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“リッチのメリザ”……。

更新いたしますぅ………。


いや………夜更かしは強い筈の私が美女2人に囲まれて寝不足で………失礼しました。


 蛇の生殺しにあって、タメ息混じりの“みやび 煌太こうた”ことリュードです。


 この度は、予算と拠点の目処がつき先ずは第一関門達成です。


 いよいよ、復興に動き始めた訳ですが……人々は受け入れてくれるのか?納得してくれるのか?………。


 私達にかかっているわけです。


 


 それで、街に戻って人々をこちらに誘導、もしくは復興に向けて呼び寄せたいのですが道や安全対策を施さねばと悩んでいる所でした。


 しかしながら、ミレーナが、自分の僕を使ってみてはと提案がありお願いした所なんです。


 その僕とは、スケルトンの軍団……武装しており、中には上位種も居るとか。


 その2000体を操るリーダー格が“リッチのメリザ”さんと言う訳です。


 


 元は女性の魔法使い…しかも高位の……。人間時はかなりの美人で、有名人だったとか。


 更にネクロマンサーのギフト持ちだった事もあって、良いイメージともいかなかった様です。孤立して、冒険者パーティーにも恵まれずリッチになる事を決意したとか……。


 で、まだ30体程のスケルトンを引き連れて定住先を探して迷っていた所をミレーナに出会い、ミレーナの僕となる事を決意し城の周りをスケルトンを引き連れて定住させてもらったそうです。


 それからはミレーナを護る為に尽くし、屈強の戦士やドラゴン、魔族や騎士等を倒しアンデッドとして自身の傘下に納めていったのだとか。それが2000体迄に至った話しだそうで……今やミレーナの城を襲撃する者は居らず、穏やか?な日々だそうです。


 


 その最強リッチ様が、1000体程のスケルトンを引き連れて街道を作り、魔獣から守る為に手伝いに来てくれるのですよ!


 違った意味で怖い気もしますが、凄い援軍です。


 しかし、どれだけの魔力量なんでしょう?スケルトン2000体って……。二手に分けても、制御できるんですよ!どんな人…じゃなかたリッチさんなのか……?興味が尽きません。


 先ずはお待ちするとしましょう…………。


 


☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆


 


 


「メリザ!メリザは居るか?」


 


 城に帰還したミレーナが早速メリザさんを呼び出します。


 


「我が主様、ここに。」


 


 ローブを纏った姿で、両手……と言っても骨ですが…胸の辺りでクロスさせ敬意を持ってお辞儀する女性の声のリッチさん……。


 


「うむ、そちに頼みがある。部屋までついて参れ。」


 


「はい、わたくしめに頼み事で御座いますか?」


 


「そうじゃ、詳しくは部屋にて話す。」


 


「分かりました、では。」


 


 ミレーナと執事さんの後ろを付いていく彼女……。


 他のリッチは分かりませんけど、落ち着いていて律儀のある感じに見えます。忠誠を誓っているからなのか、暴れたり周りを見下す感じがありません。


 しかしこういう性格の方がしたたかだったり思慮深い事があるので一概には言えないですが……。


 


 長く赤い絨毯の敷かれた廊下を歩いていく3人……あ、メリザさんは浮いてます。


 その厳かな長い廊下を進み、1つの扉の前に着きます。執事さんが、颯爽と扉を開けて中へ促す為にお辞儀します。


 ミレーナには当然の事で、部屋の中へと進んで行きます。メリザも続いて入って行きました。


 部屋の中は相変わらずシンプルでしかし気品のあるカーテンやベッド絨毯やテーブル、椅子等々高級感が漂ってます。多少の飾りはありますが、派手さはなく落ち着いた部屋です。


 ミレーナが椅子に座ると、執事さんが早速紅茶を入れます。それを一口飲んでから話し始めました。


 


「メリザよ、1つ仕事を頼みたい。」


 


「仕事…で御座いますか?」


 


