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用語集

【旧与党陣営】

統一党:1993年の総選挙から10年にわたり政権を担当してきた中道右派政党。米ソ冷戦時代に政権を担当していた保守政党の統合自由党が分裂解党し、1991年に結成された政党。支持率が低迷し始めた01年からは同盟と連立政権を樹立し、大山を代表を選出。大山路線と言われる日露・日米・米露三ヶ国パートナーシップ外交を展開し、内政では高齢者福祉に取り組み支持を得た。しかし、02年の進歩党結成、03年の内閣不信任案可決と追い込まれ、03年総選挙で議席を151議席から97議席へと減らし、政権の座を追われることとなった。


同盟:1976年に政財界を揺るがした戦後最大の汚職事件シーメ電工事件を機に、当時の与党、統合自由党や野党の人民戦線から離党した議員や地方首長・議員らで結成された中道政党。都市部サラリーマン層を中心に支持を集め、特にソ連崩壊後は議会で無視できぬ勢力を擁することになり、01年には大山連立内閣樹立に参画する。連立入りを決断した片野党首は東北の県知事経験者であり、大山連立政権には副総理兼農林水産大臣として入閣を果たした。03総選挙では54議席から40議席へと敗北することになった。


大山総理:第3代統一党代表。第87代内閣総理大臣。戦前から続く政治家一族であり、叔父が統合自由党幹事長、田島内閣の環境庁長官、大蔵大臣を歴任している。大山主導の同盟との連立政権樹立により統一党の支持率下落に歯止めをかけ、発足時の支持率は74%であった。また、従来の日米外交路線から、三ヶ国パートナーシップ外交を提唱し、リチャードソン米大統領・エリセーエフ露大統領とともに冷戦終結後のアジア太平洋世界での主導権を握ろうとした。また、内政では、高齢者福祉の拡充と抜本的改革を唱え、若年層からも支持を得た。03年内閣不信任案可決に際しては、解散で応えたが、政権の座を追われる。


上島:大山と代表選を争った。大山内閣成立後は防衛大臣として入閣する。


西田:大山代表時代の幹事長。


片野副総理兼農水相:第8代同盟代表幹事。大山内閣では副総理兼農水相を務める。片野は東北の県知事経験者であり、中央に物申す知事として名を馳せ、2期8年の任期終了後に国政へと進出し、第8代同盟代表幹事となる。地方分権論者として知られており、01年の連立政権参画を決めたときには、地方分権に関する憲法の改正を合意条項に盛り込んだ。このことが02年の進歩党誕生と03年の敗北の原因となる。


江田川:片野代表幹事時代の国対委員長。


【野党陣営】

進歩党:02年に統一党・同盟両党から離党した議員らを中心に結成された中道政党。02年に大山総理が憲法改正案のとりまとめという公約の撤回を表明したことに反発した議員らにより結成された。外交路線は三ヶ国パートナーシップ外交の継承を訴えいるが、内政では高齢者福祉よりも少子化対策・財政再建に力を入れるとしている。03年には野党第2党ながら、内閣不信任案可決を主導し、世論の評価を得る。


新自由党:1991年に野党第一党の人民戦線から離党した議員らでつくられた中道左派政党。ソ連崩壊により往時の勢いを失った人民戦線からより中道に近い議員らが中心になって結党した。長らく憲法の改正には批判的であったが、2000年代に入ってから代表の藤川が党綱領を変更し、新しい人権を中心とした権利条項の明確化を目指すようになっている。


人民戦線:1937年に結成された政治結社東京コミューンを母体とする左派政党。冷戦構造のなかで統合自由党との保革対立の40年と言われる一時代を築く。91年のソ連崩壊・米露合意による冷戦構造の崩壊とともに統合自由党が分裂・解党するなかで、新自由党の結成をゆるすものの西日本を中心に根強い支持がある。


年金党:2000年に結成された年金問題ワンイシューの政党。90年代後半に入り、少子高齢化の進展とともに年金の受給漏れが相次いで発覚した際に結成された。高齢者層を中心に支持を集める。年金問題以外では「有権者の信託を受けていない」として、棄権し続けるという特異な政党である。03年の総選挙では、統一党が負けた場合は年金党を連立入りさせて政権を存続させるだろうと見られていた。


独立党:独立回復後の1957年に結党された右派政党。憲法改正による一院制の樹立・国防軍の創設・中央集権強化、北方領土の即時返還、沖縄からの米軍撤退を唱えている。


多田:進歩党初代党首。多田は官僚出身で同盟を代表する若手政治家であったが、同盟を離党後進歩党の初代党首となり、03年大山内閣不信任案可決にこぎつける政治的手腕を発揮した。また、丁寧な説明と緻密な政策立案に定評がある。03年総選挙では、大山連立内閣の福祉改革を糾弾し、若年層を中心に支持を得た。


辻:進歩党幹事長。統一党の重鎮政治家として活躍していたが、離党後、進歩党の結成に携わる。他者の意見に耳を貸さない一面があると言われるが、多田とは馬が合うようだ。


山下:進歩党選対委員長。多田を前面に押し出し、総選挙大勝の立役者となる。


藤川:新自由党代表。人民戦線出身ではない新自由党議員として異色の存在だが、それゆえに憲法改正を盛り込んだ党綱領に変更し、緩やかな中道左派政党としての新自由党を率いることとなる。03年内閣不信任案可決では、多田主導で可決されたことから、決断と行動力に欠けるとの批判も付きまとう。







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