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⑰手品

都内の某高級ホテルで飛翔体撃破パーティーが開かれ我々はそれに出席していた。

航空自衛隊主催ということだが、我々はそこに所属してないしそもそも軍人でもない。しかし、士気高揚のため出て欲しいと泣き付かれ渋々出席した。

見た目でパーティに向きそうな真彩と恵美、そして殊勲の鳴が出席した。

「ローストビーフを確保したから皆でお食べ」

食材探しで忙しくしていたら壇上に呼ばれた。聞いてないと言って帰ろうとしたが、懇願に負け壇上に向かった。

「ご紹介に預かりました溝口正と申します。結果的に我々が東京上空で謎の飛翔体を撃破いたしましたが、全て彼女たち変身ヒロインの活躍でした。今後ともご支援をお願いいたします」

もの凄く簡単に挨拶しただけで鳴にバトンを渡した。

「神崎鳴と申します。この様な会にお招きいただきありがとうございます。運よくわたしが撃破できましたが、仲間たちの協力のお陰でした。航空自衛隊の方々に負けない様、今後とも精進を重ね頑張りたいと思います」

事前打ち合わせ通りの挨拶をしてもらった。


「真彩はこういうパーティー初めて?」

ドレスが似合っていたので聞いてみたら初めてだという。黒髪ロングのこの子は大人っぽくて、うちの少女隊の広報担当になってもらおうと思った。

似合い過ぎててちょっと引いてしまうのが恵美だった。スタイルが良過ぎてどんなドレスでも似合いそうだった。

「溝口さんは最近幸せそうですね」

「幸せだね。圭と悠と上手く行ってるだけじゃなくて、恵美たちがいてくれるのも大きいよ」

わりと目立たない役割をこなしている恵美と真彩には本当に感謝していた。


東京に謎の飛球体が現れたことで、またみんなを会社に引き留めることになった。

合宿気分が楽しいと皆言ってくれたが、それぞれの家族との時間が減ってしまうことを危惧していた。学校から戻り、しばらくしたらここに来るのだから問題はあった。

平時が続いていた頃は飛行でこちらに来ることを黙認していたが、自衛隊の戦闘機が飛び交う今は自粛させた。変身ヒロインたちが飛べば、何かが起こると都民が緊張するからだ。


「お寿司旨いな」

圭が今日の夕食に満足していた。

「しゃり握り機械買う?」

そう聞くとたまに食べるのが良いから要らないと圭が答えた。悠は好きなタコとイカを集めていた。白いネタばかりが集まり見ていて面白かった。


夜二人が寝静まった頃、こっそり起きて自家発電しようとしたら悠が起きてしまった。

スマホを没収されおかず予定画像を見られてしまった。悠が下着姿で上のパジャマをはだけている写真だった。

悠は後ろを見て圭がぐっすり寝てるのを確認すると、パジャマを脱ぎ始めた。写真より生のが絶対に良いが、圭が気になって無理と言って着直してもらった。

悠がベッドに戻ったので今度こそと圭フォルダを開いたら、目の前に圭の顔があった。

圭は何も言わずに手を握り、自分の部屋に私を連れて行ってくれた。そして下着だけになってくれたのでそれを見ながら急いで一人でした。


皆が学校に行っている時間に、ゲ〇ドウスタイルで両肘を机に付けている自分がいた。

「まずいねこれは。SEX中毒と似た症状だ」

独り言を言うくらい追い詰められていた。

圭と悠が二人で仲良くしているのを見るのは好きだ。でもどちらかに遠慮してしまい、結局どっちにも何も出来ない日々が続いていた。

気が付くと社長室の壁にたくさんの印刷物が張られていた。悠&圭のお宝画像だったので、慌てて回収した。

「入ってきたことに気付かないほど悩んでいますね」

そう悠に言われ、最近ちょっとおかしいので気にしないでくれと言った。

セーラー服のスカーフを悠は取り始めたので、それだけは勘弁してくださいと懇願した。煩悩まみれでごめんねとも付け加えた。


私が風呂に入ってる間、圭と悠は相談していた。

「気持ちは分かるが最近あいつきしょい」

圭は直球で悠にお気持ちを表明した。

「そこまでは言いませんが、彼女がすぐ傍にいるのに写真を使ってるのはアレですね」

言い方が丁寧なだけで意味は同じだと圭は思った。

「要は後ろめたさを無くしてあげればいいんだよな」

「難しいとは思いますがなんとかやってみましょう」

意見の一致を見たので、二人はそれぞれ好きなお菓子を食べることにした。


部屋に戻ると間接照明だけになっていた。灯りを付けようとすると悠にダメと言われた。

そしてベッドで横になり目を瞑るよう言われたので従った。


「目を開けていいぞ。あとどっち見てもいいから気にすんな」

目を開けると二人が下着姿で並んで立っていた。圭は右のブラ紐を、悠は左のブラ紐を下げて中が見えるようにしてくれていた。二人とも目を瞑っているから終わったら声を掛けろと言われた。よく見ると二人ともパンツを少し下げていた。


