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Material World Online  作者: カヨイキラ
2.Sword & Sword
37/39

Dari'hates 6

 「《スピードスター》!」

 ヴォン、とシステムに規定された動作と共に僕の体が滑らかな動きをして、星屑王側近の騎士の胸元へと一筋の狂いも無くルァエティの切っ先が迫る。

 片手剣用突進スキル。叔父であるカディシュの好むいわゆる『1レベルタイプスキル』の内の一つで、SLが存在しない取得の容易なスキルだ。勿論、使い勝手も悪くない。

 「ッ! 甘い!」

 側近の二人の騎士はクイックスキルを真っ先に発動させると踏んでいたので、突進スキルでの奇襲をしかけたのだが、さすがにそこはレベルの高そうな騎士だ。やや小ぶりな両手剣で弾かれてしまう。この隙に反対側のもう一人がクイックスキル、リベレイションを展開してしまう。攻撃力が上がるのは厄介だが、クイックスキル発動を封じている今の相手を積極的に攻撃したいところだ。

 「ハッ! お前ら、そいつを止めてな!」

 ヴァッツは僕など構いもしないで、まずは潰しやすそうな後衛二人、リースとアーチーを狙いにかかった。ここまでの戦法は、僕と考えていることが同じだった。もっとも、こちら陣営は後衛二人なのに対し、あちらの陣営は前衛が二人。相手にするには時間的に不利だ。


 「まずはテメェだッ! 《エリアルスマッシュ》!」

 

 ヴァッツの黒く輝く長剣が光のライトエフェクトを放ち、リースへと向かう。対するリースは落ち着き払った様子で、

 「《サイクロン》」

 「ッ!?」

 ヴァッツは咄嗟に左手の手甲でガードをするが、そもそもサイクロンにダメージロールは存在しない。なす術なく暴風に吹き飛ばされ、十数m先の街道に叩きつけられる。

 僕はリースの心配はしていない。後衛だからと言って、前衛に軽くあしらわれるようなキャラクターではないからだ。

 焦る騎士の一人にバッシュを込めた一撃を見舞い、HPを削る。バックステップで距離を取られ、リベレイションを発動されてしまう。もう一人の騎士はこちらに剣を向け、突進スキルを発動させてきた。

 

 「《チェックメイト》! 迎撃です、ユウ!」

 「! オッケー!」

 

 指揮スキル(コマンドスキル)と呼ばれる、味方に指示支援を飛ばすスキルだ。援護を受けた僕の剣は赤い特殊エフェクトを纏い、突進技と真っ向から衝突し、大きく火花を散らした。

 ガキン! と大きく衝撃音がし、騎士の握っていた両手剣が跳ね飛ばされた。

 「《ルナブレイド》」 

 ひゅんっ、と一筋の三日月が騎士のHPを完全に削りきる。そして、背後から迫るもう一人の騎士からの攻撃はあえてステップではなく大きく前方に転がって避ける。

 立ち上がり、向き直る間に剣界を発動する。

 無数の斬撃エフェクトを纏いながら、大きく踏み出してスキルを使わずに突進攻撃を仕掛ける。剣界の攻撃が相手のガードを弾き飛ばし、大きな隙を作る。

 「チッ、《ファイティングオーラ》!」

 「うあっ!」

 これは防げないと思ったのか、騎士がオーラを解き放って僕を吹き飛ばした。僕は空中でくるりと反転して体勢を整えると、地面に着地した。リースと、アーチーのすぐ前。

 ゆらり、と前方からサイクロンで吹き飛ばされたヴァッツが復帰する。これで3対2。しかし、レベル的にどちらが有利かは分からない。

 両陣営はにらみ合い、武器を構える。

 ヴァッツが長剣を構え、アーチーに突進を仕掛けた。青いフラッシュエフェクト、長剣のリーチを最大限に生かす突進技、《ベクトクラッチ》だ。スピードに修正に入る優秀なアクティヴスキルであり、基本的に後衛キャラのアーチーは対応できない。

 もう一人の騎士は真っ直ぐに僕に向かってきている。

 「《キャスリング》」

 途端、僕の視界が──否、立ち位置が変わった。

 目の前には、驚愕の表情を浮かべたヴァッツ。

 指揮スキル、キャスリング。味方一人の位置と使用者の位置を入れ替えるスキルだ。瞬間的に使用することで、指揮者の防御やカウンター攻撃など、多彩な用途に使える。

 ヴァッツの剣を軽く回避し、反撃に強打を叩き込む。胸のポイントアーマーに炸裂した攻撃は、いくらかのダメージを通した。

 「まともにやりあえってんだよ臆病モンが!」

 くるっ、と反転し着地したヴァッツが僕を睨む。

 

