【22】ドバイ
今日は朝から休日で、ウラジオストク散策に真彩とデートに来ていた。
噴水通りがお勧めなのでゆっくりと我々二人は歩いた。雪がぽつぽつと降っていたので、私は傘を差してあげた。両側にある建物はゴシック様式だろうか、受験から日が経ち過ぎていて私は分からなかった。足元が滑りやすかったので真彩の手を握った。
その通りで雰囲気のとても落ち着いたカフェがあった。身体が冷えないように我々はココアを頼んだ。そこを出るとそのまま散策を続け海岸通りに出た。
「再来月には高校生だったのにごめんね。いろいろなことが滅茶苦茶で行かせてあげられなかった」
「気にしないでいいです。忙し過ぎましたからね、ここ一年の私たち。だけど落ち着いたらここがいいかも」
真彩がそう言ったが私も賛成だった。ここは寒いけど落ち着きがある街だった。
曇り空の海を30分ほど眺めるとホテルへの帰路についた。路面バスの中で真彩が手を握って来たから握り返した。目的地に着くまで二人とも喋らなかった。
真彩の思いに応えられないことが本当に悲しかった。私には出来過ぎた良い子で、本来ならこちらから告白しなきゃいけない女の子だった。
返事には応えずにそのまま路面バスはホテルに着いた。ポセイドンの中の人として、変なフェロモンが出てるならこれでいいんだ。
部屋に戻ろうとしたら、圭たち三人を見つけたのでラウンジに誘った。
さっきまで真彩とデートしてたので、目が胸を追ってしまった。三人ともぺったんこに見えたので溜め息を付いたら圭に殴られた。
「あれ、圭カラコンしてるね。ブラウンの瞳かわいいよ」
圭が真っ赤になって照れているのを悠と紅葉は笑顔で見ていた、「皆が良ければ駅を見に行こう。歴史的な佇まいでかわいい駅だよ」
三人は着替えてすぐにホテルのエントランスにやってきた。
やがて目的地に着いた。ウラジオストク駅は小さいがその長い営みを湛えていた。それから博物館や美術館を足早に見て歩いた。その後中央広場に来て、ソ連独立の戦士像を見た。
三人と手を繋ぎたかったが手が一つ足りなかった。私の手が無意識に紅葉に伸びた。流石にこの気持ちは抑えきれそうもなかった。
鳴と楓、恵美は海岸通りから遊園地で遊んでいたらしい。観覧車の上から真彩と自分を眺められていたのではないかとひやひやしたが、特にそれはなかったようだ。三人はカフェが良かったと話していたので、私と真彩とほぼ同じコースを辿っていたみたいだ。
「大浴場完成したみたいなので行くといいよ。私は深夜でいいや」
最初はサウナと小さな風呂だけで、いまいち風情に掛けるので和風に改装していた。いずれ地下を掘って温泉を採掘し、ここに引っ張ってこようと思う。
深夜に入ると言いつつ、私は大浴場の隣にあるサウナに入っていた。話し相手が欲しいから、職員に若い男性を探していた。
サウナから上がりラウンジで本を読んでいると、風呂から上がった少女たちが続々を出て来た。圭、悠と紅葉が出てきたので珈琲牛乳を上げた。
「なんか手際いいな。こんなのこっちには絶対に売ってないだろ」
圭が言うとおりだった。
ロシア風に合わせる気が無かった私は、こういうものを始めとしていろいろと日本から取り寄せていた。冬だから防寒対策として遠赤タイツと下着を取り寄せていた。皆の分を私が取り寄せると、犯罪臭がするのでそれは各自に任せた。
圭は勘がいいねとぽんぽん頭を叩いていたら、紅葉がじっとこっちを見つめていた。悠は私と紅葉を交互に眺めていた。
「圭と悠と紅葉のことが好きだ」
信じられないことに勝手に口が動いていた。
