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神様はいない

作者: 善行 望


僕らは誰も夜空の向こう側を見たことがない


どんなに視力がよくたって


どんなに高価な眼鏡をかけていたって


見えはしないんだ



けれども


夜空の向こう側にもけして


何も特別なことなんてありっこない


神様だって居もしないだろう



夜空の星さえ明る過ぎて


眠れないと不平を言うけれど


それは君が諦めた自由の闇が深いからだ


君は夜明けに消えてしまう星々を


死ぬまで数えている気かい



僕らのうんざりをそこら中ばらまいても


広がり続ける空を埋め尽くすことはできない


さあ、何もかもに目を瞑り自由をはじめよう


夜空の向こう側は僕と君がいる現在いま

読んでくださりありがとうございました。

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