人助け
「やっと着いた…」
そう言って上を見上げる
そこには木の看板で出来ている木の建物がある。
ただ、木の看板はよく分からない文字になっていて読めない
「まあ、一応ギルドらしいから入るとするか」
そう言ってドアに手を掛けようとしたときだった
「いいじゃねえかよ」
「や、やめてください!!」
……やれやれ
「見て見ぬフリ出来ないだろ」
そう呟いて声のしたほうへ走り出した
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【???視点】
「いいから抵抗するんじゃねえ!!」
「痛!!」
怖い…怖い…なんで…私がこんな目に
今日私は初めてこのゲーム始めたばっかりなのになんでこんな目に…
「やめてください!!」
私は腕に力を入れてに相手の手を振り払った
「チッ!?」
相手は一瞬怯んだ
でも…急にニヤつき始めた
「いいぜ、そっちがその気なら
もっと痛い目見てもらうからなあ!!」
そう言って男の人は剣を抜いた
「ヒッ!?」
私は怖くなって後ろに後退った
でも後ろには壁しかない
一歩また一歩と下がっていく
そしてとうとう後ろに下がれなくなった
「ハハハ!!逃げられないな。でも、お前が抵抗なのが悪いからな!!怨むなら自分を怨むんだな!」
そう言って男の人は剣を振り上げた
「……ハハ」
こんなことならしなければ良かったな…
自分を変えるためにしたのに……
そう思いながら目を瞑った
……あれ?痛くない?
「女の子を斬るなんてあり得ないよ、お兄さん?」
目を開けると私と男の人の間に
白髪の少女がいた
「あ、もう安心していいからね?助けに来たから」
そう言って白色の少女は男の人の剣を弾いた
「クッ!?」
その反動か男の人は後ろに下がった
「なんだよ!お前!!」
「え?お……私?別に助けに来た者ですが何か?」
え?この人は本当に私を……
「……ハハ!!誰だが知らないけど逆らうやつは痛い目見てもらうぞッ!!」
そう言って男の人はこちらに走り出し白髪の少女の前で剣を振り下ろした
「…ッ…」
それを少女が受け止める
でも男の人の力が強いのか少しずつ剣が下がっていく
「ハハッ!!お前弱いんだな!!それで助けに来たとか笑えるな!!」
私はこの助けに来た人にはどうにか助かってほしいという願いで声を振り絞り叫んだ
「逃げてお「嫌だね」え!?」
即答で少女は返事をしてきた
「……そんなすぐに諦めるな、まだ決着はついてないんだからッ!!」
少女はまた男の人の剣を弾くと今度は剣を男の人に投げた
「グハッ!?」
男の人は投げた剣に反応できずに剣が刺さった
でも……
「……残念だったな!」
そう言って男の人はブレイグスキル《スラッシュ》を発動して反撃に出た………はずだった
「……《血桜》」
少女はそう言うと背中にある剣を抜き男の人の剣を弾き飛ばす
「なっ!?」
体制を立て直すスキを与えずまた切り裂く
「ガハァァ!」
そして4回切り裂き終わると
少女は剣を中段に構え直し
「チェックメイト」
そう言うと少女と剣が男の人を貫いた
【???視点 終了】
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「ハァ…」
全く危なかった…
一瞬死ぬかと思ったけど何とかなるもんだな
「………ん?」
あれ?レベルってもう上がってたっけ?今レベル〈10〉になってるけど?
……まだモンスター倒してないんハズなんだけどな
「あの!」
「へ!?あ、ああ」
そう言って後ろを振り向く
後ろには先程助けた少女
髪は赤色でロングヘア
目は黒色
身長は俺と同じくらいで服は俺と同じ最初に着ている服だな
その姿はまるで守りたくなるような姿だな
「先程はありがとうございました!!」
そう言って頭を下げる
「いや、別にお……私は何もしてない………わよ」
そこの君!何故俺は女子みたいな話し方になってるか気になるだろ?
………気にならない?そんなこと言っても説明するけどな!
実はさっき赤髪の少女を助ける際に思ってな
このままで行ったらもっと酷い状態になるんじゃないかと
それで念の為に女子みたいな話し方に変えておいた訳だ
まあ大丈夫だろう、別に一緒に来るわけではないんだし
……あれ?フラグじゃ無いよな?
「そ、それじゃあこれで。貴女も気をつけなさいよ」
なんか…ツンデレみたいな話し方だな。
まあこのまま行けばフラグなんて…
「待ってください!」
と言って少女は腕を掴む
や、やばいこのままだと絶対にフラグ通りになる、早く離れないと……あれ?…全然振り解けないんだけど!?え!?え!?こんなに強かったのか!?この子
「エ、エートドウシタノ?」
「私と……
一緒に冒険してください!!」