責任を伴うことなので、軽々しく口にしてはいけない言葉だった。でも取り消す気が無かったので足早に自室に戻った。
「悠です。入りますよ」
彼女なら一番私の状況を分かってくれるだろうから、快く部屋に招き入れた。
悠一人だと思ったら紅葉も一緒だった。二人分のジュースを持って来て、私はウォッカを飲んだ。泣いていたのか紅葉の目が赤かった。これ以上は苦しませたくなかったので、紅葉の了承を得てから唇を重ねた。
「圭と悠を捨てる気がさらさらないので、三人目の彼女ってことになるがいいか」
「最初から分かってたから一緒の部屋にいたんですよ」
紅葉は全部知っていて横に常にいてくれた。確認するまでもなかった。
「悠...、はそこにいてていいや。これからえっちなことをする」
悠は微笑していた。
暖房を上げて紅葉の衣服を脱がせて、下着だけになってもらった。悠を置いておいたのは証人としてだ。彼女は動じないし、しっかり見ていてくれる。
紅葉の両手を万歳させてゆっくりと唇を重ねた。下着の上から何度も胸を摩り揉もと、次にパンツの上から秘部をさぐり優しく愛撫した。ブラを取り何度も先端を摘み舐めた。
「えっと今日はここまで。圭や悠とも何回目かに最後までしてるんだ」
そういうと紅葉のブラを付け服を着せた。
紅葉は悠の顔見て本当に?という顔をしたが、悠が頷いたので信じてくれたようだ。その顔を見て何度も顔を胸に埋めてくる紅葉が可愛かった。求められる度に唇を重ねた。
「寸止め大王の本領発揮だな」
圭らしい一声だがその後キスをせがんできたので唇を重ねた何度も。
「圭と二人で歩む未来を台無しにしてしまった。平手で叩いていいよ」
そのあと圭の強烈な平手が頬を襲った。少し気が楽になった気がした。悪いのはいつだって私なんだ、それは分かってる。
「一緒に暮らしてて、悠と紅葉の気持ちが痛いほど分かってた。私が一番先だからって、突っぱねることもできただろう。だけど同じくらい好きなのに、独り占め出来なかったわたしを憎んでくれ」
圭から初めて謝罪の言葉が出て来た。確かに君の許可なしには悠も紅葉も付き合わなかった。
スマホのメモ帳を広げると圭と悠とヤッタ日が記載されていた。先月は二人とも月2回づつで多いとは言えなかった。
「ヤれよもっと」
圭がもっともなことを言ったが、二股&ロリコン野郎の罪悪感からこれ以上は無理だと伝えた。ただ圭とは増やしたいとも伝えた。今日あたり欲求が不満なので二人とも可能と伝えると、部屋の鍵が閉まってることを確認し最後までしてくれた。その後悠も呼ばれて来てくれたのでSEXした。
春になる前には東京に戻った。
その間日本に怪獣は出没せず、東欧諸国に何度か顕現しただけだった。我々は素早く急行しなんなく退治した。
「日本に出現しなくなりましたね」
電話で幕僚長と話をしていた。
「いつ出てくるか分からないからね。東京の戒厳令だけは解除できないのだ。まずはこの都市が狙われたわけだから」
「次は自衛隊だけでやってみます?我々抜きで」
それはちょっと被害の面でも困ると言ったので、冗談です我々が出ますと言っておいた。
「軍事予算どころか国家予算が掛かっているので共闘をお願いしたいんだが」
幕僚長の意見を尊重し、私と変身ヒロインたち数名の出動にすると約束した。
圭が部屋で勉強をしていた。高校入学が一年遅れる分高いところを狙っているようだった。勉強は最近見てあげてなかったので、この日はきっちり教えてあげた。勉強をする圭が可愛いので、その金髪くせっ毛をくしゃくしゃに撫でたらパンチを喰らった。
悠はどうする進路。他の子たちと違って一個下なので現在中学三年生皆と同学年になる。
