Chapter8 【魔術補足】武具の特性、内収束・外収束
「ノムー。
新しい武器を買おうと思うんだけど。
何かアドバイスとかない?」
「んー、じゃあ一緒について行こうか」
「おー、行こう行こう!」
*****
「ということで、イモルタの武器屋にきました。
がぁ。
ノムのお勧めは?」
「うーん。
やっぱり、ここに最初に来たときに勧めた、槍と斧かな。
長いシャフトの先に攻撃部が付いているこの形状が、杖に類似しているから。
杖に似たような、魔術的な使い勝手がある。
だから、エレナが杖での魔術の収束を練習したら、比較的それに近い感覚で、槍や斧でも魔力収束を行える」
「うんうん」
「斧は、集めた魔力を、叩きつけたときに爆発させるような、近距離攻撃の術技に向いている。
高い攻撃力が見込める。
属性的には、属性変換後も収束しやすい、炎や雷系と相性がいい」
「斧、候補1、っとね」
「槍は、集めた魔力を突き攻撃と同時にショット系の放出を行うような術技に向いている。
攻撃力は斧より低いけど、射程は長いかんじ。
あと槍は、武器を作る人間の観点から見ると、コアとなる宝石や鉱石を取り付けやすく、斧よりも構造的に杖に近くなる、っていう利点がある。
だから魔力を比較的コントロールしやすくて、制御の難しい封魔術に向いている。
そして封魔術に向いてるという理由から、マリーベル教会の人がよく使用している」
「大剣と刀は?」
「大剣は、エッジに魔力を蓄積するイメージ。
長時間の収束には向かないけど、収束後すぐに発動するなら、払い攻撃でスラッシュ系放出の魔術を発動できる。
慣れてくれば、炎などのエネルギーを剣にまとわせたり、いろんなことができるけどね」
「ふにゅ」
「刀は大剣と類似。
魔導術や風術のスラッシュ系放出と相性良し。
残念ながら、安価な刀は魔術相性に期待を持てない。
でも、高価な刀は、刀身部分に良質な鉱石を使っていて、魔術相性が抜群。
将来的には有望な武器」
「うーん・・・。
武具収束の『収束』って、炎とか風とかを武器に集めて・・・ってこと?
そのあと、『武器を発射口にして、炎を放って、攻撃する』・・・って感じかな?
どだろか?」
「武具収束での収束には2種類あるの。
1つはプレエーテルを収束する『内収束』、もう1つはエーテルや四元素エネルギーを収束する『外収束』。
前も言ったように、エーテルや四元素エネルギーは『攻撃可能な』エネルギー。
『触れることができる』エネルギー。
一方、プレエーテルは『攻撃不能な』エネルギー。
『触れることのできない』エネルギー」
「んー・・・
わかるよーな、わからぬよーな」
「『接触不能な』プレエーテルは、武器の『内部』で収束できる。
だから『内収束』。
『接触可能な』エーテルや四元素エネルギーは、武器の『内部』では収束できない。
だから武具の『外部』で収束する『外収束』。
プレエーテルの間は、武器の『中』に魔力を流す。
で、そのあとエーテルに変換したら、武器の『外』でエーテルを集める」
「プレエーテルを6属性に変換した後は、武器の外で集める、ね」
「小難しいこと言ったけど。
実際は、普通に魔法を使うのと、そんなに変わらない。
プレエーテルを集めて、攻撃可能なエネルギーに変換して、攻撃する。
練習あるのみ、なの」
「よし!
じゃあ早速帰って練習しよう!
新しい武器で!
んーーー、どの武器がいいかなー」
「武具収束の練習は、武具内に魔力を流すから、武器の劣化が早まる。
だから、古い武器で練習するほうがいい」
「さようですか」




