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恋紬のフィラメント  作者: 如月雨水
私と幼馴染
2/42

自宅で衝撃の事実を知る

鷲ヶ丘(わしがおか)高校は校章に鷲を用いた、だけではなく一風変わった高校として有名だ。

制服はセーラー服と学生服と至ってシンプルだが、デザインが「可愛い」または「格好いい」と言われている。古き良き大正モダンなのに、だ。

校内も高校にしては落ち着いた雰囲気で、整備も整っておりデートスポットとして使えるような庭園がある。かと思えば校庭が三つ存在し、その内の一つはあからさまに滑り台やブランコなどと言った公園によくある物がある。下手な公園よりも物があるため、親は子供をここに連れてきて遊ばせる。授業中だろうと、お構いなしだ。

さらに校舎裏は大きな池が存在し、錦鯉はまだいい。蟹や蛸や河豚がいるのが問題だ。おかげで、かなり有名な釣りポイントして名を馳せていて色々とおかしい。だが、それがいいのか釣り人が集まって町の活性化に役立てているのだから文句が言えない。主に市役所の人間と、商店街の人間が。


そんな鷲ヶ丘高校から、歩いて10分の所に私の自宅はある――。


「馬鹿だ、阿呆だ、間抜けだ」

玄関前で蹲り、私は途方に暮れた。

「何で鞄に鍵をいれたうえに、それごと忘れちゃったかなっ」

自宅の鍵がないから、家に入ることも出来ない。

季節は春とは言え、四月の風はまだどこか寒い。気まぐれに吹いた風に身体を振わせ、コートも忘れたことを思い出した。うう、柏木に遭いたくないから学校に戻れないのに。

「鍵がないと、部屋に逃げられないじゃないか。どうしてくれるんだ、私」

ちらりと右隣の家を見て、項垂れた。庭に植えられた桜の樹が、見事に咲いていて綺麗だと現実逃避をしたくなる。昔はよく、お隣さんとそこで花見をしてたっけ。

過去を懐かしみつつ、そのお隣さんを考えると胃が痛い。そして顔が熱い。うう、まだ耳にアイツの声が残っている。思い出すと恥ずかしい。

「・・・柏木の家が隣なのに、馬鹿すぎだよ」

がっくりと項垂れて、寒さに震える身体を抱きしめた。

親のどちらかが幼馴染と言う訳ではなく、完全なる赤の他人から始まったご近所付き合い。それが今では赤裸々な話ばかりか、一緒に旅行へ行くほど仲好くなって・・・。実はどこかで知りあっていたんじゃないかと勘繰る程に、良好すぎる関係に訝しんだ時代もあった。

まぁ、仲良きことは美しきかな。とそれもすぐに消えたのだが・・・。

――それは今、とてつもなく私にとってよろしくない。

「親に相談したらきっと、いや絶対に『あらいいわね。柏木さんと親戚になれるなんて、嬉しいことだわ』なんて母さんは言うだろうし、父さんは父さんで『祀くんが義息子か・・・、いいな』なんて深く考えずに頷くはずだ! 何気に柏木のことを気に入っている父さんが、反対なんてするはずもないっ」

頭を抱えて、その場にしゃがみ込んだ。

話したら終わる。外堀を埋められる気がする。いやまて、私。あれは冗談だ。性質が悪い冗談に決まっている。そうだよね?!

だって柏木と私だよ? 平凡を絵にかいたような、容姿も普通の私だよ?

好きになるなんてありえるか? 考えるまでもなく答えは、否。あるはずがない。

眉目秀麗の、漫画のようなキャラが私に告白なんて罰ゲームとしか思えない。ああ、そうだとも。言っていて虚しいが、勉強も普通、運動も普通、容姿に至ってはさっき言った通りの私に柏木が? 4月1日(エイプリルフール)ではないが、嘘に決まっている。

私には私と同じ、平凡で普通の容姿の男がお似合いだろう?

ならば柏木には、柏木の隣に立つに相応しい女性がお似合いだ。――私では、ありえない。

それにだ。幼馴染と言うだけで面倒な眼に遭っているのに、恋人になったら・・・・・・・・・。私、殺される。確実に、殺されるっ。

寒さとは別のモノで、身体が震えてしまうじゃないかっ!

