土の覇者、土蛇バジリスク
「逃げるぞ、サンガー、フェニックス!」
「おう!」
男と反対方向に一目散に逃げ出す。
「待て!わしは土の覇者、土蛇バジリスクだッ!」
「…え?覇者?」
「なら、証拠を見せろ!覇者なら力を持っているはずだ。」
サンガーが怒鳴る。
「良かろう!わしの力、『千里の眼』を見るがいい!」
バジリスクの眼が茶色に光る。そして、
「あと、三分十二秒で南から敵が来るぞ!」
「地味ッ!しかも合ってるかどうか解らんし!」
フェニックスが叫んだ。
三分十二秒後。
「マジで来やがった…。」
「念のため警戒しといて良かったぜ…。」
「地味だけどすごい力だな…。」
「思い知ったか我が力」
モンスターは数百匹いた。
「早いとこ奥義で片付けようぜ!」
四人が地面に円を描こうとしたその時、
「ピギーッ!」
「ぐあっ、何だこいつら素早いのが混ざってるぞ!」
「このままじゃ奥義できねえ!」
「わしに任せろ!ギガクラック!」
バジリスクの右手がモンスターの頭を切り裂いていく。
「チョップだな…。」
「ああ、チョップだな…。」
サンガーとペガサスが呟いている間にも切り裂いていき、モンスターは百匹程になった。
「火草雷土奥義!」
「言いにくいぞ、フェニックス!」
「俺のせいじゃねーよペガサス!」
『主は土の覇者』
「出でよ土蛇!」
土蛇が出てきて残りのモンスターを飲み込んでいった。
「あれま…。さすがに四人も集まると凄い力になるのね…。」
ペガサスが呟く。
「なあ、バジリスク。お前の技は何だ?」
フェニックスが聞いた。
「む…クラック、メガクラック、ギガクラック、ランドスライドだ」
「最後のは何だ?」
「見たいか?」
「いや、口で説明を…。」
「折角だから見せてやろう!ランドスライド!」
「ぎぃやあああああああああああああ」
「もう…突っ込む気もないっす…。」
「それはMに覚醒したということか?」
「じゃかぁしい、バジリスク!大体、ペガサスのビートルアタックもそうだけどよ、ただの格闘技なんだよ!何がランドスライドだ、ただ頭掴んで地面に叩き落としただけじゃねえか!力は半端じゃねえけど技じゃねえだろ!」
「はっはっは、フェニックスは大分発狂しているねえ、ペガサス君」
「はっはっは、彼に奥義をぶちかましてやろうか、バジリスク君」
シュウゥウウウウウ…。
「ごめんなさい僕が悪うございました」
「『フェニちゃん調子乗ってました』」
「フェニちゃん調子乗ってました」
「よろしい」
「む、敵が来たぞ!」
「何だあいつ…。」
来たモンスターは体がでかく、羽がはえていた。
「バジリスク、サンガー、俺様達三人でやるぞ」
「?フェニックスは?」
「あそこで奥義くらってのびてるガキんちょのことか?」
「…………。」
「いくぞ、草雷土奥義!」
「ピャギャーッ!」
「なっ、結界を破壊しやがった!」
「通常技で行くぞ!ギガサンダー!」
「ギガポイズン!」
「ギガクラック!」
「ピャグリヤンヤー!」
「駄目だ、通常技も効かねえ!」
「どうすりゃいいんだ…。」
すると、三人とモンスターを囲んだ結界が現れた。
「なっ、水の覇者か?」
「テラフレア!」
「フェニックスかい!」
「ケッ、どーよ俺の炎は!モンスターを一瞬で焼き払うこの技術、やはり俺がいないとモンスター倒しは…ってあれ?」
三人は結界という名の地獄でテラフレアをくらい、のびていた。
「フェニックス貴様ァ…………。」
「あ゛…………。」
「いんや〜、三人で奥義をやると二人より更に強いねえ〜。フェニちゃん完全ノックアウトだよ」
「この調子じゃ長く眠ってるだろうな…。」
「む、あと十七秒後にモンスターが来るぞ!」
十七秒後。
「さっきと同じやつじゃねえか!」
「フェニックスがいねえと倒せねえよ!」
「あいつのびてるぞ!起こせ!」
「起こしても起きねー!!!」
「ピギャー!」
「え゛」
「た…倒れた?」
「凍ってるぞ?」
「遂に…遂に五人が揃うぞ!」
「水の覇者が来るぞ!」