「ありがとう終わった」

いつもより長い自慰を楽しみ、量もかなり出たような気がした。


下着の位置を直してパジャマを着た二人がこちらに寄ってきた。

「わたしのせいでおかしな関係にしてしまいごめんね。だけどもっと自由でいて欲しいから」

「許可出したのわたしだから。だから悠はいろいろ気にすんな」

二人の言葉がありがたかった。異常な関係にしてしまった自分への嫌悪感は、とんでもなく強かったから。



球状飛行物体の破片についての途中報告を自衛隊から受けた。

破片から判断すると楕円形の物体で、中身は空洞だという。何故飛行できたのかはまったくの謎であると記されていた。更に材質が地上に存在しない物質であるとも書いていた。

このオカルト報告書を見て、まるでうちの子たちと同じだと思った。ただし変身ヒロインたちについては、能力以外はまったく普通の人間だという調査結果が出ていた。彼女たちが子供を産んでも普通の人間しか生まれない。


どこの国か星で作られたかは不明だが、変身ヒロインたちを目指して飛来した可能性が高かった。

「オーバーテクノロジーに対する警告的な意味でもあったのだろうか」

深くは考えてはいけない。だが少女たちの安全は確保されなければならない。


楓の注射で、飛翔体の破片に塩酸を掛けてもらったら簡単に溶けた。ところが他の注射器でやると絶対に溶けない。そして物理攻撃すべてを受け付けない奇妙な物質であるとも記載があった。

飛翔体と変身ヒロインは完全なオーバーテクノロジーだが、こちらの少女たちの方がよりオカルトな存在だった。それは彼女たちの攻撃を簡単に受け流す私も同じだ。変身しなくてもその欠片を簡単に破壊できた。



「木島社長、これはどうなっているんですか」

喫煙室で煙草をふかしながら、ミニ飛翔体を飛ばして遊びながら問いかけた。



東京上空からミニ飛翔体を飛ばし、小笠原まで悠に飛んでもらうことにした。


「悠、どうだ。そいつに追いつけそうか」

「楽勝ですよ。で、どうしますかこれ」

悠におみやげとしてあげると答えた。



訓練を終えて部屋に戻ると悠と圭がミニ飛翔体を飛ばせて遊んでいた。

「これどうやって作ったんだ」

圭に聞かれたので、研究所が解析して再現してくれたと嘘を付いた。いずれ皆気付いてしまうだろう。これは我々なら誰でも出来てしまうことに。


遊んでいる隙に圭のパンツを半分下ろしてみたら力一杯殴られた。

「理不尽。昨日はあんなにサービスしてくれたのに」

抗議したが同意が無いからダメだと却下された。その通りだけど未練があったので、悠の方を見たらパンツを下ろし始めた。圭が慌てて直し私はまた殴られた。


真円というのは不可能な技術だ。だが我々なら真円物質を容易く作れるのだろう。これ以上考えるのは危険な気がしたのでベッドに入り横になった。


「このなんとか海峡で、海賊が貨物船の乗員を誘拐とか書いてあるけど助けなくてもいいのか」

「最近は減少傾向にあるし、そういうことまでしてたら国際問題になるからやらない」

珈琲を飲みながら圭の問いかけに答えた。

変身ヒロインたちのチートぶりには恐怖すら感じているので、彼女たちには基本的に何もさせたくなかった。けれどその中で一番強いのが自分なので、それには心底安心していた。

そして今一番望んでいたのが彼女たちの能力解除だった。創造主みたいな能力は彼女たちには必要ない。しかし何度それをしようとしてもダメだった。


「だ~れだ」と言いながら圭の両胸を掴んだら本気で頬を殴られた。そして彼女が泣いてしまったので土下座して謝った。

「ごめんなさい。最近怖い事があって気を紛らわせようとして悪戯しました」

そういうと圭は泣き止み、何が怖いのか聞いて来たので手品を見せた。真円の飛翔体を何もないところから取り出して見せたのだ。

「何の冗談なんだこれは」

「圭にも出来るからイメージして作ってみて」

大きさは若干違ったがそれ以外は同じ物が出来た。圭が気味悪がったので、変身ヒロインが生み出す武器や衣装を考えてと伝えた。

木島社長の口癖は“()()()()()()”だった。もしかしたら彼が死んだ原因もこの能力にあったのかも知れない。そう言うと圭は少し考えてから頷いた。

「だから絶対に悠にはこのことを言ってはいけない。知ったら何をしでかすか分からないからだ」


「だけど今の悠の彼氏はお前だろ。丁寧に説明すれば分かってもらえるんじゃないか」

圭がそういうので、木島社長が死んだから私の彼女になってくれた。彼に勝った訳じゃないと弱気な言葉を漏らした。

圭が私の前に来て後ろ向きになって両手を開いた。

「殴って悪かった。触っていいぞ」

悠がいないか見渡してからゆっくりと触った。圭の声に多少喘ぎ声が混ざるまで揉み続けた。

ベッドに入り軽いキスを何度もした。本当に怖いから圭に逃げているのは分かっていた。震えてる私に気が付いて、圭は優しく抱きしめてくれた。


優しい圭が好きだ。臆病な圭も可愛い。もし俺が木島と同じ道を歩んでも無駄に悲しまないで前に進んで欲しい。想い出は焼いて捨ててくれ。だから今言うんだ、誰よりも愛していると。












































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