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プロット  作者: 新規四季


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16/16

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「申し訳ありません」


路地裏を走りながら凛が言う。

走る足は止めない。握りしめた手も離さない。


凛は今、危うい。

手を離したら止まって死にに行きそうだ。


私はそれは望んでない。


「何対して謝ってんの!」

「……分かりません」


煮え切らない態度が腹立つ。

こんなに走ってるのに息も切れない身体能力にも腹が立つ。

お前は隠し事ばっかだなと。


「はぁ、はぁ……っ。マスターとはぐれた、けどっ、場所は追える」

「……私はどうしたらいいかな」

「自分で考えたらっ!?」


ウダウダとウジウジと!自分の意思をもてよ!

チラチラ見るな!

決めて欲しいならそうしてやる!


「あーもうっ!!私と来い!!」

「……ッ!はいっ!」

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