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転生したらヒロインが男でした!【完結】  作者: SoL


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店内には、カップルや女の子達が沢山居た。女の子は皆ブレア様を見て頬を赤く染め、キラキラした目で見ている。



私のブレア様なのに。絶対に離さないんだから。と思いを込めて、絡めた腕に手を添える。ブレア様はそんな私の顔を見て微笑み、添えた手を優しく撫でてくれた。



「こちらへどうぞ。」



店員さんが案内してくれたのは、少し広めの二人掛けのソファにテーブルが一つある席だった。左右の席には恋人がいる。なるほど、ここはカップルシートと言うやつか。



テラス席の隣の面に並んでいるカップルシート、さすが大通りの角にお店があるだけの事がある。テラス席からも、カップルシートからも大通りの景色が楽しめるようになっているのだ。



「リリは何を飲みたい?」



メニュー表を広げて見せてくれるブレア様。紅茶やコーヒーだけでなく果実水、炭酸水など、種類も豊富だ。さすがゲームの世界。



料理の種類も豊富で、前世から親しみがあったものばかりだ。こんなお店、ゲームのイベントで使われてもいいはずなのに…ゲームではこのお店を舞台にしたイベントは出て来なかった。



「ブレア様はお決めになりましたか?」


「僕は…このバニラオレにしようかな。そしてご飯は…悩むね。」


「バニラオレ…甘党なブレア様らしいですわ。」



可愛らしくて思わず笑みがこぼれる。真剣に主食を悩むブレア様、とても愛らしい。



「そういうリリこそ、決まった?」


「そうですね。私はミルクティーに、カルボナーラにしますわ。」


「じゃあ僕はボロネーゼにしよう。」


「決まりですわね!」



私たちは店員さんに注文し、待っている間に事前に席に運ばれたレモン水を飲んでいた。水の中にほのかに香るレモンの爽やかな香り。やはりレモン水は美味しい。



そうこうしている内に、料理とドリンクが運ばれてきた。私たちは神へ祈りを捧げ、早速一口食べる。



「んん!美味しい!ブレア様、すっごく美味しいですわ!」


「良かったね。」



チーズの旨みと卵黄のコクが絶妙にパスタと絡み、口の中へ広がる。平たく切られたパスタは、普段の麺と違いもちもちした食感で、食べ応えも抜群。



「はい!ブレア様も一口どうぞ。」



すかさずフォークでパスタをすくいあげ、彼の口元へ運ぶ。彼は少し困惑したように顔を赤らめ、遠慮がちに食べた。



どうしてこんなにも照れているのだろう。と、気付いた時にはもう遅い。



「ん!すっごく美味しいね。じゃあ、僕のもあげるよ。ほら、あーん。」



イタズラをする様な少し色気が滲む笑顔で、彼はパスタを私の口元へ差し出した。

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