表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
長編小説を書くだと!?バカやめろ!  作者:
遥かなる完結、長編小説……どころか小説を書ききれたことがない!
14/131

出るには完結させることが条件の部屋

疲れがそのまま眠気に変換されている

生活リズムは大切にしよう……

 エッセイでは序章と書いてきたけど、これは一章だな……。この分だとあと四話くらいで次の事件を起こして解決、もう一つイベントを載せて二話か三話、くらいだろうか。これより増えるかもしれないけど。

 書き進めているうちに落ち着かなくなってくる。ささっと書いて誤字脱字をチェックしたきりほったらかしにしていた、プロローグにあたる一話目にまだるっこしさを覚えてやまない。

 書き直そう。絶対に書き直そう。なんとしても書き直してやる(蚊が飛んでいるのを発見したかのような気持ち)。




 最近になって、なろう一位にならないと出られない部屋の話に行き着き読んでみた。2017年に書かれたそうで、タイトルだけでも恐怖を感じたが気になるものは気になる。ぽちっとな。


 とてつもなく怖かった……。


 ラストは感動したが、何度も時間を強制的に巻き戻されてひたすら小説を書き直すのは孤独で果てがなくて辛い。ある意味で未来を知っていることをいいことに、人気のでた他人の小説で成り上がろうとして限界にぶつかるところは二重の意味で心が痛かった。この主人公、結構手段を選ばない。

 しかし何より「こんなの楽勝だぜ☆」って彼が誇る最高傑作を投稿する、物語の超序盤の場面で


「やめろ! タイトルからしてウケない! テーマからしてやっぱりウケない! ついでにそれは死亡フラグだからやめろ!」


 と心の中でツッコミを入れながら頭を抱えたくなった。でもそのあともあんな失敗こんなやらかしを経て覚悟が決まった主人公は、見事自身オリジナルの小説を完結させる寸前まできた――その描写に引き込まれた。


 別に私が今まで挫折してきた小説にそんなドラマなんてない。こんな恐怖体験はしたくないのでない方がいいに決まっている。いい方が、じゃなくて絶対に嫌ですごめんなさい。

 ただ、最後に手を止めてしまった小説にだけは今も未練がある。他の小説は軽く人に話したこともあったりしたけど、この小説は見せなかった。完全に私一人で書いたり読んだりしていたものだった。そこに手を伸ばしたい登場人物がいた。書ききれなかったストーリーがあった。救われて欲しい人がいた。出会って欲しい誰かがいた。内容は今から考えてみるとそんな大したものじゃないけれど。

 私はあの最終決戦の場面で止まったままのパソコンを、扉が開いたままの部屋に置き去りにして過ごしている。彼は最後にパソコンへ手を伸ばしたけど、私はどうなんだろう。今度こそたどり着けるのだろうか。

でももし今書いている小説を完結させたら次は全然違うものを書きたい気持ちも……(懲りない)

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