「どこでもいいですよ。ロシア語勉強してウラジオストクでも構わない」
この子は天才なのでわりと自由だった。
「紅葉は進路どうする。圭や悠と違って頭良くないよね」
事実をそのまま彼女に伝えた。
「無理矢理圭や悠と同じところにねじ込んでもいいけど、後が大変だと思うんだ」
紅葉は肩を落しながら、楓の部屋にとぼとぼと出て行った。
その後学習が残念な五人を呼んで今後の進路を聞いた。
「真彩はウラジオストクがいいと言ってたけどまず言葉ね。わりと自由が利く進路を選べるけど学習進度はまた別なんだよ」
「悠と同じとこ行きたいです。滅茶苦茶頑張るから教えてください」
楓にしてはわりと根性がある発言だった。
鳴と恵美はあまり考えていないようだったので、仕事を減らすから考えておくよう伝えた。
東京本社では私の部屋に薄いカーテンを隔てて、圭と悠と紅葉が暮らしていた。
「来たね、これはパリ」
皆が感知していたが悠が真っ先にそう言った。
「フランス政府からの依頼を待つ。あの国にも魔法爆撃や戦車砲はあったはずだ」
TVでパリを見ると五体の怪獣と翼竜二匹が出現していた。軍で処理できる数ではないがこちらに連絡はまだない。
「私が行ってるので皆は待機してて」
そう言うと私は東京湾から水路でパリに向かった、「友好的な国じゃないけど何もしないと文句言われるし」
連絡で相当な被害が出ているが軍も健闘してるとの連絡が入った。地中海まで来たので依頼があれば受けることができた。
「パリがヤバいぞ。全滅する」
圭から連絡を受けたが依頼が無い以上動くなと念を押した。
怪獣二体を倒したところでやっと依頼が来た。ミルキーウェイ紅葉と魔法少女、最速の変身ヒロインイエロー・メドゥーサが飛んだ。
『満月!』ミルキーウェイの攻撃魔法で一体の翼竜を叩き落とした。
次にイエロー・メドゥーサの『大彗星!』が地上の怪獣に大きなダメージを与えた。紅葉はジグザグ飛行しながら攻撃魔法を繰り出すところで、翼竜と激突し大きなダメージを負い地上に落下した。その紅葉を優しく受け止め、ポセイドンが反撃した。
『雷鳴!』彼女と激突した翼竜を叩き落として一六くらいに引き裂いた。
最後はイエロー・メドゥーサの『ライドニング・コメット』で弱った敵にトドメを刺した。ミルキーウェイには楓を日本に大急ぎで送り届けた。
紅葉は大きな怪我を負っており、ICUに入っていた。もともと彼女たちの回復能力は高いが、紅葉には謎な面があった。
先に雷鳴で翼竜を叩いていれば良かったと後悔した。紅葉の攻撃も見ておきたかったのが仇になった。ずっと私が看病していたので、姉の楓が変わってくれたりしていた。他の子たちにはいつまた襲撃があるかも知れないと無理矢理寝かせた。
「悠には三ヶ月飛行訓練をしたら、こちらに合流するように木島社長は言っていた。紅葉にはそれだけの時間が無かったのかもしれない」
そうしてる時にまたロンドンに怪獣が現れた。
イギリスは素早く変身ヒロインたちの出動要請を出したので、紅葉と私以外全員現地へ向かった。
翼竜だけ五匹という初の編成だったので、素早くイエロー・メドゥーサの『大彗星』で数匹を叩く。ミルキーウェイは『満月』で二匹を落とした。
墜とした翼竜へは鳴の『レッド・スナイプ』や楓の注射でトドメを刺した。
まだ残ってる数匹には、ミルキーウェイが攪乱飛行をしながら、イエロー・メドゥーサのが『ライドニング・コメット』でトドメを刺した。
まだ息が残ってる翼竜にはグリーン・フォレストが毒で包み込んだ。
「強敵ではなかった」
そういう圭の頭をくしゃくしゃに撫でた。この日は嬉しそうだった。
