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どうしよう…これじゃ意地悪しにくい…んだけど。なんて頭を巡らせている内に入学式は終わった。限られた時間で行き着いた答えは、腐でもありかも。だった。
私が意地悪することで、結託して中がより良くなって、友達以上恋人未満(?)な2人もありかも…という考えに至った。別に絶対女の子じゃないとダメって決まりはないもんね!
男の友情!熱いではないか!私は好きだ!心の中で炎を目に宿し、ガッツポーズを決める。意を決して、私はヒロインちゃん基、ヒロインくんこと、ブレア様に話しかけた。
「失礼、ブレア様、少しお付き合いくださらない?」
「どうしたんだ。リリ。」
目を丸くするユリウス様。リリらしくない。とでも言いたげな表情だ。ユリウス様も気になるのなら御一緒されて構いませんわ。と告げ、ゲーム通り3人で話をする事に。
呼び出したはいいけどなんて言おう…別に私ユリウス様の婚約者じゃないし…いや、考えたところで仕方がない!なるようになる!
私は腹を括り、ポケットに入れていた扇子を取り出し、華麗に開くと口元へ当てる。
「貴女、先程お話して思いましたが、少し気品に欠けるのではなくて?リーゼン公国の公子様とは聞きましたが、そのフランクな物言いは少しばかりどうかと思いますわ。」
言ってやった!少し無理があったけど、初ヒロインイビリ成功!ゲーム通りにできたことを噛み締める。
「そうかい?僕の国ではこれが普通だからね。あまり気にならなかったよ。でも、シュタインの華と言われている君がそういうのならそうなのだろうね。」
にこやかに答えるブレア様。隣でユリウス様は笑いを我慢し、咳払いをしている。
「リリアンヌ嬢と言ったね。僕もリリと呼んでいいかな?」
そう言って少し顔を近付ける彼。その目はとても輝いていて、例えるならば好奇心旺盛の子供がなにか新しい興味を引くものを発見した時の目だった。
そこは悲しむところじゃないのかしら?と見つめていると、彼はさらに顔を近づけ、私の瞳を見つめる。そしてうっとりしたような、綺麗なものを見つめる目をして
「君の髪はシルクのように滑らかで居て、その瞳は吸い込まれそうなくらい綺麗だね。」
そう告げたのだった。何よそれ。当たり前じゃない。前世からリリアンヌの外見は嫌いではなかった。むしろ、絶世の美女と呼ばれるに相応しいこの外見。そこだけは前世から好きなのであった。
まぁ、転生した当初は自分でも鏡を見て見とれていた程だものね。見とれるのは仕方ないわ。
髪の毛をはらい、当たり前よ。と言わんばかりに顔を逸らした。




