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転生したらヒロインが男でした!【完結】  作者: SoL


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2

ネームプレートを胸元につけ、辺りを見回す。まだ人は少なく、後ろの保護者席に父と母が座っているのが見えた。



見つけるなり、穏やかな顔で笑いかけてくれる2人。私はつい嬉しくなり、立ち上がった。そして2人の元へ行こうと1歩目を踏み出した時だった。



「いって。」



そんな声とともに、私は何かを踏みつけた。足元を見ると、足の下に足。私は慌てて足を上げる。



「申し訳ございません。私の不注意でしたわ。」



「大丈夫だよ。僕も少し足を伸ばしてしまっていたし、お互い様だよ。」



良かった…と一息つく。あれ、でも私の右隣って確かヒロインちゃん…と不思議に思い顔を上げると、そこには屋外なのに煌めく金髪に、エメラルドのような輝きの瞳をした、人あたりの良さそうな丹精な顔立ちの男の子がいた。



誰!?私は思わず顔を凝視する。彼は少し困惑した表情で顔を逸らす。やっちゃった、全然知らない人だ。席間違えた?そう思い当たりを見渡すが、ここが最前列。そしてネームプレートも自分の名前。どういうこと…?思考停止してしまう。



「何をしている。リリ。」



声のする方へ視線を向けると、私の婚約者候補の王太子様、ユリウス様が立っていた。不思議そうに私を見ると、席に置いてあるネームプレートを手に取り、胸元へ着ける。



「ユリウス!久しいね。元気にしてたかい?」



親しげにユリウス様に声をかける男の人。頭の中では、誰?の2文字が回っている。



「元気だよ。ああ、リリ、こちらはリーゼン公国の公子、ブレア・リーゼン様だ。公国の公爵家はシュタイン王国と親戚で、私とブレアは又従兄弟にあたる。」



ブレア・リーゼン。ヒロインちゃんの名前。又従兄弟の設定もそのまま。ユリウス様と私の間に座っている…この方がヒロインちゃんなの!?



「公子様だったのですね。大変失礼を。」



私は姿勢を整え、完璧すぎるカーテシーをする。



「私は、ウェルズリー公爵が娘、リリアンヌ・ウェルズリーですわ。以後良しなに。」



混乱する頭を何とか正常に動かしつつ、自己紹介をしていると、入学式の始まりを告げるチャイムが鳴った。私は慌てて席に座る。



最初は国王様からのおめでたいお言葉。そして生徒を代表し、ユリウス様のお言葉。だが、式の最中、それどころではなかった。



私の頭の中はヒロインが男、ヒロインが男、ヒロインが男!!!その言葉でいっぱいだった。

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