 テーブルから3歩ほど離れた位置で手をクロスさせたまま、ミレーナに聞き返してました。


 


「うむ、実はの此度は我はある者と僕の契約をした。」


 


「あ、主様!?それは……?」


 


 髑髏状の顔であるのに、驚いた感が分かります。


 


「ちと興味が沸いての。我よりも強く、どの派閥にも属しておらぬ。同じヴァンパイアで良い男じゃ。しかも、ラーウッド男爵を倒しておるしの。」


 


「は!?あのラーウッド男爵を……倒したと?」


 


 声からは信じられないと言った感じが取れます。メリザさんから見てもミレーナ程ではないにしろ、それなりに強いと感じてたんでしょう。その彼を倒したとなれば疑うのも分かる気がします。


 


「そうじゃ。そしてもう1つ…ガルドをも倒したそうじゃww」


 


 メリザさんが更に驚きの表情を見せます、骨なのに分かりやすい程に……。


 


「ガ、ガ、ガ、ガルドを……倒した……!」


 


「そうじゃ、朗報じゃろう。」


 


 頬骨を赤くして歓喜してます。


 


「はいっ!それはもう!……して何ゆえにそのヴァンパイア様がガルドを?」


 


「うむ、それがの主殿の我と同じ僕である者の魂を奪おうとしたらしくての……。」


 


 事の顛末を聞いて、彼女も納得していました。倒されて当然であると……。


 


「あの男は、番になれと執ように迫り考え方も違うので、相性も良くありませんでした……最近は押し掛けて来なくなったと思っては居たのですが……倒されていたとは……。」


 


「うむ。我もそれを聞いた時は歓喜したぞ。」


 


「はい、主様にもご迷惑をお掛けしました。」


 


「それでの、その礼も兼ねて主殿を手伝って欲しいのじゃ。」


 


 メリザさんの頭の上に?マークが3つ程……。


 


「実はの主殿は今エンルージュの樹海に居っての。そこに街を創ろうとしておるのじゃ。じゃが、人手を雇うにもそこに辿り着けなくては意味を成さぬ。そこで1000程を率いて道を造りに行って欲しいのじゃ。安全にたどり着けるとなれば、人間達も働きに来るであろう。どうじゃ?行ってくれぬか?」


 


「分かりました、主様のご命令とあれば。」


 


「うむ、頼んだぞよ。」


 


「仰せのままに。」


 


 そのまま後ろに下がって扉より退出して行きました。


 


「クククク…やったわ!!これであのガルドに悩まされなくて済むわっ!!!」


 


 廊下で、歓喜に叫んでいる声を聞いて、クスクス笑うミレーナが居るのでした。執事さんがやれやれと呟いていたのはミレーナしか知らないことで御座います。


 


 


☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆


 


 


 メリザさんが来る迄にはまだ時間があるなと思った私は小屋を増築することを考えてました。まずは応接室を増やそうと。そして、疲れを癒すのにはやはり!風呂!!これは避けちゃいけないでしょう!後は追々増やすとして、その2つを作る事に。


 まずは六畳部屋ほどの穴を掘ります。掘った内側を平らにし、木々は豊富ですから丸太を縦に伐り、平らを上にして敷き詰め、隙間に樹液を塗って乾かして埋めます。後は四方に囲うように丸太を積み、間に杭を打ち込みながら同じように樹液を塗って乾燥させて埋めていきます。そこに、滝の水溜まりと浴槽とを繋ぐ為に縦に割った丸太をくり貫いて敷き、水を引きます。ハトメを付ける事で溜まったら止めて、足したり出来る様にします。そこに、焼きに焼いた大きめの石を数個、なるべく浴槽の真ん中よりに放り込みます。石が冷えるより先に、お湯になるわけです。


