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五人の覇者  作者: コウモリ
プロローグ
2/147

雷の覇者、雷虎サンガー

「メガサンダー!」


 ガァァアァン…。

 森の中から黄色い閃光が男の手から出て、茸のモンスターをいい感じに焼いていく。いい匂いはするのだが、倒れる気配はない。茸はバフンバフンと毒の胞子を頭から出している。男はそれから逃げながら雷を出していた。


「拉致があかんな…。ギガサンダーッ!」


 先程のものとは比べられない量の光が発せられた。


 ズゥーン…。


「死んだか…。」


 安心しきっていると、背後から耳障りなバッサバッサという音が聞こえた。

 ジャキッ!

 彼の力、「雷の爪牙」だ。


「誰だ?」

「俺は火の覇者、火鳥フェニックス!オマエは?」

「俺は雷の覇者、雷虎らいこサンガー!」

「宜しくなっ!」


 ズゥーン…。ズゥーン…。


「何だぁ?」

「聞き覚えがあるぜ…。茸のモンスターだ。しかもこの音、一匹じゃない。」

「マジか…。」


 目の前から茸が現れた。五匹。


「どうする、フェニックス?」

「なあ、奥義かけてみようぜ?」

「なるほどな。試してみるか…。行くぞッ!」


 フェニックスは火で、サンガーは雷で地面に円を描く。そして、その中に火、雷と描いた。


「火雷奥義!」

『主は雷の覇者』

「俺かッ!出でよ雷虎!!」


 茸の数倍の大きさの虎が現れた。茸に向かって大量の雷を浴びせる。茸達は一瞬で消えた。


「す、すごい…。一匹でも苦戦したのに…。」

「体力の消耗は激しいな…。どんぶりうなぎの言う通りだ…。」

「フェニックス、やはりお前もどんぶりうなぎに会ったのか?」

「ああ。気はあいそーにないがな!」


 そう言うとフェニックスはハハッ、と笑った。


「お前…笑ってんなー」

「ああ。どんぶりうなぎに笑えって言われたからな!お前もしかめっ面してないでもっと笑えよ!」

「性に会わん」

「なあ…やっぱしお前も前は退屈だったのか?」

「まあな。」

「生まれ変わったんだし、まあ顔は変わってないけど…笑おうや!俺達は世界をおもし」


 ガンッ!


「フェニックス!!」

「やぁ〜っと会えたねフェニックスゥ〜!」

「誰だ貴様ッ!」

「あれ、お前は雷の覇者か?まあいい、俺の狙いは火の覇者だけだからな。あ、名前ね名前」


 そう言うとモンスターは片膝を地面につき、


「俺の名前はッ」


 ガスッ!


「モンスターの分際で名乗ってんじゃねえよ!テメエはさっき蒸発したんじゃねえのか?」

「グッ、名乗る途中で殴るとは卑怯なやつめフェニックス…。」

「うっせぇ!」

「大丈夫かフェニックス!もう一度奥義出すか?」

「いや…。これは俺とあいつのタイマンだ。二人でやらせてくれ」


 フェニックスが結界を張る。


「本気でいくぜ、ギガウェーブ!」

「テラフレア!」


 赤が青を圧倒している。


「ケッ、また負けてんじゃねえかよぉ、モンスターがァ!」


 モンスターは蒸発した。


「やったな、フェニックス!」

「いやまだだ…。」


 やつがどうやって復活するかを確かめなくてはならない。


「あれは…。核か?」


 モンスターがいた場所に銀色の正四面体が浮いている。


「ちいッ!」


 フェニックスがそれを手にした瞬間にーーモンスターが復活した。


「んなぁ!?」


 復活した方もされた方も驚きのあまり発狂する。モンスターの中に…フェニックスの腕が入っているのだ。


「うぅ…。気持ちワリい…。テラフレア!」

「がッ、魂がァ、ああアアああアアああ!!」


 今度こそモンスターは燃え尽きた。







 結界を消すと、サンガーがよってきた。


「大丈夫か?」

「手ェ洗いてぇ…。気持ちワリい…。」

「雷で神経麻痺させてやろうか?」

「いやだ」

「なぁ…。テラフレアって何だよ」

「え?ギガフレアよりも強いやつだけど?」

「俺は知らないぞ?」

「お前の技は?」

「サンダー、メガサンダー、ギガサンダー、エレクトローダー」

「最後のエレクトローダーって何だよ」

「見せてやろうか?」

「ああ」

「エレクトローダーッ!」


 サンガーの右手から左手に電流が流れる。それをフェニックスの頭に…


「ぎにゃああああああああああああああ」






「何しとんじゃボケェ…。」

「エレクトローダー」

「俺にやれとは言ってねー!!」

「ここ森だし、お前ぐらいしか標的が…。」

「くっ、まあいい、技の概要はわかった。右手から左手に電流が流れてるんだな?」

「そう」

「それを的に当てると」

「そう」

「いいなあ、テクニック技じゃねえか。俺なんか強弱違うだけのワンパターンだぜ…。」

「俺はお前のやつの方がいいと思うけどな。さっきの見ててかなり圧倒されたし。知らないと思うけど、あの技かましてる時、森がざわめいていたぞ。」

「マジかよ。すげえなテラフレア…。ん、なんだこの液体…。」

フェニックスが触ろうとすると、

「待て!」

「どうしたサンガー?」

「いや、俺は何も?」

「誰だ…?」


 すると、前から長身の男が現れた。


「お、お前は?」

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