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長編小説を書くだと!?バカやめろ!  作者:
イエーイ☆ホラー小説しかない物書きダヨー☆
96/131

続! 修行の成果を発揮する時……?

前回までのあらすじ!


教授の添削前と添削後を読んだ

「さすが教授、たった二ページなのに最後まで読むのに三十分くらいかかった文章だったのが、五分で頭に入ってくるものになってる……」


 そんな感動を胸に抱きながらも、教授の書いた文章も添削後に追加された文章も関係なく、無慈悲に削りまくる作業がスタートする!


 修行の成果、今こそ発揮されるのか!?

 うおおおおおおおお!!!!



 一つの文章に「情報」が二回! いらぬ!


 表に書かれた項目とそれが説明された記述が一致しない! 修正!


 表の名前が長すぎて改行されている! ひらがなが多い! 言い換える!


 語尾が「~といえる」の文に続く、次の文の語尾が「~といえる」だと……?


 許さん……許さんぞ……そんな贅沢な文字数の浪費は認めないっ!!



 作業は困難を極めた。ちょっと進めたところで「これを最後に入れないといけないんだ」と言われて見せられたものが、四分の一ページを占める巨大な表という悲劇に見舞われたのだ。

 そういう前提は最初に言ってくれないかな?


 焦っても、これまでにきた批評にて指摘された「悪癖」が爆発しないように一文一文は短く。というかこの大学生が変に真似して長文を書き始めたりしたらとんでもないことになる。ここで悪い見本を見せてはいけない……!




 そうこうして大体七時間。縮んだ文章は……何行分になったんだろう。数えていない。だがとりあえずは二ページに収まっているので私はやり遂げたのだ……多分。


 本文の内容をちゃんと理解しているわけではない私にできるのは、ただひたすらに間違い探しとコストカットのみ。本当はもっと削れそうなところもあるが、それが課題本文においてどれほど重要か判断できない私としては消したくはない。教授の添削でも残った部分なのだし。

 他者の文章の添削って難しいんだな……学びになったかはわからないけど……。


 とにかく目的は達成した。あとは本人が教授と相談しながら完成させれば卒業に王手がかかる――


「じゃあ一週間後、今度はパワーポイントを作るの手伝って」


 ……?

 …………??

 ……………………????


 ぱわーぽいんつ????????


「パワーポイントでプレゼンしないといけないんだよ。教授もこの経験が会社で――で(なんとか)役に立って――(かんとか)だって言って(なんとか)るんだけど――(かんとか)


 なん……だと……?

 プレゼン……?

 そんなのがあるのか!?

 この理系大学生の友達である、他大学の理系大学生に聞いてみると――


「ありますよー僕も作っているところです(笑)」


 ……理系はもしかして、これが普通……?


 だがよりにもよってプレゼン……なんてこったい。私からみたら本文・二ページ・ぽいんつならこれが一番簡単そうだけど、この大学生にとってはぽいんつが一番苦手なやつなんじゃ……?

 だってプレゼンってことは、課題本文の中でも、本当に特徴的な部分を挙げていかないといけないんじゃないだろうか。多分。

 そしてこの大学生、複数の例を述べることはしても、それらの共通点などの「特徴」を言葉にするのが苦手な人間……。


「ちなみにプレゼンの時間は五分だよ」


 なら結構まとめないとダメだな……。


「一応一通りはできてるから」


 そっか。それはよかった……。

 ……次は何時間かかるのだろうか。私は、考えるのをやめた。


   ――ノーマルエンド――

私「ヘイ、ボス!」

ボス「なんだい晶くん!」

私「ぱわーぽいんつのプレゼンとはなんぞや!!??」

理系大学生「な……なんぞや……??」(距離をとる)


ボス「Hahaha! それはだな――」


プレゼンにおいて、口頭説明の助けになるのがパワーポイントだ!


パワーポイントのスライドを見れば全てがわかり、話を聞かなくてもいいと思われてはいけない!

スライドに書かれた文章をただ読むだけなど論外!


口頭では説明しにくいイメージや、グラフなどを表示することで理解の助けになるのだ!


同時に、棒読みにならないように練習も必要だ!

棒読みの自覚はなかなかできない!

録音や録画で自分を見直してみないと気付かないことも多い。

練習することだ!


私「はい!」

理系大学生「それオレのセリフ……!」

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― 新着の感想 ―
[一言] まさに苦行! 本当にお疲れさまでした。 しかし、確かに危惧しますね……プレゼン。 お知り合いの理系大学生様は軽く考えの様ですが、プレッシャーっという名の悪魔が……南無阿弥陀仏ぅぅ……。
[良い点] 異世界マッド才媛が開発する便利な道具。 その手伝いで無茶振りされる主人公。 それを現実に体験できた。 良かった良かった。
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