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第12詰 僕のつまらない今

 つまらない。幼稚園時代を思い出していたら、今、がつまらないことに気づく。

 高校1年生。大人と子供の狭間。中学を卒業したら、もっと面白いことが待っている、と淡い期待をしていた。少年漫画の主人公やライトノベルの主人公たちと並ぶ年齢になって、彼らとまではいくはずはないが、それでも。友情や恋愛、様々なイベントが日々を彩るものだと。


 ふたをあけてみれば、それは退屈な日常のループ。学校行って、授業を受けて、ゲームしたりして、週末の休みを過ごす。あげく、友人からは「つまらない奴」と言われる始末。

 普通に生活している高校生と、つまらない高校生の、一体何が違うのか。皆が皆、僕みたいな感じじゃないの?何か、特別なことが起きることを期待しつつ、ただ、日々を凡庸に過ごす。

 本当は分かっている。何も特別なことをしていないからこそ、何も起きないことを。この現実で、ただのいち高校生が、突然、異能に目覚めたり、異世界に転生したり、異常事態に巻き込まれたり、異質な生物に襲われたりなどしないのだ。


 何もしてない、だから何も起こらない。それは、ただ、当たり前のこと。僕が小説を書き始めたことで、特別なことをし始めた事になるのだろうか?このつまらない日常に何かが起きるのだろうか。

 答えは多分、否、である。特別なことをして、特別なことが起きる確率は百%ではない。特別なことがおきる確率が上がるだけだ。

 それに、小説を書くこと自体、それほど特別なことではないかもしれない。まだ、当事者の友人にさえ読ませていないこの自伝は、友人のリアクションをもって、初めて特別なことになるのかもしれない。


 そろそろ、友人に読ませてみようか?このままではただの秘密の日記で終わってしまう。小説を書いて、友人に読ませる。これが、特別な事になるのでは?

 よし!明日、、、



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