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―プロローグ― 

 


「3・2・1… 20:00となりました。大和テレビの行った出口調査の結果です。

 これによりますと、野党第2党の進歩党が躍進し、第1党をうかがう情勢。野党第1党の新自由党は議席を維持し第2党、与党第1党の統一党、与党第2党の同盟は大敗の情勢です。続いて、各地の情勢をお伝えします…」


 2003年11月9日。衆議院総選挙が行われ、約10年にわたり政権を担ってきた統一・同盟連立政権が敗北。

前年に統一党、同盟から離党した議員らを中心に結成された進歩党が第1党の座を占めることになった。


「私は、統一・同盟連立内閣の総理大臣として、また統一党の代表として、総選挙の敗北を認めざるをえません。誠に残念ですが、有権者の信託を得られなかったこと、ひとえに私の不明の致すところ。進歩党の多田党首にはお祝いを申し上げたい。私は一歩退いたところから、統一党の再建を微力ながら支えたいと考えております。日本の将来があかるからんことを願います…」


 統一党代表にして2001年4月から政権を担ってきた大山総理は、悔しさをにじませながら敗北宣言を行った。本来、多弁であるところの大山総理が静かに敗北を宣言したことは、国民に評価されることになったが、これはまた別の話である。


「多田党首!おめでとうございます。私達の勝利です。」

「ありがとう。君のおかげだよ、山下選対委員長。これで、私達の理念を実行に移せる。しかし、過半数を得られなかったことは残念だ。すぐに新自由党の藤川代表と会談を行いたい。辻幹事長に準備をお願いしたい。」

「もちろんです。あちらからも、明朝には会談を行いたいとの申し出が既に。」

「うむ。連立協議は私に一任ということでいいね。」

「はい。それも公約の一つですから。」

「昼には、政権構想について改めて国民に向けて発表することにするよ。」


 10日未明には衆議院議員全500議席のうち、進歩党が178議席、新自由党が132議席、統一党が97議席、同盟が40議席、人民戦線が37議席、年金党が10議席、独立党が6議席と確定した。

 これは、国民にとっては半ば驚きの結果とも言えるものであった。確かに、長期にわたる統一・同盟連立政権はここ数年、いくつかの汚職事件、失言、景気対策の失敗を経ており、支持率は20%台前半と低迷していた。

 しかし、大山内閣の支持率自体は5割を切るか切らないかであり、大山自身の人気も底堅いものであったため、事前の大方の予想では与党は敗北はするものの過半数は維持、あるいは少数政党と連立を組み直すことで政権を維持し続けると考えられていたのである。

 時代は少しずつ動き始めたのである。この選挙結果がこの国に何をもたらすか知る者はいまだほとんど存在しなかった。


どうも。いなばです。ふとした拍子に、小説を書くという暴挙に… 長続きするか分かりません。感想とか書いてくれたら長続きできるかもしれません。それでも、きっと支離滅裂になると思います。

まあ、適当に読んでくださればと思います。

後日、この小説の舞台の詳細もアップしようと思います。

それではっ!

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