「――――――何、してんの?」

「っひにゃん!!」

「ひにゃん?」

突然の声に、変な声をだしてしまった。恥ずかしい。埋まりたい。羞恥で顔が赤くて、上を向けない。が、聞こえた声はどうやら柏木ではないようだ。そのことに安堵して、でも下を向いたまま口を開く。

ああ、恥ずかしい。

「い、いきなり声をかけないでよ。兄さんの馬鹿」

「じゃあ、肩でも叩けばよかったか?」

「それも心臓に悪いからやだ」

「我儘め」

呆れた息をつくのは、細身の青年――五つ年の離れた兄の西城雷歌(らいか)だ。

しかしまぁ・・・我が兄ながら端正な顔をしている。柏木と比べるとあれだが、上の中と言った容姿だろうか? 身内贔屓をいれなくても、そんなものだろう。うん、私とは違って美形だ。眼福モノだなぁ。

しみじみとしていたら、ふいに気づいた。

あれ・・・・・・、兄さんが持っているのって、もしかして。

「それ・・・私の、荷物」

「ああ、これか」

兄さんは自分の荷物を持ち直し、左手に持つシンプルな上着と飾りっ気のない鞄を持ち上げた。どう見ても、何度眼をこすっても、私の持ち物だ。

震える指で荷物を指差し、はっとして周囲を見渡した。気配なんて解らないが、視界には人影はない。そのことに安堵して、私は荷物と兄さんを交互に見た。何で、持っているの? 首を傾げれば、兄さんが失笑した。

「祀くんが」

「!」

「お前の忘れ物だって、俺に渡してくれたんだよ。まったく、学校に荷物を全部忘れるってどれだけ慌ててたんだ」

子供を叱るような口調で語る兄さんには悪いが、今はそれどころじゃない。

柏木が、荷物を・・・?

慌てて制服のポケットに入れたままで、存在を忘れていたスマホをとりだした。画面を確認すればまっくらで、そう言えば電源を切っていたことを思い出す。焦りながら電源を入れ、そして絶句した。

今・・・・・・6時なんですか?

「冬歌、聞いてるのか?」

「兄さん・・・今、本当に6時?」

「何を突然? そうだけどまさか、夕飯当番ってことも忘れたのか、お前は」

呆れたように溜息をつき、兄さんは仕方がないなと首を横に振った。いや、それよりも本当に今、6時なんですね? 私、学校から逃げかえって30分しか経ってないと思ってたよ。

「母さん達が1週間の旅行に行ってる間、当番制で料理を作るって決めただろうに。まったく・・・ん? どうした、何だか顔が真っ青・・・って、冷たっ! おま、いつから外にいたんだ?!」

叱っていたはずの兄さんはしかし、沈黙する私を怪訝に思ったのかマジマジと顔を覗き込み、そして叫んだ。頬に触れた兄さんの手が暖かくて、猫のように擦り寄ってしまった。うう、温い。

暖かさに安堵する私とは逆に、冷たさに驚愕した兄さんが、慌てながら私にコートをかけてくれた。だが、そんなことで冷えた身体が簡単に暖かくなる訳もなく、私はガタガタと身体を振わせた。それを見て、兄さんが自分の荷物を漁って鍵を取り出すのが見える。

いやー、何だかすいません。けど、何時間も外にいればそりゃこうなるよね。

他人事のように考えて、気づいた事実に頭が痛くなった。私は一体、どれだけの時間を現実逃避に使っていたのだろうか? 考えるだけで恐ろしい。そしてそうさせた柏木が憎い。

これで風邪をひいたら柏木のせいだ! そもそも、荷物を忘れたことだって柏木があんなことを・・・あんな、冗談を言ったせいで・・・。憤怒から羞恥に代わって、沸騰する程顔が赤くなった自覚がある。うう、恥ずかしい。埋まりたい。埋まってしまいたい。

冗談だとしても、耳元で喋るな。耳を噛むな。

「ほら、早く中にはいれ」

「・・・・・・うん」

促されるまま、私は漸く帰宅した。

靴を脱ぎ、兄さんに手を引かれるがままリビングに連れて行かれる。室内は暖房をつけていないから当然、寒い。くしゃみした私をソファに座らせ、兄さんは暖房のスイッチを入れる。そして荷物を適当に放り投げ、キッチンへと小走りで駆けて行った。