 「じゃあ──僕とまともにやりあってみる? 正々堂々一対一の決闘。僕が勝ったら、もうルディオに手を出さない。僕が負けたら、継承の剣を返すよ」

 「へぇ、いいぜ。勝つのは俺様だと分かりきってるが、シンプルなのは嫌いじゃねぇ」

 おい、と顎で指示をして、騎士に回復魔術でHPを回復させるヴァッツ。リースも同じように僕のHPを回復させる。

 

 「ユウ……こういうことは"神剣"に任せるべきかと思いますが」

 「大丈夫、アーチー。同じ剣技の使い手なら、僕がやらなくちゃいけない」


 ルァエティを構える。左手、カイトバックラーで半身を隠すように立ち、剣はだらりとぶら下げるように構える。

 ヴァッツはやや前傾の姿勢で右手の手甲を突き出すような構え。厄介なことに、剣を左手で握っている。左利きなのだろう。

 リースとアーチー、騎士が退き、僕達を見守る。

 全ての音が感覚から遮断され、神経が研ぎ澄まされる。

 ふっ、と全身の血液が沸騰したような感覚と共に、両者地を蹴る。

 

 ヴァッツの足が地を駆ける。ベクトクラッチだ。

 僕はその軌道を読み、左にステップ。しかし、ヴァッツはスキルを中途で解除するとすぐさま跳躍、空中攻撃スキルで僕を狙う。

 「《エリアルスマッシュ》!」

 「──っ」

 咄嗟にバックラーで受け流し、瞬時にサイドステップ。移動しつつの回し蹴りでエッジで斬りつけるようにして攻撃し、相手にガードさせる。そうして体勢を立て直し、再び向き合う形を作る。

 「やるじゃねぇか。──そろそろ、本番と行くか?」

 「そうだね、行くよ」


 「《イクシード・フォーム》!」

 「《スターダスト・フォーム》!」


 二つの星の光が煌く。途端、周りの空気が宇宙に包まれたかのように薄く、黒く染まる。

 「これは……っ!?」

 リースが身を引く。無理もない。僕の星の剣と、ヴァッツの星の剣は性能が違うようだったからだ。僕には分からないが、リースとアーチーの動作が酷く遅く見える。これは僕が加速しているからではなく──

 「んだよ、これじゃああんまり変わらねぇな」

 ヴァッツがつまらなそうに呟いた。

 「俺様が減速だとすればてめぇは加速、ってとこか」

 「減速……?」

 「周りの空間の時間を減速させんのさ。さぁ、始めようぜ」

 ごくり、と唾を飲み込む。AW環境ではこんなこともできるのだ。

 

 ひゅん


 星屑のような淡い煌きと、流星の一瞬の煌きが交差する。

 「減速、って、そういうこと!」

 ようやく納得する。僕のイクシード・フォームで、僕自身の行動速度が上がっていない。普段と全く変わらないスピードだ。

 恐らく、イクシード・フォームで加速した分と同じだけスターダスト・フォームで減速させられているのだろう。つまり、速度は普段と同じでもイクシード・フォームを使わなければ普段の20%程度の速度でしか行動ができない。──厄介な相手だ。

 「っらぁ!」

 ガキン! 剣で受け止め、つばぜり合いになる。左手のバックラーごと押し当てるようにしてなんとか弾き返し、スピードスターで距離を詰めて攻撃。

 眩い天体のエフェクトと共に強烈な刺突。

 「はっ! 甘ぇーんだよ!」

 ヴァッツはそれを受け止めはせずに跳躍、カウンターでエリアルスマッシュを放つ。空中技を受ける経験がなかったので、反撃の手口が見つからずに、慌てて突進スキルを解除、しゃがんでそれを回避。

 「せあっ!」

 しゃがんだままに、地面に着地したヴァッツにエッジを伴う足払いを放つ。

 「くおっ!?」

 スターダスト・フォームで恐らく防御が0になっているだろうヴァッツのHPが若干減少し、転倒する。ヴァッツは上手く受身を取ると腕の力だけで大きく爆転。剣を薙ぎながら再び着地する。

