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義務教育 序
義務教育。フェニックスが中学校に通う
二界道の事件以来、またモンスターが現れるようになった。
「また忙しくなりましたね」
「まあ、毎日何も起こらないよりは何かしら起こった方が良いだろう」
「モンスターを倒すということが日常化してしまったら何も起こらないのと同じじゃねえか」
「解んねーぞ、また二界道みたいな事が起こるかもしんねーぞ?」
トントン。
「客か?どうぞー。」
ガチャ。
「教育委員会です」
「教育委員会だァ?ウチにはアンタらに世話になるような奴は…あ!フェニックス、テメエ何歳だ!?」
「十三」
「まだ義務教育じゃねぇかァァァァァァァァァァァァ!」
と言うわけで。フェニックスの母親、姉、そして四人の協力により一日で必要なものが揃った。
「おっ、制服似合ってるぜ」
「じゃかぁしい!て言うか、本当に明日から学校に行けるのか、役員さん?」
「準備はこちらでしておりました」
「余計なんだよ」
「こら、猛、謝りなさい」
「…すまん」