私は床に落とされた荷物を拾い、鞄の中から弁当箱を取り出す。兄さんの荷物をソファの上に置き、弁当箱を持ってキッチンへと足を向ける。

「あ、こら。何やってんだ」

「何って・・・」

それはこちらの台詞だよ、兄さん。

「弁当箱を、流しに置きに」

冷蔵庫から牛乳を取り出した格好の兄さんを見て、私は首を傾げた。

急いでいたのは、牛乳を飲みたかったから? 寒いのに、冷たい牛乳を? 怪訝な眼を向ける私に、兄さんは脱力したのか肩を落とした。

「俺特製、ホットミルクをお前に作ってやろうと思ったんだよ。いらないなら、作らん」

「いります」

即答した私に、兄さんは満足気だ。

だって、兄さんのホットミルクは蜂蜜も入っているし美味しいんだよ。真似て作ってみたけど、同じ味にならないから不思議だけど。

「すぐに作るから、ソファに座って待ってろ」

追い出されるような形でキッチンからリビングに戻ると、ほんのりと部屋が暖かくなっていた。ほっと息を吐き出し、言われた通りソファに座る。そう言えばと、ソファに投げたスマホの行方を探し、見つけると画面を操作して固まった。

眼の錯覚かな。着信と受信が凄いことになっている・・・っ。

軽く戦きつつ、怖いモノ見たさで履歴を開いた。瞬間、ずらりと並ぶ柏木の名に目眩がした。途中、友人の名前が入っているのが救いだが、数がいかんせん多い。

これは、あれか? 突き飛ばして逃げたことに対する、報復だろうか? それとも文句を言うためだろうか。だとしたら執念深い。ねちっこい。粘着質だ。これを柏木に惚れる女子達に見せてやりたい。そして本性を知ればいい。

あ、駄目だ。“恋は盲目”だと恋人を持つ友人が言っていた。それに何より、実際に私は見たのだ。柏木と私の友人が互いに知り合い、恋に落ちて付き合って一年に経つまでこの状態だったじゃないか。今も時折、“恋は盲目”状態になるし・・・。

「どうかしたか?」

じーっと携帯を見ていると、兄さんの声が聞こえた。どうやら、ホットミルクが出来たようだ。わーい、ホットミルク!

「熱いから気をつけろよ」

子供に言い聞かせるような台詞だが、機嫌のいい私は素直に頷いた。両手で兎の絵が描かれたマグカップを受け取り、暖かさに気を緩めた。

暖かいって、幸せだ。

「――――それで」

兄さんが私の横に座り、鳥が描かれたマグカップを片手に私に尋ねた。

「祀くんと何があった? 告白でもされたか」

「されてない!」

あれは告白じゃなくて冗談であって、断じてそんな雰囲気なんて・・・・・・・・・。あったけど、あれは告白じゃない。柏木流の冗談だ、そうであって欲しい。いや、そうであるはずだ!!

ぶんぶんと首を横に振って否定する私に、兄さんがホットミルクをちびちび飲みながら首を傾げた。猫舌なのに、熱いの淹れるから・・・。いや、そこもまた可愛いって彼女さん達が言ってたね。

すぐに浮気して兄さんから振られた女性達を思い出し、そう言えば彼女たちは「優しいだけの男は飽きる」だの、「物足りない」なんて言って刺激を欲していたな。私に愚痴を言うくらいなら、兄さんに直接言えばいいのに。

言えないから浮気か。振られて当然だ、寧ろ振られないと思った方が馬鹿だ。

「祀くんが俺にそう言ってたんだが、違うのか? ・・・ああ、お前が冗談と取っただけか」

現実逃避させてよ、兄さん。

「冗談なんて、祀くんが可哀想だろう」

可愛そうなのは私だよ、兄さん。

あの時の柏木は、心臓に悪かった。

「本気の相手に対して、本気で答えないでどうする」

「冗談に本気の冗談で返せって?」

「お前・・・・・・だから、祀くんは本気だよ。本気で、お前が好きなの」

何を御冗談を。笑えないよ、兄さん。

笑って否定する私に、兄さんは衝撃の事実を口にした。

「だって祀くん、幼稚園の頃からお前に恋してたんだぞ?」

――――ん?

「そんで、告白もしてたっけ」

は? え? え!?

「告白の台詞は確か・・・18になったら結婚してくれ、だったっけ? そんでお前の返事は、祀くんが王子様みたいになったらいいよー。って言ってたな、確か」

「何それ知らないよ!」

王子様みたいって何、馬鹿なことを言っているのさ子供の私はっ! 恥ずかしい、黒歴史じゃないかそれは!! うがー!! と吼えたくなる気持ちを押さえ、代わりに私は赤くなったであろう顔を隠すように俯いた。ああ、蒸発して消えてしまいたい。

