第一話:魔法陣との出会い/ワトソンの葛藤
だんだん暑くなってきましたね。ベランダで「魂のルフラン」を聞きながら執筆中です。
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「・・・・!・、;;:!!」
「;;;、・・@!!!」
ん?なんだ?聞いたことがない...きく!?耳が聞こえる!
おかしい!確かに死んだはずだ!
電車に轢かれるように飛び降りたのに!
電車がこなかった?いや、そんなはずはない。確かにあの光は電車のヘッドライトだった!
目が開けてきた...声も出せそうだ...
「あーうーあーあー」
声が出ない...声帯がやられたのか?目を開けてみる。
!?なんだこのでかいおp...
じゃなくてなんだこの美人は!?俺と同じくらいの歳...?
というかここはどこだ?手を伸ばしてみる。
...!!
こ、こいつぁ...なんだ?手が短い!小さい!というか可愛いらしい!なんだこのちんまいのは!
可愛いじゃないか!
ん?何か臭いな...汗臭い...
っていうかさっきから「...」しか言ってないな...ほらまた。話が逸れた。なんだこの汗臭さは。
うわっ。うっわ。あいつだわ。絶対。上半身裸でこっちのこと見てきやがる。んだこのクs男。
「;;@;’$?」
「・・・、#$%:@:?」
マジで何言ってるの?聞こえないって。うわ、おい、触るなよ。ツンツンすんな。
僕は可愛い手で抵抗するが無差別ツンツン攻撃の前には無力もいいところ。
なんか眠い...ああ、くそ、ねむぅ...
ゆっくりと瞼を閉じた。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「ワトソン刑事、彼の身元がわかりました!!」
巡査部長が頬を紅潮させながら飛び込んできた。ワトソンは苦笑したい気持ちを抑えながら、真面目な顔を取り繕い、
「よくやった。それで?誰だったんだ?」
「はい。ヤスヒト・フジタ、23歳。日本人の留学生です。」
留学生?日本人?冗談よせよ...
「国際問題とかになったりしないよな...」
ワトソンはフゥ、と息を吐いた。
「留学生ということは大学か?どこに行っていたんだ?」
巡査部長は苦虫を踏み潰したような顔をして、こういった。
「・・・、警部の御子息と同じ大学です。」
「なっ!?」
息子とおないどしの上に同じ学校...?おいおい、まさかヤスくんじゃないだろうな。
「...フジタの交友関係を洗え!日本大使館への連絡は私が対応する!」
巡査部長は顔を引き締め、
「はっ!失礼します!」
と言って去っていった。
ワトソンは禁煙していたはずのタバコを買い、一本吸った。息子への電話、そのコールの間に。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
目が覚めてきた。うすら明るい天井だな。右を見てみる。うおっ、さっきのおp...じゃなくて、美人さんじゃないか。なんで一緒に寝てんの?
左を見てみる。うっわ。クs男じゃねえか。ちょっと臭くなくなったか?二人とも寝ている。
体起こせない...
「んー、んー、あー」
すると美人さんが
「&;@:+:??」
とか言いながら自分の乳首僕の口に入れてきた。
へ?なに?吸っていいの?吸っちゃうよ?いいんだね?
チュー。
なんか出てきてね?母乳!?これ俺のんでんの?ちょ、やめないと。
やめられない....あ、また眠く...
いや、まだだ。っていうか、俺の体小さくね?
もう、これ転生じゃん...
