プロローグ
正直言って、これ八割がた自分の趣味が混ざってんですよね。
僕の記憶の中で最も古い記憶は、クローン技術の初成功例として作られた時だった。
(僕には、作られたということしかわからない。そして、殺されもせずその後何も無いままこうしてこの日本という場所を彷徨っている。本当に、僕はどうすればいいのだろうか?)
僕が作られて以降、世界中で僕を作った組織は大いに反感を買った。
なぜなら、非人道すぎたからだ。僕たちには何も存在していない。なぜなら、この肉体に至るまでの経緯がないからだ。
それでいて、老いることも死ぬこともなくなり月やたくさんの星々にテラフォーミングをするこの昨今何もする意義が存在していなかった。
ふと空を見上げた。それが、僕にとっての幸運だったのだろう。
『あなたは何者にもなれる!あなたの可能性、それは誰にも汚されずただそこにあり続けます!
私たち『フローライト・オンライン』は、あなた達の生に『彩り』を差し上げます!
あなたの人生はあなただけのもの!このコマーシャルが終了した直後、抽選発売を開始します!ちなみに、抽選販売に当選された方には初期ロット限定特典が存在していますので乞うご期待!』
運命だと思った、僕にとって、初めてやってみたいという願望。
それを持つことができた。お金に関しては心配が要らなかった。過去は働かなくてはお金をもらえなかったんだろうが、今の時代では全て『AI』が行なっている。
だから僕たちは働かなくても良くなったのだ。
僕は、すぐさま『フローライト・オンライン』の抽選に申し込んだ。
その直後、
『おめでとうございます!あなたは、『フローライト・オンライン』の初期ロット抽選販売に当選されました!あなたのコネクト番号をもとにした場所に直ちにお送りいたしますので数日ほどお待ちいただくことになります。
ちなみに、サーバーが開かれるのは3日後です。』
(早いな。正直言って、今までこう言ったゲームには手を触れてこなかったがこれほどまでに早いものが存在しているのものなのか?まあ、それに関してはどうでもいいだろう。だが、正直言って今は早くプレイしてみたいという気持ちが勝つ。これが、『期待』という感情なんだろうか?)
そんな考察も半々にし、僕は自らの家に帰宅した。
「ただいま。」
そう言って、かけてある斜めになったソロモンと書かれた表札を直す。
ソロモン、それこそが僕の名前だ。かつて存在していたとされる古代イスラエルの最盛期を作り上げた人物であり賢王とも称される人類の叡智を証明するために作られた僕にとってこれ以上無い名前と言えるだろう。
『ピンポーン』
何やらインターフォンがなった。とりあえず、外に出てみることにしよう。
「お届けに参りました。」
ドアを開けると、ロボットが立っていた。
「あ、ありがとうございます。」
「こちら、『フローライト・オンライン』のカセットでございます。使い方は、クラウドシステムのソフトに差し込むことで自らの肉体をデータ転送することによってプレイできますのでそれでは。」
「教えてくださりありがとうございました。」
「いえ、それでは」
そう言って、ロボットは空を飛んでいった。
(前から思ってたが、なんでジェットパック使うんだろう?)
世界観に関しての説明です。
まあ、製作者たちと言っても基本ゲームはAIと人間が混ざって共同制作してましてストーリーなどといった細かいバランス調整に関してはAIがその他の観測やらに関しましては人間が監督してますね。理由はまあ、色々あるんですがもしもの時だとAIだとまだ如何せんできる範囲が狭いのでそれが原因だったりします。
次にクラウドシステムに関してですが、これは一種の脳に埋め込んでいつでも使えるスマートフォンだと考えてくだされば。
(ちなみに、クローンは完全にアンタッチャブル状態でソロモンが最初で最後のクローン生物だと思ってくだされば。)