何とも複雑な気持ちをごまかすように、ホットミルクを飲んだ。熱い。

「祀くん、一途だよな」

一途じゃなくて、意地悪だよ。

ずずず、と行儀悪くホットミルクを啜っていく。あー、全然気持ちが落ち着かない。どうしよう。顔もたぶん、まだ赤いだろうな。

「お前のタイプが王子様って聞いて、ありとあらゆる王子様が出ている本を読んでお前の理想に近い姿を体現しようと努力してたし」

いらん、そんな努力。

だけど柏木があんな漫画みたいなキャラになった理由に、哀しいかな、納得してしまった。全ては私のため。成程、そこだけを見れば一途だ。

あれ? もしかしてその反動で性格が悪くなった? これは・・・・・・私のせい、じゃないよね? 違うよね? 元から、だって誰か言ってくれないかな。

「お前に恋人が出来るのが嫌で、排除もしてたっけ」

「私に恋人が出来なかったのは、柏木のせいかっ!!!」

まさかの新事実に、カップをテーブルに叩きつけた。

「何してくれてんの? なにしてくれちゃってんの!!」

席替えで私の隣になった男子が悉く絶望したと言う表情はそのせいで、いいなーと思った男子が次の日には恐怖の眼で私を見たのも全て、柏木のせいなんだね。おのれ、何と言うことをしてくれるんだ。私の青春が真っ暗闇じゃないか、畜生。

カップをテーブルに置いて、頭を抱えた。

どうしよう。私、柏木のせいで青春らしい恋が出来ない。むしろ、した瞬間に相手が消されるっ。

うううう、どこまで私の邪魔をするんだ柏木めぇぇぇぇええぇ。やっぱり、早々に、縁を切らないと駄目だ。うん、縁を切ろう。

いっそ、京都に行って縁切りした方がいいかもしれない。

「父さんも母さんも、祀くんが結婚相手なら安心だって了承してたっけ。祀くんの両親も軽く賛同してその日に婚約してたっけ」

外堀が埋められてた!

「許嫁が他の男に行くのは、やっぱり気分がよくないんだろうな。例え、相手がそのことにまったく、これっぽっちも気づいてなかったとしても」

ええ、ええ、どうせ私は気づいてませんでしたよ。鈍いよ、鈍感だよ、何か文句もでもありますか!

次々と爆弾を落とす兄さんに、私は殺意を抱いた。ああ、京都に行って縁切りしても手遅れか・・・。いや、まだ間に合うはず! そうだ、今度の休みに貯金全額落として京都に行こう。そして綺麗に縁を切ろうじゃないか。

「なぁ、冬歌は祀くんが嫌いか?」

「縁は切りたいけど、嫌いじゃない」

「縁って・・・・・・。まぁ、嫌いじゃないなら少しは祀くんのことも考えてやれよ。祀くん、ずっとお前だけを見てきたんだから」

そうらしいが、私が気づかないんじゃ無意味だろう。

「初恋は、実らせないとな」

「初恋は実らないモノだよ、兄さん」

「だからだよ」

穏やかに笑った兄さんが、私の頭を撫でた。

やや乱暴な撫で方に文句を言おうと口を開いたが、それより先に兄さんが言葉を告げる。

「今更、冬歌以外を愛することなんて無理なんだよ。祀くんは」

「・・・」

「本気の想いには、本気で答えてやれ」

「でも私は・・・」

柏木に恋をしていない。

だから柏木の想いには答えられない。

そもそも、縁を切りたいと願っている相手にどうして、恋し続けることが出来る。執念に似た執着としか思えない。考えて、ぞっとした。

「祀くんの想いを冗談とは、絶対に取るなよ」

ごめん、手遅れです。冗談と思ってました、兄さんの言葉を聞くまでは。

「あと、祀くんをあからさまに避けるな。祀くんから逃げるな」

忠告するような台詞に、首を傾げた。

それをしたら、私はどうなるの? まさか抹殺――――?

「祀くん、独占欲と執着心が強いから監禁されるぞ」

「了解しました」

犯罪、駄目、絶対。

壊れた人形が如く、私は首肯した。怖い、怖いって柏木。え、そんな粘着質だったけ? あっさりさっぱりの淡白な人間だったよね?

「冬歌相手にはドロドロの粘着系だよ、祀くんは」

遠い眼をする兄さんに、過去に柏木と何があったのか聞きたいが怖くて無理だ。むしろ、これ以上何も知りたくない。図書室の件に続いて、心臓に悪いことが続きすぎて頭も痛い。形容範囲がオーバーで、頭から湯気が出そうだ。

――今日はきっと、悪夢を見る。

何となくそんな気がして、私は逃げるように冷めたホットミルクを飲んだ。

「・・・・・・・・・」

冷めてもホットミルクは美味しかった。



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