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〇✕2
「で、なんか用だったんじゃない?」
「おお、そういえば慌てて入ってきたよな。セキラン、1回深呼吸してから言ってみろ」
「は、はいぃ!スー、ハー、スー、ハー、スー、ハー」
「長い長い長い!何時までやってんの!」
「あわわ!す、すいません!」
「こら、怯えさせないの」
「えっと、えっと、観測しました」
「なにを」
「冥界の『階段』ですぅ!!」
「……!!」
「ちょっ、早く言いなさいよ!!」
「早く言わせなかったんだろうが」
「んん!?」
「何でもございません」
「機長……」
「てめぇも、うるせぇ!さっさと特定しやがれ」
「はいはい。セキラン、どの方角ですか」
「通り過ぎました」
「は?」
「およそ1キロ後ろです」
「旋回、旋回しろ!」
「そんな急に!きゃぁぁぁ!!」
「零羅ったら、可愛い声出しちゃって」
「う、ううううっさいわね!!」
「対冥界特務課、戦闘準備を整えて!着陸次第出動よ!」