訓練
思ったより時間がかかってしまいました。よろしくお願いします。
翌日、朝起きて朝食を食べて向かった先は訓練所だった。そう昨日の夕食の席で明日の朝から訓練してもらえるようにお願いをしていたのだ。そして訓練所に入ると一人の――鎧を付けた、細身で華麗でありながら力強さを感じる女が奈留に話しかけてきた。
「君が召喚されてきた勇者の奈留か。よく来てくれた。私は小隊長をしているキャロラインだ。今日は君の指導をするように仰せつかっている。よろしく頼む」
「キャロラインさん、こちらこそよろしくお願いします」
「それでは早速だがこの木刀をもって振ってみてくれないか。どの程度できるのか実力を知りたい」
そう言われ奈留は木刀を両手で、剣道の構えを取る。するとキャロラインはすぐさま口を開いた。
「握ったことがないわけじゃないみたいだが、隙が大きすぎて実用向きではない、いわゆる精神修行の一環のようなものだな。もし前線に出て戦うならあらゆる方向、角度から敵がやってくる。それに対処できるように指導していこう」
「やっぱ授業でやるようなものじゃ駄目だよな……。よろしくお願いします、キャロラインさん。」
「あぁ、それと私の事はキャロラインと呼び捨てでいいぞ。勇者に敬称つけさせてると思われたら王に怒られてしまうからな。それと歳もそう変わらないだろうから普通に話してくれ。敬語つかわれると背中がムズムズするんだ」
「えっ! 同じぐらいの年齢でそんなに……。わかりまし――わかったよ。キャロライン、これからよろしく」
そのあと、基本の型などを午前中を目一杯使って教わった。
「奈留、だいぶ良くなったと思うぞ。流石は勇者と言ったところか。毎日続けて行けば相当な腕前になれるだろうから明日からはもっと厳しく行くからな」
「今日よりきついって……。がんばります……」
そして昼食を取り、午後からは魔法を教わることになっているので、城の一室に奈留は来ていた。
「君が勇者の奈留君か。私は王家直属の魔法使い、ルード・フレッチャーだ。よろしく頼むよ」
「よろしくお願いします。あの……、魔法って一体……。一応僕の世界ではお話の中にしか出てこないものなので全く分からないんですが……」
「なっ!? ま、魔法がないということは貴方の世界はどうやって生活しているのでしょう? そんな疑問は後で聞くとして……、そうなるとあれもまだでしょうから、しばらく待っていてくださいね」
そういうと部屋を出て行った。
(次話投稿)少し待っていてくださいね。