神様はいない
僕らは誰も夜空の向こう側を見たことがない
どんなに視力がよくたって
どんなに高価な眼鏡をかけていたって
見えはしないんだ
けれども
夜空の向こう側にもけして
何も特別なことなんてありっこない
神様だって居もしないだろう
夜空の星さえ明る過ぎて
眠れないと不平を言うけれど
それは君が諦めた自由の闇が深いからだ
君は夜明けに消えてしまう星々を
死ぬまで数えている気かい
僕らのうんざりをそこら中ばらまいても
広がり続ける空を埋め尽くすことはできない
さあ、何もかもに目を瞑り自由をはじめよう
夜空の向こう側は僕と君がいる現在だ
読んでくださりありがとうございました。