 後は風呂を囲うように、建物を作り、小屋と繋げて小屋から出入り出来る様にしました。


 更に、最初の小屋の出入口側に20畳程の建物を作り、そこに玄関を作りました。中は応接室兼居間と言うことで、ソファとはいかないまでも長椅子とテーブルを作り、カウンターを作って、調理場を設けました。まあ、飾りは無いので殺風景ではありますが……そして柵も広げて侵入者対策に。


 


 更にと言っては何ですが、最初の小屋の中に階段を作り2階を作る事にしました。総2階にして小さいですが六畳部屋を6室作りました。それぞれベッドを運び、自分の部屋が……と喜んでくれました…良かった、造りに文句を言われなくて……プロじゃ無いですからね、プロじゃ……。


 


「凄~~~いっ!リュード様、このお風呂入っても良いのですか?」


 


 アリシアとルージェが浴室の風呂を見て目を輝かせてました。


 


「良いよ、先に湯船に浸かると良いよ。」


 


 と、私はレディファーストで浴室から出ようとしたのですが、袖を引っ張られ……。


 


「あ、あのリュード様……一緒に……入りませんか?」


 


「へっ!?」


 


 あ…あの……今なんと?


 


「わ、わたしもリュード殿となら構わないぞ……照。」


 


「ええ!?ルージェまで?」


 


 何!このシチュエーション!!今更と言われても今ですよ!


 


「だ…だめですか?」


 


 こらぁ!アリシア君、下から目線で誘うんじゃありませんっ!なんて子だ……駄目だ……逆らえない……。


 私は顔を真っ赤にしつつ、黙って頷くと2人は破顔して服を脱ぎ出しました。ちょ、ちょっと待って、タオル、タオル!


 もう、滅茶苦茶目のやり場に困るんだけど……。


 と何だかんだと、3人で湯船に浸かるとこれまた疲れが吹き飛びました。


 


「ほやぁ~……。」


 


「何日ぶりだろうかぁ……。」


 


「いやぁ、沁みるねぇ……。」


 


 3人共しみじみと天井を見上げながら湯船を満喫してます。


 


「こんな大きなお風呂に入ったのは初めてですぅ~~。」


 


「私もだ、風呂は在るにはあったが、一人用の小型のサイズだしな。」


 


「え、そうなの?」


 


 元の世界じゃ、銭湯や温泉があって自宅だって1人半ないし2人用の風呂がある位ですから、無いと言う概念が無かった訳で……。


 


「ここまでの大きな湯船は王族位しか無いだろうな。」


 


「そうですよ、凄い贅沢なんですぅ~~。」


 


「なるほど。じゃあ、この浴室は私達の専用にして内緒にしておこう。別の場所に改めて公衆浴場を作って働く人達を労うとしようか。」


 


「凄いです、それが良いです!」


 


「わたしもリュード殿に賛成だ。」


 


「よし、じゃあその方向で進めよう。」


 


 私達は頷きあって、暫く湯船を満喫するのでした……ただ2人に挟まれて…む、胸が当たる感触にドキドキを必至に堪えながらですが……まずい……のぼせて鼻血が出そう………ガクッ。


 


 さて、夜は私の興奮を他所に2階の部屋でそれぞれご就寝です。勿論正面玄関は魔法で開かないようにし、更には内側にトラップの魔法の魔方陣を。


 とは言っても、そんな高位な魔法じゃありませんよ、あくまでも侵入者対策なので今の私ではまだまだ魔法の知識が足りません。イメージした物を反映させてるだけですから。


 


 何せ、それぞれの自分の部屋が出来た事に喜んでくれました。まぁ、まだベッドしかない状況ですが……そこは本人達が自由に揃えていくそうです、ゴメンよ貧乏なおっさん主で……しくしく。


 


 あとはメリザさんをお迎えして、サリーナ達とも合流しなきゃです。道路?いや街道か?が整備出来次第、街に戻らなきゃね。まだまだ課題は山積みです、何事も無く順調に進んでくれると良いのですが……………………。

読了ありがとうございます。引き続きおつきあいくださいませ。……では。


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