始まり
5月下旬、空は薄暗く雨が振る学校終わりの放課後、今日は妹の誕生日早く帰って母さんと妹の雅の為にご馳走を作る。だから急いで帰る。
「海斗も一緒にカラオケに行かねぇか」
「もちやんの奢りだよ!」
「え、聞いてねぇえよ!?」
仲の良いクラスメイト達が誘ってくる。
「ごめん今日、雅の誕生日だから帰るは」
そう言いながらリュックを背負って教室を出る。
「速」
「もう、行ってるし」
「相変わらず、シスコンだな」
外に出ると相変わらず雨が降り続いている。
「今日は一日中雨だなー」
傘を開いて急いで帰る。
帰り道、急に肩を叩かれて振り向くと薄紫色のコスモス柄の傘を差した巫女服を着ている黒に紫のグラレーションの髪を後ろに纏め紅い玉が付いた簪で留めている女性が居た。
「ねえ、君すまないがここらへんで石碑を知らないかい?」
「石碑…それならここを進んで次の十字路を左に進んだ所にあります」
「ありがとう」
女の人は去って行った。
「巫女服て珍しいかったな」
●●●●
巫女服を着た女性が石碑の前に佇んでいる。女性が手を石碑に触れる。
「無い、封印が解けている」
女性が懐から御札を1枚出して石碑に貼る、すると御札が燃え消えその所から光の線が何処かに向って伸びて行く。
「アッチか」
女性は光の線に向って駆けていく。
●●●●
「ただいま〜」
玄関に入って靴を脱ぎながら言った、廊下に上がると何か嫌な感じがする、何か大切な何かが消えて行くような何かを足を速めて大きな音を上げてドアを開けてリビングに入る。
「何…で…」
リビングは荒らされていて紅い色が壁や物付いていて…母さんも雅も何でか紅い色の血を流しながら倒れている。
「雅…雅…雅」
揺さぶっても起きなくて血が手に付く。
「海斗!逃げろ!」
「父さん?!」
奥の方に父さんが背中を向け白シャツを赤く染めながら血を流しながら刀を誰かに向けながら言う。
その誰かが父さんの腹をきり裂いた。
「に…げろ…」
刀が手から転げ落ち父さんが倒れる。
「父さん!」
その誰かは彼岸花が刺繍された白無垢を着てその白無垢は周りは血が一杯なのに一切付いていない長い黒髪を組紐で結び目元に紅い化粧をしているまるで狐の花嫁の様な女性が居る。
「何だ、まだ居たのか」
「よくも、よくも、父さん達を!」
父さんが落とした刀を拾い白無垢の女性に向って斬りかかる。女性は刀を手で受け止めて何が起こったのか分からないただ腹を斬られた。
「ガッハ…」
口からも血が出る。
「他愛もない」
女性は手に着いた血を舐めながら言う。
何か、何か、このままじゃ死ねない!
傷口から血が流れて痛いけどアドレナリンが出ているのか刀を持ち直し立って女性に向って斬りかかる。
「やァァァ!!!」
「まだ息があるか人間」
女性の手が首に掛かり首を持ち上げられながら愉快そうに言う。
「ほれ、頑張れ頑張れ」
「クッ、死…ね…」
隠し持って居たボールペンで相手の首を刺す。
「ガッハ…」
投げられて倒れている椅子にぶつかった絞められていた首から手が離れた。意識がもう曖昧で保てない、女性がボールペンを抜き捨ててこちらに歩いて行く姿だ。
「面白い、妾に傷を付ける人間は久々だ」
女性は海斗の前に来て腹の傷口に自らの血を垂らす。
「ガッ…」
体が熱いまるで燃えるように熱を持っている。
「陰陽師か」
女性はリビングから消えた。誰かが廊下を駆ける音がして来る。
「な、これは…!?」
最後に誰かがこっちに来るのが見えて意識が飛んだ。
「大丈夫かい、しっかりして!」
誰かがスマホを出し電話をかける。
「長谷川、被害が出た人を寄越してそれと1名生存者が居る治療の準備を」