 お互い、大きなスマッシュポイントだ。強攻撃を放つだけの時間的猶予があった。

 「「《ジ・イクリプス》!」」

 お互いの声が重なる。全く同じスキルが発生し、日食のような黒と白のエフェクトと共にφの字のようにくるりと相手の剣を払う払い斬り、そして袈裟に一閃の強攻撃。

 逆位置から放った僕の強攻撃は下からの払い斬りとなり、ヴァッツの強攻撃とぶつかり合う。

 キィン! と強烈な金属音が響き渡り、二人の剣が弾き飛ばされた。


 僕は迷わず腰の鞘からナズメタルロングソードを抜き放つ、が。

 ヴァッツの躊躇ない回し蹴りにそれも弾き飛ばされた。

 僕はそこで一切の思考ラグなしにバックラーでのシールドバッシュを放ち、体勢の不安定なヴァッツの横っ面を殴打した。

 「ぐっ、てめぇ!」 

 ヴァッツの手甲ラリアット、と見せかけた足払い。僕のHPゲージが減少し、転倒する。横に転がりながら蹴り攻撃を回避し、前転と同時に立ち上がってアッパーカット。吸い込まれるようにしてヴァッツの顎に命中。

 ヴァッツはアッパーの衝撃でそのまま後ろに倒れるように見せ掛け、両の手で地面を突き、サマーソルトのカウンター攻撃を行ってきた。僕はこれは予想の範囲外だったということもあってその攻撃を綺麗に受ける。

 なんとか受身を取って立ち姿に。


 「うああああああっ!」

 「うおおおおおおっ!」


 僕は右拳、ヴァッツは左拳。

 もはやただのケンカでしかないそれは、吸い込まれるようにお互いの頬へ──


 結論から言うと当たらなかった。

 

 僕はわざと1テンポ早く拳を左斜め下へと振り下ろし、攻撃を外した上でしゃがみの姿勢へ。

 ヴァッツの拳は空を切る。

 汚いかな、とか思いつつ。

 「《シザースレイ》」

 ガツン! と強烈な蹴り上げがヴァッツの顎を捉える。まだスキル動作は終了せず、そのまま踵落しが炸裂した。

 蹴り系の1SL型格闘スキルだ。かなり使い勝手は悪いが、対人戦でなら割と役に立つスキルだ。

 後頭部に炸裂した踵落としでヴァッツはHPが全損し、地面に倒れた。

 

 僕はルァエティ、ナズメタルロングソード、そしてヴァッツの剣を回収する。

 「リース」

 「はい──《アウェイクン》」

 慈愛神の淡い光のエフェクトが発生し、ヴァッツの戦闘不能状態を解除した上でいくらかのHPを回復させた。

 

