兵士と交流
「なんだあ、てめえはどこのどいつだあ」
テイブン様が豪傑に絡まれている。この流れはわかっていたのだが、避けられなかった。
「バイツ。飲みすぎだ」
「やんのかてめえ」
バイツがテイブン様に近づく。テイブン様は身を素早く翻した。
「テイブン様。我慢してください」
テイブン様はかなりの武芸を持つ。今止めなければバイツは投げ飛ばされていた。
「へっ馬鹿にしてら」
バイツもわかったのだろう。さっきまでの威勢は消え、寝床に行ってしまった。
「テイブン様」
「話を聞いてやろうと思ったらこれだ」
これではだめだ。なんとかしなければいけない。しかし僕にはどうしようもない。
その時、兵士のギョメイがテイブン様に話しかけた。
「隊長。歌ってくださいませんか?テイブン様は歌の名手と聞きます。ぜひ歌を聴かせて頂きたい」
良い提案かもしれない。しかし、テイブン様は低俗な歌を好まない。彼らには合わないだろう。
「この子も好きだ。あの子も好きだ。誰と話すか決められない。オレはなんて情けないのだろう♪」
意外といいのでは。これはわかりやすい。
「これでどうだ。即興で作ったのだが」
「素晴らしいです」
これだ。みんなに歌わせよう。
「皆で歌おう」
「おう!この子も好きだ……」
「やめてくれ。恥ずかしい」
「いいでしょう。これは気に入りました。隊歌にしましょう」
「それはやめろ」




