5/8
〇✕3
「結構大きいわね」
「ねぇ、ところで冥界ってなあに?」
「はぁ!?アンタ本当になんも知らないで特務課に入ったの!?」
「いやーん、セキランあの人こわぁい」
「うえ?え?あ、ああああわわ」
「困らすな。冥界ってのはこの世界の膿だよ。原因もコレが本当の意味で何なのかも全く分からないけど、呑まれたら最後異形に成り果てる」
「え、そんなところに行くんですか?自殺志願者だったり?」
「ほう、今ここで殺してやってもいいんだ」
「あ、あの!私達は『青い血』ですから大丈夫なの」
「青い血だとなんで平気なのよ」
「さぁね、噂だと冥界の下に世界があるって話。今はとりあえず冥界の階段を壊すわ」
「どうやって」
「そりゃ、決まってるわよ。階段を壊す」
「うん、意味がわからない」
「あ、あの。見た方が早い、です。だから、ね?」
「そうね、とりあえず初任務やってみましょうね」
「チッ、七光り……」
「眩しくてごめんなさいねぇー!オッホッホッホ!」
「はぁ、ついてない」