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「ああ、ジェイソン。今大丈夫か?」
ワトソン警部は屋上で息子に電話をかけていた。聞きたいことがあった。
『パパ?何かあったの?』
「ああ、お前、ヤス君と仲良かったよな?」
『うん』
ワトソンは息を吐く。長く。
『でも、あいつなら大学中退したよ?メールにはやりたいことができたとか...』
「・・・そうか。」
ジェイソンは鼻を鳴らし、
『パパ、なんでそんな話を?あいつになんかあったの?』
と不満げにいった。何も言わずに去ったヤス君の話をすることに怒っているのかもしれない。だが、正直に言わなければなるまい。彼の死を。確定事項ではないが、フジタ・ヤスヒトという息子の親友の死を。
「いいか、ジェイ、落ち着いてきけ。ヤスくん...フジタ・ヤスヒトくんはおそらく死亡した。自殺だ。」
『...は?』
「彼は、線路の上で死んでいた。身元は確認済みだ。」
『は?いや、待てよ。あいつが死ぬわけねぇじゃん。おかしーだろ。あいつはカノジョこそいなかったけど幸せだったはずだぜ?』
「我々、警察も総力をあげて捜査している。お前にも協力して欲しい。ジェイソン・ワトソン君。」
ワトソンは自分が本当にジェイの父でいいのかと不安になった。
彼の親友の死の捜査の協力を、警察の立場を利用して実の息子に迫る。
父がすることではない。
しばらくして、ジェイはいった。
『...わかったよ、トーマス・ワトソン警部!』
ワトソンの表情は安堵の色を見せ、
「感謝する。それと、すまんな。」
と言って、通話を終了した。
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さて、転生(?)してから半年ほどが経った。無論、この半年何もしなかったわけじゃない。なんたって僕は超絶エリートなんだからサ!まとめてみよう。
① ここの言葉は日本語よりも英語に類似点が多い。
② 恐らくだが、電気やインターネットは通っていない。
③ 部屋は英国中世時代を彷彿とさせる豪奢さ。
④ 美人さんは母親。アリエルというらしい。
⑤ クs男は父親。フェニスというらしい。
そして。僕ちんは「フェリエ・コルセ」という超絶きゃわいいピュアベイビーというわけサ!
藤田康仁として自殺してよかった〜!!新天地でやり直せてよかった〜!もう僕は!
失敗しない男になる!
さーらーにー??体の成長の方もエリートだぜ!僕ちんは!半年しか経ってないのにもうはいはいができちゃってる!ということで言語もだいぶ理解できるようになってきたし動き回れるということで家をうろちょろしてみた。
「フェリー?どこなの〜?フェリエ〜?」
いや、僕は船かよ!まぁ文句は言えないけどさ。やべ、こっちきた。仕方ない。アリエルさん、苦労かけるね。えいっ!
バシャーン!!
「あ、いた!ってキャァ!」
ふふふ、水桶があったから倒させてもらったぜ。すまんね、もう少しみてみたいんだ。我が家を。
「もうっ!フェリー、待ちなさい!あ、グリフィ、来てちょうだーい?」
ん?グリフィ?誰だそれ?ま、まさか愛人?アリエルさん、やりますなぁ。
「なんでしょう、奥様。」
ごめんなさい。メイドさんですね。失礼しました。
「フェリーを捕まえてくるから、貴女と他のメイドさんでここ掃除してくれないかしら?」
「了解いたしました。」
「ごめんなさいね。もう!フェリー!待ちなさい!」
や、やばい。逃げないと...
僕は急いで別の方向へと体を方向転換。急いで逃げようと---できない。何かにぶつかった。うわ、この匂い、さては...
「ん?フェリー、なんでここにいるんだ?まぁいいか!ん〜!可愛い!」
「あー、やめ、あー」
おい、頬擦りすんな、痛い痛い!
「あ!フェニス、その子逃げたのよ。はいはいで。」
「何!もう動き回っているのか?さすがだな!俺の子!!」
痛い、痛いって!助けて、アリエルママ!!
「もう、フェリーが痛がってるでしょ?」
「あーあー、うわー」
さすがアリエルママ!愛してる!
ふ、ふかふかやなぁ。思わずにやついちゃうぜ。
「なんか、フェリルニヤついてね?」
「え?...本当ね...なんでかしら?あ!ママが好きなのね!さすがわかってる!」
フェニスは肩をガックリ、と言った感じで落とし、
「水浴びしてくるよ...」
と言った。するとアリエルが
「最近井戸の水が汚いらしいからこの魔法陣使ってね?」
と言って一枚の紙・・・羊皮紙か?を持たせていた。
フェニスは笑って、ありがとう、と言って去っていった。
ま、魔法陣!?