初めてのお使い 国連総本部編
国連総本部にて。
「やっと着きましたね…。」
「ああ…。」
「ユー!ダレノキョカデココニイルノ?」
「どんぶりがえるさんの許可ですが」
「ドンブリガエル?ダレソレ?テイウカ、タベモノ?」
「失礼な!我々の師ですよ!」
「通用せんだろう、クラーケン…。」
「あ…。」
「トニカク、デテイクコトネ!」
「あ、それは勘弁を…。我々事務総長に会いたいのですが」
「ジムソーチョー!アナタタチガアウヨーナヒトジャナイ!」
「ぬ…そう言わず会わせてくださいよ…!」
「ナンノサワギダ?ジムソーチョーハ、ワタシダガ」
「え゛」
「フム…ハシャ、カ…」
「はい。挨拶に参りました」
「シテ、アイサツイガイニヨウハ?」
「…クラーケン…。」
「我々は挨拶以外に何をすればよろしいんでしたっけ…。」
「ドーシタ、クラーケン?」
「事務総長、そろそろ我々は帰ります。」
「ダメダ。モウスグ、セカイジュウノホードージンガココニクル。カエルノハ、インタビューノアトダ。」
「な…。」
「日本全国新聞の山田です。何故覇者が生まれたのですか?」
「は…ア…世界を面白くするためだとか…。」
すると、バジリスクがクラーケンに囁いた。
「不味いぞ…敵が来る」
「何ですって?」
「どうしたんですか、クラーケンさん?」
「皆さん、逃げてください!敵が来ます!」
ズドーン…。
「あ、あわわわわわわわわわわ」
記者が倒れる。クラーケンがモンスターと二人だけを囲んで結界を描いた。
「バジリスクさん、あいつ炎を身に纏ってます!土蛇の名と違って『技に土の要素がない』近距離攻撃専門のバジリスクさんは下がっていて下さい!」
「何となく悪口言われた気がするが、解った!任せるぞ!」
「ギガウェーブ!」
炎を身に纏ったモンスターだから水には弱いはずだが、フェニックスのように蒸発させてしまった。
「アイスレーザー!」
これも同様。超高熱のモンスターに全く太刀打ちできない。
「どうすれば…。」
すると、バジリスクが立ち上がった。
「どうしたんですか、バジリスクさん?」
「クラーケン…さっきは『心遣い』ありがとう。だが、わしは新しい技を作り出した!見よッ、ロックハーデン!」
モンスターを地中から出てきた岩が囲み、身動きをとれなくする。
「す、すごい!『初めての』土系の技ですね!」
「…………。」
バジリスクの坊主頭に血管が浮いているのが見てとれる。
「クラーケン!わしは押さえることしかできない!お前がどうにかしろ!」
「で、ですが…。」
クラーケンに衝撃が走る。
「体が疼く…。何だこの感じは…?」
クラーケンが四対の腕を出して、全てからアイスレーザーを出す。それは敵の前で一つになり、大きな力の塊となる。
「アイスキャノン!」
アイスレーザーの数倍の大きさの力がモンスターにぶつかる。
「ピ…ピギャアアアアアアアアアア!」
「凄かったですね、クラーケンさん、バジリスクさん!」
「いや、それほどのことでは…。」
「アリガトウ、ナゼイキナリコノヨウナモンスターガアラワレタノカハワカラナイガ、キミタチノオカゲデタスカッタ。」
「いえ、モンスターは我々によってくるので…」
「黙れクラーケン」
「ひっ」
「まあ、もらえる恩は貰っとこうや」
「見事に黒いオーラを…。」
帰りの道中。
「いやー、これでわし達も有名人よのぉ!」
「ちょっと待ってください…。」
「あん?」
「僕達のこと、以前の僕達の知り合いにも知られましたよね…?」
「あ…。」
「その人達、僕達が死んだことも知ってますよね…?」
「…………。」