表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
長編小説を書くだと!?バカやめろ!  作者:
遥かなる完結、長編小説……どころか小説を書ききれたことがない!
52/131

うぎゃー! つまらーん!

圧倒的な知識不足と経験不足と実力不足とブランクが私に突き刺さる……!

 書いていて! しっくりこない!

 なんとなく! とんちんかん!

 しかし何がどうとんちんかんなのか収まりが悪いのかもよくわからーん!


 とても苦手だ。会話の描写が。とても苦手だ。それの何が問題かというと、ぎくしゃくな会話文を書いてしまうと、会話が終わったあとも地の文が書けない。いや書けてはいるけどとても強張(こわば)っている。そしてその一話丸々が壊れかけのロボットのようなカクカクギシギシとしたものになるのだ。

 あれか、私自身が会話なんか飛ばしてしまいたいからか。ぜーんぶ地の文で書いてしまえたらどんなにサクサクストーリーが進むだろう。

 そう、例えばこんなにサクサクと。



・お使いを頼まれた

・お店までの道にたんぽぽが咲いているのを見た

・お店に着いた

・買いたいじゃがいもを見つけた

・お金を払った

・道を歩いた

・家に着いた



 うーん簡単。でも……これは小説ではない。



 女の子はお母さんにおつかいを頼まれた。カレーを作るためにじゃがいもが必要だという。

 お財布を持って家を出るととてもいい天気だった。道端のたんぽぽが仲良く並んで日向ぼっこしているのを見つけて女の子は嬉しくなった。


 お母さんが欲しいじゃがいもが売っているお店に着いた。お母さんが言っていたとおりにお店の入り口にたくさんじゃがいもが積まれているのを見つけた。一つ六十円だ。お母さんは二つ欲しいと言っていたから百二十円をお店の人に渡して透明な袋に入れてもらう。


 ちゃんとじゃがいもを買えたからあとは帰るだけ。きっとお母さんはありがとうと言ってくれるはずだと女の子が上機嫌で歩いていると、出かけるときに見かけたたんぽぽがやっぱり仲良く咲いていた。


 そうして帰って来た女の子をお母さんはとても誉めてくれたのだった。



 まあこれなら小説といっていいはずだ。内容は昔読んだ絵本っぽいものにしたけどそれはそれとして。

 ……会話文、一切なしだ。うん。これなら特につまずくことなくスラスラ書けた。では会話文を書こうとするとどうなるか。


 お母さんはカレーの材料が足りないことに気がついた。


「あーちゃん、ちょっといい?」


「なあに?」


 お母さんに呼ばれて女の子が返事をする。


「カレーを作ろうと思うんだけど、じゃがいもがなくて困ってるの。二つ買ってきてくれないかな?」


「わかった!」


「ありがとね。いつも買い物に行くあのお店の入り口にたくさんあるから、そこから二つ、お店の人に渡してね。そうしたらお金がどれくらい必要なのか教えてくれるから、ちゃんと払ってじゃがいもを受け取ってね」


「うん」


「じゃあこれを持っていってね。二百円入っているから、足りると思うの」


 お母さんは女の子に百円玉を二枚入れたお財布を渡してくれた。お店は歩いてすぐだから、ずっと握っていればなくさないはずだ。


「じゃあ、いってきます」


 女の子はカレーのためにはりきって玄関から外に出た。外はとても天気がよくて眩しかった。下を見ながら歩いていると、黄色いものがある。たんぽぽが集まって咲いているところだった。


「君たち、仲良しだね」


 女の子は少し一人ぼっちなのが寂しくなったけど、カレーのためにはこのまま帰れない。並んで咲くたんぽぽにお別れしてまだまだ歩いていく。





 ……絵本的なやりとり、なんとか形になっているっぽい……?

 ……形だけは。絵本ならいいけど、これ、かなり機械的な会話……だよね……。

 会話文を書いているとだんだんと不安になってくる。機械音声でやりとりしているように頭の中で聞こえてきた。頭が次第にぼんやりしてくる。どうにも客観的に見られないのだ、特に敬語のやりとり(普段使わないから)。

 なんだろう、よくわからない……わからないけどこのまま、ぎこちないまま走るしかないんだ……。

(心の)目が回っている……

多分お店でのお買い物のやりとりも女の子のセリフは同じものになる気がするんだ……

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[一言] お疲れ様です。 さて今回の会話シーン。自分的に感じた違和感は 「キャラクター性が感じない」 でしたね。即興とはいえ母親がどんなキャラなのか? 娘がどんなキャラなのか?が見えてこない。 そして…
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