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俺の担任と親友(?)の関係

「よぉ!龍早かったな!」

「ハァハァ・・・こ、この俺様にかかればこんな・・・距離一瞬で移動・・・できるぜ・・・!」

俺は息を切らしながら響に笑顔で言った

「その根拠のない自信まさしく中二病だな!」

「それって馬鹿にしてんのか?それとも褒めてんのか?」

「どっちもだ!」

「そ、そうか・・・?」

「龍そろそろ後ろ見たほうがいいと思うぜ・・・」

「え、何で・・・って先生じゃねぇか!」

「よぉ神地お前ら楽しそうだな!俺も混ぜてくれ!」

この人は俺らの担任兼理科の担当教師阿久津英人 筋骨隆々だっけか?とりあえずモリモリだ・・・なぜ、理科の教師になったかは不明・・・保体の教師になればいいのに・・・

「で、何の話で盛り上がってたんだ?」

と阿久津は笑顔で尋ねてきた・・・(逆に怖い・・・)

「龍之介の素晴らしい走りについてです・・・」

響はそう言い俺のほうを横目で見た・・・

「そうかぁ~素晴らしい走りかぁ~ぜひとも俺にも見せてほしいもんだな!」

「また、機会があれば・・・」

俺は冗談を交えて言った・・・女子がクスクス笑っている・・・神宮寺も・・・って神宮寺いねぇじゃねぇか!

「どうしたんだ神地?そんなに周りをキョロキョロして・・・発情期か?」

「発情期にそんな症状ねぇだろ!」

と反射的に俺はつっこむ

「じゃぁどうしたんだ?」

「別にどうもしてねぇっすよ」

「ほぉ~そうか・・・とりあえず授業を始めようか!」

(どうしたんだ龍?)

と響が声をひそめて聞いてきた

(神宮寺がいねぇんだ!)

と俺は返す

「マジかよ!?」

響はまたも大きな声を出した

「うっせぇよ!落ち着け!」

と俺も響に負けず劣らず大きな声で言った

「俺から言わせてみればどちらもうるさいと思うがなぁ~」

「「すいませんでした!」」(←棒読み)

「うん?何だ?聞こえんぞ!」

くそっこの鬼畜教師が!

「「もうしません!許してください!」」(←全力!)

「おぉ~そうか許してやらんでもないぞ!」

いや、許せよ・・・

「じゃぁもうすんなよ!」

「「はぁ~い」」

(響、この話はまた後だ!OKか?)

(あぁいいぜ!)

と俺たちはアイコンタクトを交わし授業へと気持ちを向けた

キ~ンコ~ンカ~ンコ~ン

「じゃぁここまでで終わるか!」

阿久津はハリのある声で言った

「起立、気をつけ、礼」

「おっしゃ、終わったな!で、どうしたんだ龍?」

「さっきの授業神宮寺がいなかった・・・」

俺は響に言った

「それは俺も確認した・・・お前最後まで教室にいたんだろ?」

「いや、神宮寺もいた・・・」

「へぇ~まぁがんばれ!」

「軽いなぁオイ!」

「だって他人事じゃんか!」

響はにやりと笑ってそう言った

「そ、そうだけど・・・」

「がんばれよ龍!応援するぜ!」

「おしゃぁぁ!神宮寺を俺が見つけてやるぜ!」

「そのいき・・・だ・・・?」

「ギャルゲーならば完璧なhappyendのフラグだぜ!行ってくる!」

「いや、すまん俺がお前をあおったのが悪かった・・・戻ってこい!」

「行かせてくれ!このフラグを俺のものにするんだ!」

「もしギャルゲーでもこれはフラグでもなんでもない!」

自信たっぷりに響は言った

「な、なんでだよ・・・?」

「だって教室にいるじゃないか!神宮寺」

この時自分でも顔が赤面していくのを感じることができた・・・

じ、神宮寺が俺を・・・クスクスと笑ってる・・・

「うわぁぁぁぁぁぁ!」

「おい、どうしたんだ龍?とりあえずー」

俺は響の言葉を最後まで聞かず全力疾走した・・・目的地はベランダだ!

「おい!早まるな龍!」

この時点で俺はベランダの柵に足をかけていた

「うっせぇ!死なせてくれ!これ以上俺のハート傷つけないでくれ!」

「落ち着け!落ち着くんだ!ほら見ろ!」

響は何かを指さして言った

「え、何?」

その指の先にはクスクス笑ってる神宮寺がいた・・・またも笑われているよし!死のう!

「ちくしょぉー!はめやがったな響!」

「さぁ思う存分死んでこい!」

響は満面の笑みだ!どうやら俺らは親友じゃなかったみたいだね!

「お前らずいぶんと楽しそうだな!」

「うっせぇ!楽しくなんかねぇよ!・・・って先生じゃねぇか!」

「終礼だ!」

と響は俺に笑顔で言った

「お前ら放課後職員室に来い!俺と共に青春の汗と涙を流そう!」

「俺もかよ!?」

響は驚いて聞き返す

「当たり前だ!神地にはゆっくりと人生相談してやる!」

「暑苦しそうなんで全力で拒否させていただきます!」

「そう言うな!俺はお前の素晴らしい走りとやらををビデオに収めてネットに投稿するだけだ!」

「あんたは教師失格だ!」

俺は全力でつっこんだ!

「とりあえず座れ!」

「「はぁ~い」」

全てが終わったような気がするぜ・・・


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