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五人の覇者  作者: コウモリ
過去の回想
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過去の回想 二界道編(二)

「最後の番人、俺を倒せば天上界!」

「会えて嬉しいぜ、最後の番人さんよォ!」


 一番終わりを待ちわびていたフェニックスが興奮する。


「俺も嬉しいよ、何てったって、俺まで来れた奴は千年ぶりだかんな!」

「え、皆あいつらに負けてたの?」

「おう」

「あの、召喚術使う奴とか、技吸収する奴とか?」

「おう」

「ロクなもん来とらんな…。」

「まあ、あれでも地下界きっての精鋭部隊だからな。お前らがそこんじょこらの天上界の奴等よりは強いってことよ!」


 番人が五人を褒める。


「千年前に来た奴はお前に勝ったのか?」

「おう」

「ちょっと待ってください、あなたは千年前に負けたんですか?」

「おう」

「じゃあ、何で生きてるんですか?」

「バーカ、何も二界道は戦わなくてもいいんだぜ?そいつは俺の真横を通り抜けていった。百年は屈辱にうちひしがれたね」


 そこで七人はあることに気づく。


「あなた、今何歳?」

「二千五百歳ぐらいかな…。正確には忘れた」

「人間だよね…?」

「おう」

「何でそんな生きてるの?」

「あん?オメーら何歳だ?」

「俺は三十二」


 五人の中で最も年長のバジリスクが答える。


「は!?その年でその大きさ!?クスリでも使ったのか!?」

「…。」

「地上の人間は寿命が短いのか?天上界の奴等は万年生きるって話だぜ?」

「…。地下界の人は人が一人死ねば一人輪廻に戻るんですよね?」

「おう。俺は違うけどな」

「あなたは?」

「俺はっつーか、俺達精鋭部隊は。ま、俺以外は全員お前らが潰したよーだけど」

「何故ですか?」

「契約したから。永遠に二界道で番人やるって。」

「…。」

「さて、バトリますかぁ?」


 番人が身構える。


「待ってください、最後に一つだけ。千年前、あなたの横を通り抜けていった人は誰ですか?」

「どんぶりうなぎ」






 天上界にて。


「どんぶりうなぎ」

「どうした」

「最後の番人が言ったことは真実か」

「そうだ」

「千年前と言うと、極界戦争の時だな」

「ああ」

「何をした」

「…………。」






「ど、どんぶりうなぎが…?」

「ああ。知り合いか?」

「…知り合いだ」

「ふぅーん。まあ、取り敢えずバトルだ」


 番人が身構え直す。七人も身構えた。


「また様子を見ましょう」


 クラーケンが番人に聞こえないようボソッと言う。だが。


「えー?俺消極的なバトラー嫌いだなー」

「なっ…!聞こえてる?」

「本場の地獄耳ナメんなよ!」

「じゃあ、もう各々行きましょう」


 クラーケンの合図で、


「ギガフレア!」

「ギガウェーブ!」

「メガポイズン!」

「ギガサンダー!」

「ギガクラック!」

「クラエ、リボルバーダ!」

「ロケットランチャー!」

「お、かましてくれるねぇ。」


 そう言うと、番人は右手の人差し指で全ての技を弾き飛ばした。


「なっ…!」

「指一本で…!」

「もっと本気出してこいよ!奥義かます時間ぐらいはくれてやるからさ」


 番人は至って余裕。


「ちいぃっ!総力奥義!」

『主は水の覇者』

「出でよ水蛸!」

「お、総力奥義か。でも、まだまだだな。」


 左手だけで蛸を粉々にする。だが、

 タァーン、タァーン。ドガーン!!

 その間に二人が弾を放つ。しかし、番人に当たろうとした瞬間、消え失せた。


「いい連携プレー!だけどね…」


 番人がフッ、と息を吹くとリボルバーとバズーカが燃え尽きた。


「ナァ!?」

「バズーカヲイキデ…?」

「悪いけどそこの二人自決してくんない?ここじゃあいつら五人の足手まといになるだけだ…」

「テメエ何自決とか言ってんだよ!」

「俺はそこの二人に聞いてんだ。コイツら五人の足手まといになっても生き続けるか、潔く死ぬか。」

「大統領、事務総長、惑わされちゃダメだ!」

「ワレワレハ…。」

「我々は?自決する?」

「ニゲル!」


 二人が元いた道を戻り始める。


「あちゃー、戦う勇気も死ぬ勇気もなかったか…。」

「殺してやるよテメエ…。」


 フェニックスが呟いた。


「あん?」

「あの二人がいる時は出来なかった方法でな…!」

「おもしれえ!テメエ一人で俺を倒す気か?」

「そうさ!」


 フェニックスが結界を張る。


「フェニックス!」

「やめとけペガサス」

「何で止める、サンガー!」

「あいつに倒せなかったら、俺達にも殺れねえんだ…。」


 その通りだった。


「火の精霊よ集まれ、そして我が力となれ!」

「ほう…。精霊技が出来るのか」

「友人が授けてくれたのさ…!」

「シールド」


 番人が防御魔法を唱えた。そして、


「テラフレアァァァァァァァァァ!」


 フェニックスに宿る火の精霊、殺意。そして、テラフレアという元から尋常じゃない技をかますことで結界の外でもテラフレアと同じレベル、いや、その十倍以上の炎が漏れ出していた。


「大統領達に被害が及ばないよう、俺達も結界張るぞ!」


 フェニックスの結界を四人の結界が更に囲む。しかし、


「結界の中に炎が入ってきました!」

「バカヤロー、こっちは既に俺様の結界を漏れ出してるぞ!」


 ペガサスの結界からようやくテラフレア程度に薄まった炎が漏れ出す。ペガサスは既に炎を纏っていた。


「ペガサス…!ぐああっ!」


 サンガーも炎に覆われる。二界道の地面が割れる。このままでは、大統領と事務総長にテラフレアが届く。


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