修行の成果を発揮する時……?
あらすじだけ企画、番外編
数日前のこと。
私は「ヘルプ! 文系人間!」と、理系大学生に助けを求められた。とある文章を添削して欲しいのだという。
何ページもある文書の内容をわかりやすく二ページにまとめ、それを提出せねばならないらしいのだ。
……私が最近参加した「十万文字以上の文章を二千文字以内で説明する」という課題によく似ている。ということは……いける……!?
ただし、私はその文書の全貌なんかこれっぽっちも知らない。果たして上手くいくのか……!?
例年であればその課題には、大学の後輩たちと取り組んでいたはずだったらしい。しかし今は大学に行くこともできず、課題発表もテレビ電話なのだとか。
すごい時代だ。来年はどうなるのかは誰も知らないが。
大学に行けないのだから、担当教授に直接話を聞くことももちろんできない。それでもこの大学生は頻繁に進捗状況を報告し、「返事がこない!」と嘆きながらもコツコツと励んできたという。
……「連絡しすぎて先生の負担になってない?」なんて思うのは、私の気のせいかもしれない。でも夜中のゼロ時に連絡するのはやめるんだ! 寝てるから!
とにかくまず内容を知らなければならない。というわけで本人が書いたもの→教授の添削したものの順番で読む。
何ページもある文書の方は一切読まずに挑もうとしているのだ。ビフォーアフターを比べて、教授の添削を参考にしたい……。
ただこの読む順番には理由がある。この理系大学生、致命的に説明が下手なのだ。普段の会話ではとにかく例をたくさん挙げてくるばかりなので、その共通点からこう言いたいのか、ということを私が推測して言い当てるという、手探りなコミュニケーションをしている。
とにかく最後の一押しというのか、「結論」を言わないのだ。というか本人もわかっていない。私が言い当てる方が早いというものではないく、どうやら「なんて言ったらいいのかわからんから言えない」らしいのだ。
とてつもない遠回りの果てに息も絶え絶えになってゴールテープ前で倒れる、それがこやつであった。
せめて結論という名のゴールがわかっていればもうちょっと会話も楽になるのにあやつめ……。
それにしても論文って結論を最初に明言しないといけないはずだけど大丈夫なのだろうか?(教授の添削に全てがかかっている)
そんなわけで確実に、教授の添削後の方が理解しやすく読みやすい。そのあとに読みにくい方を読む気力が残されているとは思えなかった。
手強い方からやっつけるんだー!
要点をまとめて結論を導きだす作業っていえば日常的にみんなやっていることではあるのかな~




