表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/8

転生

初投稿なので分からないことが多いため、改善点や誤字など教えてくれると嬉しいです。

いつものように普通の人の演技をしながら家に帰るため歩いていると、小学生くらいの女の子が目の前を横切り道路に飛び出し道路の真ん中で転んだ。その時、ちょうど車が女の子に向かって走ってくるのが見えたので、荷物を投げて女の子のところに向かった。しかし、女の子のところに着いた時には、すでに車は避けるのが不可能な距離まで来ていた。そのため、歩道でこちらを見ていた人に女の子を投げた。女の子を投げた後、車に轢かれたところで意識が飛んだ。


次に意識が覚醒した時、目を開けているはずなのに自分の体すら見えない暗闇の中にいた。


「この状況で、よくそんなに冷静でいられるな。」


周りに何かないか探していると、どこからか声が聞こえてきた。


「車に轢かれたところで意識が途絶えたんだ自分が死んだと考えたら別にあわてることはないだろ。それより、あんたは神様なのか?」

「普通は、死んだことを自覚したらあわてるんだがな。まあ質問に答えるとしよう。お前の言う通り私は、人が神という存在だ。」


生きていた時の感覚で話したが、会話が出来てるからこれでよかったわけか。


「俺はこれからどうなるんだ?」

「これから他の死んだ人と同じように転生してもらう。だが、お前は自分を犠牲に人を助けたから記憶と特典を持って転生してもらう。何か欲しい特典はあるか?」

「別に自分を犠牲にしたわけじゃない。ただ、自分が死んでもいいと思う状況になったから死んだだけだ。そんな奴に特典を渡すのか?」


少しすると神の笑い声が聞こえてきた。


「あははは。そのまま黙っていれば特典を手に入れて自分勝手な生き方ができただろうに。なぜ、そうしなかったのだ?」


神は心底楽しそうな声で聞いてきた。


「どれだけの情報を持ってるかわからないから、試されている場合何らかのペナルティがありそうだったから警戒しただけだ。」

「やはりお前は面白いな。」


神は、愉快そうに言った後、少し真面目な声で続きを話し始めた。


「お前の考えた通りさ。もし今の問いに欲を丸出しな回答をすれば記憶を消して転生される。逆に欲を出

さなかった場合、望んだ物以上の特典を与えて転生される。これを踏まえた上でお前は何を望む?」


神はまた、同じことを聞いてきた。

なので今度は質問に真面目に回答した。


「俺は自分が思い描いた理想の自分の力が欲しい。」


その回答に神は少しの間、黙った後話始めた。


「先ほど言ったことが分かっていてなぜ、そんな物を要求するのだ?」

「理想の自分になるために必要だからだ。もし貰えないなら俺は俺である必要がないからだ。」


神は、言っていることを理解したのか、少し考えて話始めた。


「なぜ、そこまでして理想を叶えようとする?」

「普通の人にも、人外にもなれなかった曖昧な存在だった俺が、唯一なりたいと思ったからだ。」

「その理想のためならどこまで出来る?」

「理想に届くならどこまでだって出来る。」


また、少し沈黙した後。


「分かった。ならば努力に応じて理想の力を手に入れられる特典をやろう。力を鍛える修行の方法などを記憶に入れておく、それに従って生まれてから16年間で私が力に見合う努力量のラインを基準に力が増える。簡単に言えば基準の半分なら半分の力しか与えられないということだ。しかし、基準値を超えた場合も超えた分だけ力が上がるということだ。」

神の出した特典を聞いて、少し考えをまとめた。


「分かった。それでいい。だが一つお願いがある。」

「なんだ?」

「3,4歳の時に親に捨てられるようにして欲しい。奴隷として売れらるなどではなくだ。」


神は、俺の考えが分かったのかすぐに返事をした。


「分かった。そうなるようにしておく。ただし、これだけの特典を与える代わりにお前には不死者なってもらう。」

「俺の一番嫌なことちゃんとわかってるんだな。」


俺は呆れた声で返した。


「当然だ。永遠の時間を退屈せずに過ごせるといいな。」

「まあ、いい条件だからそれくらいわ我慢するよ。」

「そうか。なら、もう転生させるぞ。」

「ああ、じゃあな神様。」


その後、意識が途切れた。


そして気が付いた時、異世界に生まれていた。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