推し……というものなのだろうか、この気持ち(ライバル、好敵手)
チート主人公系の話にはでてこないこともあるようだ
もったいない
ライバル萌える
主人公とモブについてつらつら書きまくった前回。その続きとしてライバル、好敵手について書いていこう。
ん? なぜ主人公の次がモブなのか? ライバルが先だろうって?
そんな順番などちょうどよさそうな文字数の模索と書いていた私のやる気でいくらでも自由自在なのだ。そもそも主人公とモブは小説に存在する可能性が一番高い役割だと思うし。
気を取り直して主人公から見たライバル、好敵手となる存在の話だ。代表的なライバルが一人でも、他にも主人公と競争する相手が複数現れたり立ちはだかる存在が登場したりする。例をあげるならポケットに入るモンスター、あの有名なゲームシリーズだろう。私は金銀クリスタルのライバルがアプリ、マスターズにとうとう登場したことに狂喜を隠せない!!
この時を待っていたーーーー!!!! 彼にはゲームの中でバトルが終わったりたまたま出くわしたりしながら、去り際には何度も「ブンッ」という音付きでどかされてしまったものだが、どことなくほっとけない奴だなあと苦笑しながらゲームを続けたものだ。だんだんと言動が変わっていく様子にも情が湧き、再登場を心待ちにしていたのだ。どこで会えるかな、どれだけ長く話せるかなって思って心が浮き立った。……これは……恋……尊み……?
そういえばライバルやなんとか団といえば、負けると目の前が真っ暗になって町に戻されて勝つまで何度でも戦わないといけない、主人公にとって勝利が義務付けられた相手だ。モブは華麗なるボタン操作で避けられなくもないが、彼らはまさに制作者に定められた負けられない「運命」の相手なのだ。
主人公にとって「運命」の相手というものは何も雌雄を決しないといけない敵とは限らない。時に主人公の一歩先を行くような実力者だったり、お互いにわかり合える(もしくは真逆の)価値観を持つ競争相手だったり、「勝ちたい」と主人公が熱意を燃やすような相手というやつだろう。
言わずもがなかもしれないが、その存在、実力は読者の心を大きく揺らす。ライバルの秀でた面を強調する描写には「主人公はこいつに敵うのか?」と緊張感を持ち、ライバルが主人公を意識している様子があれば「とうとうライバルに意識されるほどの実力を身に付けられたのだな」と感慨深く思うだろう。
やはり言わずもがなかもしれないが、名も出てこないモブと違い、ライバルは読者の印象に強く残る存在だ。そんな彼らにはタブーがあると思う。読者に「失望」されてはいけないのだ。
世界平和のために必ず討ち果たさねばらならない魔王、お互いに同じ目標を目指して切磋琢磨する仲間、主人公から見てはるか高みにいる実力を持つエリート。主人公は彼らより上を目指し、彼らに勝利する場面なんかはそれが達成された瞬間として読む者を興奮させるだろう。
しかし、そんな彼らが「なんだこいつ大したことないな」と思われたら最後、こんな奴に手こずっていたのか……となり、主人公のかっこいい勝利がくすんでしまうのだ。性格がゲスだろうが多少言動が眠そうだろうが、「こいつに勝てるなんてすごい」と思われるようなかっこいいライバル、好敵手は主人公ともども愛されるだろうと、ダイという主人公が大冒険する話が好きな私は思う。
次は~親友~
親友に~止まりま~す(過去の失敗編)




