↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
五人の覇者  作者: コウモリ
短編4
PR
33/147

神秘の森

短編。最初の森の謎が明らかに

次の休日。

買い出し後。

五人で帰ってきた。

ガチャ。

誰かがいる。

「あ…アンタは!」

「二界道の時の…」

女性だった。

「お久しぶりです」

「何しに来たんだ、アンタ?」

「私の名前はノア。今日来た理由はあなた達に伝言があるから。」

「どんぶりうなぎから?」

「無論」

「内容は?」

「一度上に来いと」

「なるほど。では、参りましょうか」

クラーケンが言った。

「では、私はこれで」

「あ、待て!」

フェニックスが呼び止める。

「どうされましたか?」

「あ…のさ、変な話だけど…やっぱり俺達じゃアンタにゃ勝てねえのかな…?」

この発言はノアだけではなく、仲間も驚いた。

「おいおい、どうしたんだ、フェニックス?」

「サイゴを倒した人ですよ、僕達には…」

すると、ノアが冷静に答えた。

「どちらとも言えませんね」

「え?」

「でもAIH値の差は…」

「確かに、AIH値31が19に勝つという話は前代未聞ですが、出来ない話ではありません。AIH値は単なる指標。努力さえすれば私に勝つことも可能なはずです。ですが、それは大変な努力でしょうね」

「そうか…。」

「では、私はこれで」

ノアが行くと、クラーケンがフェニックスに聞いた。

「どうしたんですか?」

「いや…勝ってみたいなと思って…。」






天上界にて。

「行ってきました、キング・ジャイアント」

「ご苦労」

「…………。」

「どうした、浮かない顔をして」

「フェニックスが、彼らは私に勝てるか、と質問してきました」

「ほう」

「やはりいつかは抜かれるものなのでしょうね…。」

「ははっ、そんな事を気にしておったのか?良いではないか、弱き者が強くなるのは!」

「…そういうものでしょうかね」






どんぶりうなぎはフェニックス達が来るのを待っていた。

「来たぞ、どんぶりうなぎ」

「たくましくなったではないか」

五人が自分の体を見る。確かに、覇者と語れる体つきかもしれない。

「どんぶりうなぎさん、用件は何でしょうか?」

「うむ…すこし修行をさせてやろうかと思ってな」

「毎日が修行だと思えるんだけど」

「それよりも更にキツいものだ」

「ぐへぇ、俺様はもうこれ以上やりたかねぇよ…」

「俺はやるぜ?」

「フェニックス君?」

「俺の今の目標は打倒ノアだ。そのためならどんなキツイ修行だって受けてやろうじゃないの」

「ちっ、フェニックスが言うなら俺様もやってやるよ…。」

「他の三人も賛成だな。修行の仕方を教える」

一息おくと、

「ひたすら奥義をやりまくる」

「え゛」

「奥義は一回でかなりの体力を消費する。それをやり続けることで限界を突破する」

「それはもう修行と言うより拷問だ」

「場所は確保してある。行ってこい」






と言うわけで。

修行の箱。

どんな技にも耐えられるので、色んな人が色んな用途に使う。

ストレス解消、修行、バトル…。

千年前の極界戦争ではシェルターとしても使われた。

「ここで奥義をしまくるのか…。」

「確かに、丈夫そうだな…。」

入口の張り紙には

「どんぶりうなぎ一行貸し切り」

と書いてある。

「じゃ、言われた通りやりますか」

「やる気だな、フェニックス」

「いくぜ、総力奥義!」

『主は火の覇者』

「出でよ火鳥!」






七分後。奥義二回使用。

「様子見に来たぞーってもうバテたか」

「無理だよフェニックス…。」

「無理を越えるのが今日の目的だろう。また二時間後に来るぞ」

バタン。

「思ったより厳しいですね…。普段一日一回しかしませんし…。」

「そう言えば」

ペガサスが思い出したように言った。

「俺様達が初めて会った日って何回奥義したっけ…?」






数えてみよう!(解答無し)






