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両思い
大分期間が空いてしまい申し訳ないです。
ストーリー忘れた~という方もいらっしゃると思います。
本当申し訳ないんですが、読み返して頂けるとありがたいです。
先輩と・・・、
『両想い』だったんだ・・・。
口元を押さえたまま、その場から数歩下がり急いで教室を目指す。
いろんな気持ちがこみ上げてきそうになるのを、教室に着くまでになんとか押し込める。
本当は、私がこんな形で・・・立ち聞きなんかで知って良い気持ちじゃなかった。
「おかえり。ちゃんと謝った?」
教室の扉を開けたとたん、私を廊下へ押しやった友人が待ち受けていた。
「あぁ~・・・えっと、寝てた」
とっさにごまかした私に何の疑問もなかったようで、後でちゃんと謝りなよという一言で済んだ。
それに対して、適当に相槌をうち皆の輪の中に入り弁当を広げ食べた。
結局、田中は午後の授業にも戻ってこなかった。
田中の荷物はそのまま最後の授業を受け持った先生が、保健室へ持ってい行ってしまった。
今にも泣き出しそうな空を見上げ、以前使ってから置きっぱなしになっていた傘をつかみ教室をあとにした。