書け ~ドッペルドッペル神隠し~
とにもかくにも書き終えたぞ、連載小説! の巻。
だがしかし、最終話にてトラブルが……?
あれから。
魔の「クライマックスにたどり着けない症候群」ならぬ「お前たちの戦いはこれからだ病」を押しのけて、四話は「私」が無事に走り出して異界にたどり着いてくれた。
どうやって乗り越えた……というより押しのけたのかって、ただひたすら書いただけなので何か学んだという話は一切ないのだが。
……つまり、とにかく書いて書いて消して消してを繰り返して、赤ちゃんのほふく前進より鈍いのろーいひとりぼっち行軍を続ければきっと目的地にたどり着ける、という結論……というより経験になったのだった。
辛かった。肝心の長編小説のやり直し十年の方も書きながら首をひねっていて辛いんだけど、物語の一番のクライマックスはやはり重い。
でも、この辛かった異世界転移(?)さえ果たせばもう大丈夫だ!
と、ようやく私は安心した。一文字を捻り出すのに苦しんでいた状態から回復し、苦笑しながら「私」を見ている神様がなんとなく見える気がした。
すらすら書く。どんどん書く。積み重なる文字数、呆気なく3000文字に達する四話、当然五話目まで伸びる。でもこれでようやく最終話だ。とうとう一つの小説を完成にこぎ着くところまできたのだ!
長すぎて未完結になることは避けたいからと三話まででまとめるはずだったけど、こうして完結さえできれば問題ない。あとは、まるで怖くない三話を書き直して、ギリギリの戦いを強いられた四話を改めて見直して、一話目二話目をちょこちょこっと直して……。
先が見えてきたぞ! フッフ~!!ヽ(・∀・)ノ
注:この時もまだ「表題を考えねばならない」ことは忘れている
……いや、お直しは最後だ。とにもかくにもこの最終話さえ書いてしまえばもう迷うことなどない!
全てを書き終えることで物語の中で何が起きたのか本決まりになるのだ。何が起きたかをどう描写するかはお直しの時に更に考えることにして、神様にはお帰り戴こう。書くぞー!
ふふふふふ……廃駅だからね、存在しないはずの車両をぴかぴかに光らせよう。いつかは乗ってみたかったという好奇心旺盛な子供がたくさんの人たちに見せびらかすかの如く乗り込んでいくところを――
シャキッ! ビュンッ! ペカー!
――ん? 今何か脳内に妙な物が浮かんだような。……冷静な自分の声が「電車より神様ならこっちだろ」と言うのが聞こえる気がする――
ふへへへへぐはははは完結させられるぞ祭りじゃ祭りじゃ~!!
――なんだこのハッハーヽ(・∀・)ノな気分は!?
え? 魔のこれからだ病を乗り越えてこれまで行き場のなかった書くのが楽しいノリノリ気分が爆発しているって?
待て、こらこらこら電車はどうした、え、駅に置いておかないといけないから乗っても行かないだって? なんでそんなに神様が大盛り上がりしてるの? 私? 私のせいなの?
ええええええええ――――
――ちゃんと3000文字をオーバーし、最終話も書き終わった。しかしなぜこうなったのか。ラストは山の上でお面だけが祠に吊るされているんじゃなかったの?
最初から最後まで勢いに流された最終話。アドリブ80%くらいなのによく予定通り3000文字くらいになったものだと思う。コントロールが完全に不能になった五話目を「私」と同じく呆然としながら、上書き保存する私であった……。
神様はあまりにも自由すぎた……
あのシュッ! の部分から私の頭の中では
「邦子のテーマ」というRPGツクール3の曲? が再生されていたのであった……




