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長編小説を書くだと!?バカやめろ!  作者:
遥かなる完結、長編小説……どころか小説を書ききれたことがない!
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(ご褒美)テンプレならなんでも同じだと思うなよ

いよいよ社会が普通に戻っていく

書く時間はこれからぐっと少なくなるようだ

 暴言感想、誹謗中傷レビュー、アドバイスマン、誤字脱字報告を悪用して誤字どころかその小説のあちこちを書き換える嫌がらせなどなど、人間が絡む以上トラブルは避けられないのだろうか。


 作者のみなさん、どうか負けないでください。こんな過疎なエッセイにはほぼ来ないと思われるものの、変な感想を書いていく人は確かに見かけます。

 とてもわかるのですが、読んだものの全てを信じないでください。




 気持ちは晴れないけど、まさにそんな今こそ必要な小説を「作品名」(作者名敬称略)でご紹介。


「9回巻き戻った公爵令嬢ですが、10回目の人生はどうやらご褒美モードのようです」

(志野田みかん)


 テンプレは「婚約破棄もの」「悪役令嬢もの」「ループもの」「転生もの」といったところだろうか。特徴だけ挙げるとこれらが当てはまる。

 まず「婚約破棄もの」「悪役令嬢もの」でお馴染み、主人公が悪女として断罪される展開。表題にあるように「ループもの」で何度も同じ人生を繰り返し、そして違う人間に生まれ直す「転生もの」だ。テンプレ好きをおびき寄せる色々と盛り合わせな逸品である。


 ところが……これをそんなテンプレだけで判断すると度肝を抜かれる。十三話で王太子マクシミリアンが姿を現すまでは、私もただのコメディ風の前世の知識チートな恋愛小説なのかと思っていた。

 書いたご本人が「なぜこんなことに?」と首をかしげる展開に変貌するのをぜひとも確認してほしい。

 わかる人にはわかるニヤリなギャグに、涙も引っ込む赤裸々すぎる思考にシリアスな空気が存在を保てない。本人たちは至って真剣だというのにそれがますます読者の心を落ち着かなくさせる。


 だが登場人物たちが暴走しているだけで、物語そのものは王道だ。公爵令嬢アリーシアから男爵令嬢アリーとなった主人公はかつての婚約者である王太子マクシミリアン、四人の側近、新たな仲間と共に9回もアリーシアを破滅に追い込んだ元凶と戦うことになる。感想欄も一丸となって大盛りあがりのこの小説で元気になろう。


 この小説を読んでみると、もう何が何だかよくわからなくなってくるが……読者の意表を突くこともすごいけど、重みのあるはずの物語を崩壊させず、高まった興奮を冷めないまま維持して、よく読んだら(一つおかしな設定が紛れ込んでいるどころか乗っ取っているが)感動する小説なのだ。

 参考に……できるかな、これ……?




 というわけでここまでの三つの小説からの学びは――


・物語はちゃんと設定を決めておこう!


・真実を駄々漏れにするな! 明かすべきタイミングを作れ!


・物語を通して変わらぬ個性を持て! 勢いを持て!


 ……うーん。

 物語の設定を決め、隠した情報で魅力的な小説にするのは、一応今まで私が意識してきたことと一致する……。

 ……最後の個性って、つまりはテーマかな。ご本人が言うにはこれで人間の努力が願いを叶えるのを表現しているようだったし(どこに書かれたのか感想が多過ぎて見つからなかった)。


 ……ふむふむ。

 では一先ず勉強するのはここまでにして、次回では他の輝く小説たちを紹介していくことにしましょうかね~。

なろうテンプレ関係、無関係問わず、次は純粋に面白いよーって紹介していこうと思う

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