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五人の覇者  作者: コウモリ
裏喜利大会
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裏喜利大会(二)

「フェニックス達が負けそうだ!助けに行かねば!」

「ちゃんと説明しろ」

サンガーが言う。

「ああ…………。」

「何ッ、人間になったどんぶりうなぎと戦っている!?」

「仲間はジームと人間になったどんぶりどじょうだけ。しかも、地上界と地下界を結ぶ二界道が完成し、サイゴ以外の精鋭部隊もいる!この状況でまだ耐えられている方が凄いぞ!」

「俺からしたらこの状況で人の心配してるアンタの方がすげーよ」

「ええい、うるさい!とにかく、フェニックスを助けねば!」

バジリスクが憤る。

「つっても、こっちを離れるわけにもいかねーだろ」

サンガーが地下界王達を見る。

すると、

「そのフェニックスとは何奴だ」

「あ、アンタは火神…!」

火神がサンガーに、フェニックスの事を聞いてきた。

「何奴か」

「火の覇者よりも強い火の使い手だ!」

「本人いる前でズバッと言うのね」

サラマンダーが落ち込む。

だが、それどころじゃない。

「それほどの人間が…水神」

「何ですか、火神」

「ここを頼む。わしは下に行ってくる」

そう言うと、火神は燃えて地上界に向かった。

変な意味で捉えないでほしい。

マジで燃えているのだ。

「火神、行っちまったぞ…?」

サンガーが不安がる。

「安心してください、サンガーさん。火神は五神の中で最も強いのですよ。彼が行った…」

ズゥ〜ン…。

「帰還ッ!」

「早ッ!」

「帰ったぞ、水神」

「アンタ本当に助けてきたんですか…?」

「ああ」

「どうやってこんな短時間で?」

「滅世禁炎之舞…」

「ああ、五禁を使ったんですね。なら、この短時間でも…」

「違う」

「はい?」

「違う」

火神は言った。

「違う。フェニックスとやらに、滅世禁炎之舞を教えてきた」






三十分ぐらいだろうか…?

この世が固まったのは。

「五禁を…教えた?」

「ああ」

「フェニックスさんに…?」

「ああ」

「五禁を…教えた?」

「ああ」

「フェニックスさんに…?」

「ああ」

「五禁を…」

「いい加減にしろ」

「でも、五禁の継承者が一度に二人存在するなどあってはならないはずです…!」

なんか、ここまで話が大きくなると、地球でモンスターを倒していた頃が懐かしくなってきた。

そう言えば、結局モンスターの発生源ってどこだったのだろう。

「それほどの人材だった。五禁の継承者となりうる程の器の持ち主だった」

水神が絶句する。

「火神…あなたは何を考え…」

「戦いが終わったぞ!」

突如バジリスクが叫んだ。

「フェニックスが勝った!」

火神がニヤリと笑った。

だが、喜びも束の間だった。

「貴様ら、こっちはまだ終わっとらんぞ!」

地下界王とサイゴ、ツルギが黒く光っている。

「神のオッサン達よぉ、地下界三強の力を見せてやるぜ!」

サイゴがニヤリと笑う。

「サイゴ…!」

サンガーが歯ぎしりする。

「サイゴ…テメエ今日始めて喋っただろ…!」

「ほっといてよ」

「サイゴさん…惑わされないで…」

「おぅ、すまん、ツルギ」

「やるぞ二人とも。地下界奥義!」

三人が正三角形で結ばれる。

その中心から大きなカラスの様なモノが現れたのだ。

「見よ貴様ら!これが地下界奥義、大烏おおがらすだ!」

「何ーッ、庶民の大敵ー!」

「調子乗んな貴様ら!今日ゴミ捨て出来ねーじゃねーか!」

「こいつ絶対ゴミ袋丸飲みだぜ!」

「黙れ庶民ー!」

サイゴが貧乏覇者に一喝する。

「サイゴさん…惑わされないで…」

「おぅ、すまん、ツルギ」

すると、クラーケンがサラマンダーにボソッと言った。

「サラマンダー君、フェニックス君に『アレ』のやり方は教わりましたか?」

「うん、知ってる」

地下界王が話し出す。

「覚悟しろ!大烏の餌となれ!」

「え、俺様達ゴミ扱い?」

「そーゆー意味じゃ無いと思います、ペガサスさん。それと、呂律治ったんですね」

「ああ、クラーケン。作者の意向だ」

「…………。」

「貴様ら雑談ばっかしてんじゃねーよ!」

サイゴの一喝。

「サイゴさん…惑わされないで…」

「おぅ、すまん、ツルギ」

「ゲホン!」

地下界王が注意を含めて咳する。

「気を取り直して、いくぞ!地下界奥義、大烏!」

「なんの!総力奥義!」

『主は火の覇者』

「出でよ火竜!」

「何ーッ!」

サイゴが叫ぶ。

「くそっ、竜対烏だったら烏が負けるに決まってんじゃねーかッ!」

「落ち着いて、サイゴさん!まだ負けると決まったわけじゃ…」

「そうだ」

地下界王がニヤリと笑った。

「それどころか、まだ地下界の方が優勢だ」

「ハッ!この状況で何抜かしやがる!」

ペガサスが中指立てて挑発する。

「随分と余裕があるようだな」

「たりめーだッ!」

「だが、貴様らのその自信が内部から崩されているとしたら、どうする?」

「は…地下界王…何言ってんだ…?」

「天上界軍は、地下界の手中にある」

ガラララッ!

入ってきたのは、幹部だった。


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