紅葉の直りが遅いので悠に回復魔法を使ってもらうことにした。『ライトオブミリオンスター』そう悠が唱えると随分顔色が良くなって、紅葉は目を覚ました。
「悠けっこうチートだよね」
そういうとにこにこ笑ったので、紅葉を抱きしめた。大事な人が怪我をするということの恐ろしさを、今回の戦闘で学んだ。
桜を眺めようと帰って来た東京で、二度も欧州遠征することになった。
我々は強い大抵の敵はなんの問題もない。だがこういう事故は起こってしまうことがわかった。だから最強のポセイドンが常にいる必要がある。私だって無敵ではないが。
千鳥ヶ淵から赤坂へと桜並木を紅葉と歩いた。紅葉に付いた桜の花びらをいちいち取ってあげていた。どうしようもなく愛してるという感情が消えず、何度も唇を重ねながら。悠と圭には来ないでくれと言ったので、今日は紅葉と二人きりだった。私はそこそこ有名人だったので、圭意外とイチャイチャしてるところ見られるのは良くない。
それでもそうしない方が卑怯だというのも分かってる。同じだけ好きなら同じだけ愛そうと思ってマンションに呼んだんだ。
「え?、圭と悠なんでいるの」
二人がいたので今日の紅葉と愛し合う計画は崩れた。悠は平気だが圭、君は大丈夫じゃないだろう。
そうか、初めて圭が拒否の意思を示したんだな。
「じゃ三人でお風呂入ろうね」
圭だけ顔が真っ赤で後の二人は普通だった。
私はずっと悠の身体にだけ抱きついていた。小さすぎる胸もずっと摩り続けた。悠が身体を洗うというので、全身を洗ってあげた。頭からつま先まで全部。ほぼイキかけたので圭に移った。
「圭ちゃん身体洗おうね」
全身を丁寧に洗ってあげると、小さな声が聞こえてくるので胸や秘部を洗ってあげた。キスもしながらだったのでほぼ果てていた。
紅葉はまだ湯舟にいたので正面に座って胸を触ってみたが軽く拒否された。
それでいいんだよ。異常な関係に自分から加わることはない。ただ私からの拒否はもう無理だから。
「お前滅茶苦茶なことすんなよ。あれじゃ紅葉ドン引きだろう」
圭が言ってることはわかるが、結局ああいうことなんだよ。確かに側室という言葉通りそれぞれ別の部屋でやることだ。だが紅葉には三人同時に愛すということを知って欲しかった。「何度も言うが私は圭と二人の人生を考えていた」
悠の積極さと危うさのために付き合うことを決めたが、圭はほんとに良かったのか。圭が無言だったので続けた、「郊外の公園で君から告白されたことが本当に嬉しかった。いつか振られるかも知れないけど二人で歩いて生きたいと思ったんだよ」
圭が泣きながら抱きついてきた。やっぱり辛さを我慢してたんだろう。
寝ようと思ったんだが、カーテン越しに三人がまた一緒にいたが今日は会議らしきものをしていた。一緒に混ざりたかったが、今晩はきっと私はお呼びではない。
翌朝は三人で朝食を作っていた。
フレンチトーストとスクランブルエッグとサラダだった。三人がそれぞれ作ったという。
私はそれを食べながら三人への愛をそれぞれ確認していた。今更一人に絞れないし、違う物を出して貰えるのも素敵だった。答えは三人に委ねようと思った。
煙草臭いけどと言いながら紅葉をベランダに誘った。実際にヘビースモーカーなのでそれに付いても知っていて欲しかった。あと昨日みたいな3Pは実際にはたぶんないよと伝えた。
「昨晩のことに幻滅したなら」
そう言ったら即否定された。ICUにずっと付いていてくれたことを姉に聞きました。昨日は手を払ってしまいごめんなさい。次は絶対にしません。
「それが昨日の会議の結論?」
そういうと紅葉は頷いた。「もう三人とも凄く仲が良過ぎて離れられないんです。だったら彼氏も旦那さんも同じがいい」
