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俺の遅刻と彼女の電波的関係

まずった・・・8時45分だ・・・急いでも駅まで20分はかかるぞ・・・っくどうすれば・・・しゃぁーねぇあれやるか・・・

「龍ちゃんおはよう!ごはんで来てるよ」

パジャマ姿のおふくろは俺に言った

「すまんなおふくろ俺は忙しいんだ!じゃということで!」

必殺「おふくろの言葉なんて耳に入ってないよ!」だ!

「龍ちゃん食べないの?」

無論俺だって食べたいのはやまやまだが・・・そんな暇はない!

無視して俺は出かけた・・・

「っく、無理なのか・・・やはりこのスピードじゃ・・・いいや、いける気がするぜ!俺のチャリのスピード見せてやる!」(←独り言)

8時59分駅前に到着!

「ハァハァ・・・間に合った・・・響は・・・っていねぇぇぇぇぇー!」

くそ、電話するか・・・えぇ~っとこれか・・・

(おかけになった電話番号は現在使われておりません・・・)

こ、これは・・・電話番号変えてやがった!そして、なぜ俺に言わない!やっぱり俺ら友達じゃないみたいだね・・・

急いでて気づかなかったけど・・・俺の寝た後メール来てんじゃん・・・

(電話番号変えた×××―××××××××だけど、お前は着信拒否してるから(笑) 集合場所変える、場所はおまえんちな!9時半に行くから!)(←響)

「ぶっっっっっ殺す!!!」

やつとは決着をつけねばならんな・・・とりあえず戻るか・・・俺は全速力でペダルをこぎ家に戻った

9時20分自宅着!

まだ10分あるな・・・どうでもいいが、腹減った・・・

「よぉ龍俺を待っててくれたのか?」

こういう時に限ってこいつ来るの異様に早いな・・・きっといやがらせなんだろう・・・

「響か・・・で、どこ行くんだ・・・?」

「神宮寺の家!」

バタッ・・・

「大丈夫か龍?」

「響 我が人生に一片の悔い・・・な・・・し」

「りゅーーーーーう!」

「朝から何男二人で抱き合ってるの?気色悪いよ・・・」

「おぉ~涼子ちゃん!久々」

「そうだね・・・で、何でうちの兄貴は倒れてるの?」

「あぁこれはじんー」

響がここまで言ったところで、響の口に手をつっこみなんとか防ぐことに成功した

「じん何?」

「神社巡りしたいなぁ~って思ったんだよ」

俺は白々しく続ける

「へぇ~・・・そう」

そう言って妹は俺をにらみつける

「お前はどっか行くのか?」

「ひ・み・つ!」

「ふ~んあっそ!興味ねぇよ!」

「バイバイ!道の真ん中で抱き合ってるとキモいよ!」

と言い残し妹は走り去って行った

「じゃぁそろそろ行くか!」

響はそう言って立ち上がった

「ま、マジ?まだ心の準備が・・・」

「当たって砕けて死んじまえ!」

「とりあえず手始めにてめぇを殺してやんよ!!」

と悪役のようなセリフを吐き俺は響に襲いかかった

「そんなことするんだったら、教えてやんねぇぜ!」

意地の悪い笑みを浮かべて響はそう言った

「その手にはのらないぜ・・・すいませんでした!」

襲いかかろうとするのに体が動かない、どうやら体は正直みたいだ・・・

「よっしゃ行くか!」

「おう!」

道の真ん中で大声をあげる俺たちを道行く人々が見る・・・だが、気にしない

「てなわけでこれ地図な!」

「???」

「俺行かないから1人で行って来い!」

バタンッ

「落ち着け!大丈夫だ!気をしっかり持て!」

「そ、そうか・・・?」

少し頭がクラクラする・・・

淡い妄想が止まらない・・・神宮寺・・・これがきっかけで付き合っちゃったり・・・ 真琴とか龍ちゃんとか呼び合ったりしちゃって・・・

「オイ!龍戻ってこい!カムバック現実世界へ!」

「ッハ!俺は何を・・・?」

「よだれ垂らしながらニヤニヤしてたぞ!真琴・・・真琴・・・ってつぶやいてたし・・・」

「そ、そんなことを・・・」

はたから見れば不審者です!

「じゃぁ行って来い!健闘を祈るぞ!」

「お、おう!」

俺たちは手を握り合って健闘を祈った

「じゃぁ行ってくるぜ!!」

「じゃぁな龍!」

俺は響に背を向け走ってその場を去った・・・

午前10時7分いざ出陣!


なかなか遠いな・・・神宮寺の家・・・電車使うか?いやいや、金がもったいない・・・

このチャリを使うしかないのか・・・

出陣から30分俺はまだ神宮寺の家にたどり着けないでいた・・・は、腹減った・・・

朝飯を食っていないせいか無性に腹が減った

くっ、駅前で何か食うか・・・

「うん?あれなんだ?」

数百メートル先に女子が見える 

「ゴスロリファッションかぁ~よくあんなん着て恥ずかし・・・く・・・?」

そこで俺は言葉を見失ったその女子に見覚えがあったのである・・・

いや、見覚えなんてものではない、いつも俺が教室で姿を見るいやむしろ姿を追っている

そう・・・神宮寺真琴だったのだ・・・

この時を境に少々慌ただしく俺と彼女の関係が変わってくるのだが、俺はまだその時は知る由もなかった・・・


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