「どうしてあんなに出来たんだ…?」

「あの森に秘密があるんじゃないんですか?」

「調べてみるか?」

「でも、どんぶりうなぎが…」

「奴が来るのは二時間後だ。それまでに解ればいい」

全会一致。

と思いきや、

「俺は行かねーぜ」

「フェニックス!」

「俺の目標は打倒ノアだ。森なんかに行ってる暇はない。お前らだけで行ってきな」

「…解った」

四人は箱から出た。

「俺一人なら、修行はテラフレアをやりまくるしか…」

「相手しよう」

「どんぶりうなぎ!見ていたのか?」

「ああ。だが、奴等は放っておく。あれもあれでいい修行になるだろう。お前の相手をしてやる」

「いくぜ」






「二時間以内だろ…。森に行って帰るのに三十分ぐらいかかるよな…。」

「余裕を持つには一時間強で終わらせたいですね」

森に着いた。

「まず、今も何度も奥義をかけられるか確かめよう」

「水草雷土奥義!」

『主は水の覇者』

「水草雷土奥義!」

『主は草の覇者』

「水草雷土奥義!」

『主は雷の覇者』

「水草雷土奥義!」

「主は土の覇者」

「すげぇ…。何度やっても大丈夫だ…!」

「やはり、この森には何か秘密があるようですね…。」

森を歩く。

リスやヘビがそこらにいる。

「人を恐れませんね」

「里の森なんてそんなものじゃないのかーって、これはやりすぎだな」

バジリスクの肩にリスが二匹乗っている。

「ちびっこ、降りた降りた。わしの肩は乗るところではないぞ」

リスがつぶらな瞳で見つめてくる。

「…解った、乗るなら乗ってていいぞ」

「確かに、この森の動物は人懐っこいな…。」

サンガーが同調する。更に進むと、沼が見えた。

「ここ、フェニックス君が体操座りしてた所じゃありませんか?」

「ああ、アイスレーザーくらった時の。異常に回復早かったよな、あの時のフェニックスは。…あ」

「この沼が回復させた…とか?」

「行ってみましょう」

沼の所はジメジメしていて、あまり神聖とは思えなかった。

だが。

シュッ!

「クラーケン、何してんだ、指なんかに切れ込み入れて!血ィ出てッぞ!」

「沼が回復させているかどうか確かめます」

クラーケンが切った指を沼に入れると、シュゥーと言って傷口が消えた。

「…!」

「回復…した…。」

「次は飲んでみましょうか」

クラーケンが手で水をすくう。

「いくらなんでもそれは…あ」

ゴクッ。

「大丈夫か、クラーケン!?」

「だ、大丈夫どころじゃない…!身体中から力がみなぎってきます!」

「ま、マジか!?」

「この沼が…俺達が奥義を何度も出来る理由か?」

「何の成分で出来ているのでしょう…?」

「少し持って帰ってみるか?誰か、入れ物を…」

「近くにペットボトルが落ちてた」

「でかした、サンガー」

バジリスクが水を汲み、蓋をした。

「他の場所にも何かあるかもしれません、探してみましょう」

探すはずだった。

だが。

「いかんっ、敵だ!」

バジリスクが叫んだ。足音は聞こえない。

「どこから来る?」

「下だ…地下から来る!」

ズボッ!

敵が現れた。

「いきますよ!」

「水草雷土奥義!」

『主は水の覇者』

「出でよ水蛸!」

タコが現れ、アイスレーザーを口から吐く。だが、敵は凍らない。

「おかしいですね、炎を身に纏っているわけでもないのに」

「番人みたいに吸収してるんじゃないか?」

「なるほど、体当たりをかましてみましょう」

タコが敵に体当たりをくらわすが、びくともしない。

「駄目ですよ」

「どうしたんだろうな」

『あなた達に新しい技を授けます』

「だ…誰だ?」

『私はこの森自身。あなた達がここだと何回も奥義が出来るのも、私が力を分けているから』

「で、新しい技って?」

『クラーケンには回復の技、ヒール。他三人には守備の技シールドを授けます』

「今はあのモンスターに効く攻撃技が欲しいんだけど」

『フフッ、あれを倒せるかどうかはあなた達次第よ』

「くっそー、何なんだよ…。」

「プッギャー!」

敵が来る。

「シールド!」

三人がシールドを張る。クラーケンの近くにいたバジリスクはクラーケンも中に入れて。そして、モンスターがシールドに体当たりすると、ころん、と転げた。

「どうする、クラーケン?」

「ヒール」

何故かクラーケンが敵に回復技を使う。

「クラーケン!?」

意味不明のクラーケンの行動に三人が驚く。

だが、三人の予想とは裏腹に。

「プッギャー!」

「え、何で痛がってんの?」

「いや、攻撃が効かなかったんで回復でもと。」

「一見強そうな力だけど見破られたら邪魔でしかないね」

四人が喘ぐモンスターを呆然と見ていた。

「…クラーケン君、トドメをどうぞ」

「ヒール」

「プゥゥギャァァア!」

「倒したな…。」

「ああ、倒したな…。」

ペガサスとサンガーが呟いた。

「おっと、もうすぐ一時間半になる。帰ろう」

「ちょっと待って」

ペガサスが止める。

「森、話せるか?」

『はい』

「他に俺たちに言うことは?」

『私はいつでもあなた達を歓迎します。いつでも来てくださいね。』

「ああ。技ももらってすまんな。いやぁ、フェニックスだけ貰えなくて残念だなぁ」

『フフッ、どうでしょうね…?』






四人が上に帰ると、既にどんぶりうなぎがいた。

「げっ!」

「す、すまん!」

「つい好奇心が!」

「罰なら受ける!」

「構わんぞ」

「え?」

「新しい技を貰えたんだろ?ならば良い」

「はぁ…。」

「因みに、フェニックスも新しい技を作り出したぞ。見せてやれ」

「ああ。サーカスフレア!」

メガフレアなみの炎が、フェニックスの思った通りに動く。

「おお!テクニック技を作り出したのか!」

「ああ。俺の弱点がまた減ったよ!」

五人は今日も元気だった。

下で森が見守っていた。


神秘の森、終了。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。