 「チッ、胸糞悪ぃ──」

 ヴァッツはゆらり、と立ち上がる。アウェイクンの行使のために近づいたリースは大きく距離を取る。

 「んだよ、悪あがきなんてしねーって。負けは負けだ。約束は守るぜ」

 バツが悪そうにがしがしと頭を掻きながら、

 「悪ぃけど、こいつらにもかけてやってくんねぇかな」

 と言って、二人の倒れた騎士を指す。

 「どうします、ユウさん? アウェイクンを二回使うと私のMPはなくなりますけど……」

 「使ってあげて欲しいかな、僕としては」

 「分かりました」

 リースは騎士に歩み寄ると、順番にアウェイクンをかけていった。覚醒魔術はこれで貴重なものなので、使い手はそうはいない。

 騎士は二人立ち上がると、剣を収める。

 「ヴァッツ様──」

 「いーんだよ。戦争より面白ぇ事見つけたからな」

 っへへ、と獰猛そうに笑って見せる。

 「おい流星。お前は俺が倒すまで、絶対に負けるんじゃねぇぞ。絶対に、俺が倒してやる」

 僕のウィンドウに『ヴァッツ 関係:宿敵』承認しますか? というメッセージが現われる。僕がそれを承認すると、FLにヴァッツの名が刻まれた。

 僕は回収したヴァッツの長剣を投げ渡す。ついでに、継承の剣も鞘ごと投げ渡した。

 「──いいのかよ?」

 「僕は王様なんてやりたくないしね。それに、もう戦争なんてしないでしょ?」

 「まぁな。それじゃあお前ら、帰るぞ。──悪かったな、ルディオ」

 「……まぁいいでしょう。人死には出ていませんしね」

 アーチーは毒気を抜かれたようにふっと溜息をつくと、微笑みながらヴァッツ達を見送った。

 「彼は、なずなに似ていますね。ただの戦闘狂じゃないですか」

 「野蛮な人は嫌ですね。なずなさんは見てくれがいいから平気ですけど」

 見送るヴァッツの天を突くような黒く尖った髪。確かにリースの苦手そうなタイプではある。

 「──げ」

 クエストクリアで入った経験値を確認するために開いたキャラクターウィンドウで、とんでもないものを見てしまった。

 そのキャラクターの特徴を表すキャラクタータブで、


 ◇Character

・流星:攻撃速度+5%

・アサルト:被HPダメージ軽減-0.5%

・ダリヘイツ第二万十六代目継承者:装備武器攻撃力+45


 アサルト、というのは僕のクラスだ。MWOではレベルが10の倍数に到達する度にクラスというのを取得でき、そのキャラクターの特徴を表すと同時にキャラクター補正を受けることができたり、クラス限定スキルがあったりと様々な特典がある。それはいいのだ。

 しかし、その下の項目。

 ダリヘイツ第二万十六代目継承者。現在はヴァッツが王位を取り戻したので二万十七代目。つまり、ダリヘイツの前王であることを表すキャラクターを手に入れてしまったということになる。

 「嬉しくないなぁ……これは」

 「どうしたんです?」

 「履歴書に元国王って書けるようになっちゃったっていうか」

 アーチーとリースが顔を見合わせて、噴出すように大声で笑い出した。

 

 無事に、かどうかは分からないが、こうしてルディオとダリヘイツ間での戦争は幕を閉じた。






・Skill information


《スピードスター》 Activeskill/戦闘(アサルト)

 コスト:72MP 準備時間:0.5sec.

射程:3m 対象:単体

 対象に片手剣による突進攻撃を行う。

 攻撃速度を+80%し、ダメージロール計算時Hitrateを+50%。

 取得にはウェポンマスタリ:剣が12レベル以上必要。また、このスキルの取得に必要な経験値は12レベル相当のスキルと同等とする。



《エリアルスマッシュ》 Activeskill/戦闘

 コスト:50MP 

 対象:単体(動作型)

 対象に空中からの片手剣による強攻撃を行う。

 ダメージロールの達成値に+125。Hitrate-25%。

 取得にはウェポンマスタリ:剣が10レベル以上必要。また、このスキルの取得に必要な経験値は10レベル相当のスキルと同等とする。



《チェックメイト》 Activeskill/汎用

 コスト:(SL×20)MP

 対象:単体(隊列員)

・対象の攻撃の直前に使用する。

 ダメージロールの達成値に+(SL×30),Hitrate+15%。



《チェックメイトⅡ》 Activeskill/汎用

 コスト:(150+SL×25)

 対象:単体(隊列員)

・対象の攻撃の直前に使用する。

 ダメージロールの達成値に+(300+SL×75),Hitrate+30%。

 取得にはチェックメイト10レベル以上が必要。



《ベクトクラッチ》 Activeskill/戦闘

 コスト:25MP 準備時間:2sec.

 射程:5m 対象:単体(動作型)

・対象に片手剣による突進攻撃を行う。

 準備時間、スキル動作中はあなたの防御を+30。

 ダメージロールの達成値に+30

 取得にはウェポンマスタリ:剣が3レベル以上必要。また、このスキルの取得に必要な経験値は3レベル相当のスキルと同等とする。



《キャスリング》 Activeskill/汎用

 コスト:50Soul

 対象:単体(隊列員)

・対象とあなたの位置を入れ替える。

 1ラウンド1回。

 このスキルの取得にはCL10以上が必要。



《スターダスト・フォーム》 Limitedskill,Quick/戦闘

 コスト:200Soul,HP50%

 対象:自身

 1ラウンドの間、あなた以外の同一戦闘内ユニット全員の行動速度を五分の一。

 効果中、あなたの装備している片手剣は星属性の魔術武器として扱うが、ダメージロールの達成値は二分の一になる。また、あなたの防御、魔法防御力を0として扱う。これらの効果は他のどのスキルよりも優先する。

 スターダストとあわせて1ラウンドに1度のみ使用可能。 

 一部のスタートクエストでのみ取得可能。



《ジ・イクリプス》 Activeskill/戦闘

 コスト:150MP 準備時間:2.5sec.

 対象:単体(動作型)

 対象に片手剣による剣払いを行った後に強攻撃を行う。

 剣払いではダメージロールは発生しないが、強攻撃のダメージロールの達成値に+(100+SL×75)。

 取得にはルナブレイド10レベル以上が必要。



《シザースレイ》 Activeskill/戦闘

 コスト:30MP

 対象:単体(動作型)

 対象に蹴り上げ、踵落としの格闘、蹴りによる連続攻撃を行う。

 攻撃速度に+60%,Hitrate+30%。

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