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傷者のランショウ  作者: 井富士 意温
7/7

彷徨邂逅【1】

新章 開始

さて、次はいじめの問題だ。


友達がいじめられてる。お前は助けるか?


僕は友達なんてできた記憶はないから分からないがまぁ助けを求められたら助けるだろう。

それがどんな状況であっても


あ、そういえば1人いたな。友達なんて呼べる存在が。


まぁそれはさておき、いじめる側の視点としてどんな心打ちなのだろう。


楽しい、面白いといった快楽、愉快、極楽………。

まずその逆、苦痛、不愉快、不快といったものはありえない。


結論からいうに、自分より下のものを見て、感じて安心したいのだ。安心感を得たいのだ。


そしていじめとは未だ脳が未発達な小学生特に低学年に多く見られる。


つまりいじめは、知能指数の低いもの達がやることである。

社会的観点からみても偏差値の低い学校の方がいじめは多い。


ここで頭のいい学校は上手くやってるだけじゃないかと思うものもいるだろうが、そもそも頭のいい者はいじめなどという低俗なことはしない。


低俗────下賎。いじめとはそういうものだ。



これまで語ったことをまとめると、いじめは低俗で下賎。そんなこと、小学生しかやらないし中高生、ましてや大人になってまでやってるやつは知能レベルが低いことを自覚し、慎ましく生きろ、ということだ。


〇〇〇


高校生活が始まり1ヶ月。


僕は隣町の────というか隣市の私立校に通っている。偏差値はいいか悪いかで言えばいい方だ。ざっと60位。


そして学校生活に馴染めているか否かと問われれば否だ。

いちよう、誰とでも一言二言交わせる程度には馴染めているが、特に友達ができました〜とかはない。


「辻宮君、今日の学級日誌よろしくね」

 そう言って僕に1冊の茶色の表紙をしたノートを持ってきたのは愛嶋(いとしま)皐月という女の子だ。このクラスの学級委員だ。


女の子と言うと自分より小さい子を想像してしまいがちだ。だがいうほど見た目は少女ではなくむしろ背は高い方だ(女性にしては)。パッと見165前後と僕とさして変わらない。


「ああ」


僕は二つ返事でノートを受け取り机の中にしまう。

その後に何を言うでもなく愛嶋は立ち去る。


「なぁな、やっぱり愛嶋さん可愛いよなぁ〜」


愛嶋が去った後すぐに僕に話しかけてきたのは前の席に座る男子生徒。

名前はなんだっけか………、えっと確か川口くんだ。下の名前はわすれた。


「そうだな、見た目だけは。……………、何だ急に、狙ってんのか?」

「機会があればな〜」

子供のような屈託のない笑顔の中にしばしばの冗談めかした様子が伺える。


「でもアドバイスだけはしといてやる。文字通り忠告という意味で。あいつはやめとけ、あいつはきっと自分の力でも無いもの────例えば、親の権力だったりを傘に着て他人を見下すタイプだ。もしくは大した努力もせず手に入れた力を勘違いして振りかざす感じだ」

「……………、さっきからなんだよあいつ、あいつってクラスメイトの名前くらい覚えろよ。言えるか?愛嶋さんの下の名前」

じとっとした視線を向けたあと露骨に話題を逸らした。

「あぁ言えるぜ。皐月だろ?」

「じゃあ俺のは?」

「川口だっけ?」

「ちっげーよ!川口は俺の右前のやつだろ?!俺は津井だよ。津井遥斗。っていうか名前順なんだからお前の前がか行なわけねぇだろ!」


あぁそうだったか。記憶力はいい方だと思っていたが、勘違いだったみたいだ。









読んだら是非感想とかください。


参考にしますんで。

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