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長編小説を書くだと!?バカやめろ!  作者:
遥かなる完結、長編小説……どころか小説を書ききれたことがない!
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よし思い付いた書くぞおおおおの前に

アイデアがあれば書けると盲信できるほどの自信があれば、このエッセイは存在しないのだ!

 ゾンビ状態から奇跡が起き、人間への正常化を為した完結作品数ゼロのなろうユーザー、晶!

 どうにか追いすがってきたおじいちゃんイメージを振り切り、ようやく頭の中に夜の廃駅のホラー短編が生まれた――と思ったのだが。


 あれ? これ、短編にならないような……?


 私の新しい短編ストーリーの始まり、途中、事件、終わり、の断片的なイメージが一列に入場してくる。挨拶代わりに脳内の舞台上でくるりと一回転する。うっすらと文字が浮かぶ。


 …………これ、一話にまとめると確実に長すぎる…………。


 思ったよりもそれぞれが文字数を持つ断片たち。これらをまだ細かく考えていない他の諸々(もろもろ)と同じ「一話」に納めてしまったらとても優雅な姿は保てないだろう。


 例えば「人と人の会話」のシーン。主人公の「私」が話す相手は一人ではないし、一回だけでもない。

 会話のドレスを羽織る断片がふと考えるだけで五人は生まれた。


 例えば「場所」の描写。何気ない日常に見せかけた昼間、夜の祭り、廃駅、そして事後の廃駅……。

 他にも増えるかもしれないが、これだけでも四人が楽器を手にしてどっかり座った。


 短編にするなら一万文字くらいに押さえたい気持ちだ。しかし……起承転結のそれぞれで均等に分けると2000文字。

 もうすでに脳内舞台は定員の気配が漂っている。短編小説って難しい。


 うーん。文章を膨らませるのは得意だと自分では思っているけど、小さく収めるのはあんまり意識したことがなかったなぁ。何しろこのエッセイだってこれまで何回1000文字を越えて書いて疲れ果てたかわからない。そう思うと今更なのかもしれない。

 でもこの駅ホラー小説の規模はかなり小さい(これまでの私基準)から、きっと何十話も延び延びになることはないという手応えはある。


 うん、きっと大丈夫だろう。根拠のない自信がとりあえず私の背中を押してくれるのでこのままやってみよう。

 それに……駅ホラー企画参加、「完結小説を書く」、「短いお話を書く」の美味しい実績が私を待っている……!




 欲望はさておき、舞台の大きさと数もうっすら決まっていく。短編小説ではなく、数話の短いお話を目指すのだ。

 夏のお祭りの一日……と後日談で、ほぼ一日の物語。たった一日の物語が超長編小説に化けることはないだろう。きっと。

 ただし、悲しいことに完結させることには信頼のおけない経歴の持ち主の私である。完結まで漕ぎ着けるべく、ちゃんと「短さ」を意識しなければ。


 それにしても短くまとめるって言っても限界はある。もうちょっと具体的に考えたい。例えば――



 三話で書ききるとしたら、一話目がお祭り前、二話目でお祭りと廃駅への移動、三話目で怪奇現象と後日談を最後に、といったところかな……。

 一話目でごくごく普通の日常、二話と三話で非日常、最後に日常が戻ってきたという形にしたら、盛り上がるところと落ち着いた場面がはっきりしていてわかりやすいだろうか。



 ――うん、こんな感じなら小さくまとめられる気がする。一話が3000文字だとして、三話目はどうしても伸びる気がするので一万文字を越えるくらいになるだろう。

 脳内でのイメトレは完璧。後は書くだけ……!


 ……でも書くのはやっぱり私……。

 こうやって一見すると計画的に考えているように見せかけて、いざ書いてみたら結局溢れる気がするよ~。

 楽しくなって廃駅の盛り上がりで一話丸々、文字数という名の面積を占拠する予感が。

 さりげない会話が増える気配が。

 描写に文字数をかまける自分の姿が見えるようだ……!


 ――これらの予想は結局当たって、最終的に16000文字の、短編小説にしていたら読むのに疲れるだろう長さの小説になったのであった――

え?

今回の文字数?

1500文字くらいだよ?

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