「イスラム系の国は一夫多妻が多いから、ドバイにでも行こうか皆で」
紅葉の表情が引き締まった気がして、しっかりとはいと答えた。
「あとね変身名はギャラクシーね、技名は自分で考えていいよ」
木島社長の最後の作品は悠ではなく紅葉だった。彼女は名前を付けてもらえて嬉しかった様子だ。
魔法少女というのは変身ヒロインと随分違うと感じてきたのは最近だ。おそらくまだ重要な隠し技を持っている。何のために最後に彼女たちを作ったのか気になった。
さて、置き去りにしていた敵をそろそろ締め上げるか。
「何故T大修士まで出て地味な学校の先生やってるんですか」
圭と二人で地味な公立高校を訪ねた。彼は小学校から木島社長の同級生だった。
取り敢えず拘束して、喫茶店に向かった。圭がいたのでは逃げることは不可能だし、ここに怪獣を出したところで私がポセイドン化したら彼の怪獣ではどうしようもない。
「物理法則を簡単に捻じ曲げる怪異ができたら試したくはなりませんか」
「ところが木島社長の更におかしな少女たちには歯が立たず、むきになってどんどん量産したと言う事ですね」
田舎なので喫煙所が外にあったので彼を誘った。
「あなたの事にはあんまり興味がないんです。取り敢えず後でうちの会社の少女を呼ぶので大人しく捕まってください。あなたが念じただけで怪異を作れると言うならその場で殺します」
「私が殺されたらもっと強い怪獣が出る可能性とか考えないんですか」
「ブラフはやめてくれ。あんたは木島社長には勝てないんだよ。絶対に」
下この言葉は勘だが、今まで雑魚と呼べるものしか出て来てないので間違いないだろう。
「最後にあなたにも活躍の機会をやってあげてもいい。あなたに作れる最強の怪獣を出して見ませんか。我々がそれを殲滅するまで生きてていいですよ」
「後悔するかも知れませんよその条件。私を今すぐ殺さなかったことをね」御託言ってないで早く出せと私は言った。その瞬間この男を殺そうと思った。
東京に二十体の怪獣が現れた。その瞬間その男を射殺し警察に死体を引き取る様に連絡した。
「強そうか、ミルキーウェイ」
「今までと変わらないですよ。数が多いだけかも」
悠が一番冷静なので聞いてみた。
翼竜六匹、怪獣十体に久々の人型四体だった。
飛ぶ方は無理になんとかしなくてもいい。私が数分後に駆け付けるので、翼竜は殲滅する。
翼竜はミルキーウェイとギャラクシー、イエロー・メドゥーサが適当にあしらっていた。地上の怪獣及び人型が虎視眈々とブルー・オーシャンとグリーン・フォレストが狙っていた。
この二人が四体の怪獣を捕縛したので、レッド・ローズをピンク・ナースが襲った。
『レッド・スナイプ!』『毒針!』二人の攻撃で四体倒した。しかし、楓勝手に技名付けた上に毒針って。
私が到着したので空も一気に叩くことにした。
『雷鳴!』無数の雷を落し翼竜の四匹は落とせた。落ちたこいつらはポセイドンが八つ裂きにする。
残った翼竜はミルキーウェイの『満月』と、イエロー・メドゥーサの『大彗星』が落とした。残る人型と生き残った翼竜を八つ裂きにするため、歩を進めると、ギャラクシーが避けてくださいと言ったので避けた。
『ブラックホール!』ギャラクシーの技がとんでも過ぎて皆急いで逃げたが、残った個体は異空間に運ばれ完勝だった。
五人の変身ヒロインと二人の魔法少女、それと私のポセイドンの八人で楽勝だった。
「紅葉一人で勝てたな」
呆れた私が呟いた。
この後もっと強い怪獣が出ることなく三ヶ月が過ぎた。東京の空は晴れているのに積乱雲が伸びていた。




