつ消えたのか覚えていない

分からない

ただ、ひたすらに怖い

怖い、まるで自分が情報の濁流に削られているみたいだ

時々、見失いそうにもなる

自分が何だったか、自分は何だったのか





































インク?

懐かしいにおいがする

たくさんの紙、紙 紙 紙

時間の感覚が無くなってから、何分?何時間?何日?

分からない、けどもう頭痛はしない

起きて周囲を見渡すとそこには、本 本 本

たくさんの本がある

どうやら僕は本のソファーに寝ているみたいだった

比喩じゃない

ソファーの形をした、積み上げられた本

そこに僕は寝ていた

「ん、起きたみたいだね。

良かった。

このまま起きないで消えちゃうのかと思ったよ、マイマスター。」

女性の声

それも大人の人のようだ

振り返って見てみるとそこには、

深くフードを被った、顔の見えない人がいた

「歓迎するよ、ようこそ|《記憶図書館メモリアルライブラリー》へ。」

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